罪人の故郷
リリース 2023/09/16
01. 私たちが望むものは
02. ゴミを燃やせ
03. きれいな虫
04. ブルースカイ
05. それだけ
06. 消えた夏
07. 砂子
08. 遺書
09. いい夢を
10. Freedom
01. 私たちが望むものは - 作曲:岡林信康 -
私たちが望む ものは 薬漬けにされじっといていることではなく
私たちが望むものは太陽の光を浴びて癒されたいのだ
私たちが望むものは 言われるがまま搾取されることではなく
私たちが望むものは 自分の本当の生活を送ることなのだ
私たちが望むものは 飢えた子供を憐れむことではなく
私たちが望むものは 助け合う未来を作ることなのだ
閉ざされた柵の中で騙され続けてはならない
まだ見ぬ世界に飛んで行ってさすらうのだ
私たちが望むものは カルト政権に操られることではなく
私たちが望むものは 権力を取り戻すことなのだ
私たちが望むものは 戦うための兵器を買うことではなく
私たちが望むものは どこの国にも相手にされていない現実を知ることなのだ
私たちが望むものは ネットで偽り煽ることではなく
私たちが望むものは 本当の会話をすることなのだ
閉ざされた柵の中で飼いならされてはいけない
まだ見ぬ世界に飛んで行ってさすらうのだ
私たちが望むものは 生きる苦しみではなく
02. ゴミを燃やせ
意味ねえし意味ねえし くだらねえ
他人の近況報告を聞いている
上がりたい上がりたい上がりたい 死ぬしかない
鬱が過ぎる頭痛い 武装した朝に
どこへ行こうか ゴミを燃やせ
潰されそうさ ゴミを燃やせ
使えない使えない使えない お金がない
行方知れず 路上にて どうすんだ
どこへ行こうか ゴミを燃やせ
潰されそうさ ゴミを燃やせ
ゴミを燃やせ
03. きれいな虫
清楚な帰国子女がグバーッとはらわたを突き出している
こんなボクのためにそこまでしなくてもいんですよと言ったら笑った
同じ顔の素人が何度も出てくる
初めまして初めましてと繰り返す
素人なのにこんなに狂って
きれいな虫に誘われて我々は退屈な村を後にした
東京は怖いところですね みんな変な歩き方をしている
体を擦り合いながら盗もうとする
のっぺらぼうの腕を引っ張り合っているだけだ
どこからでも処刑場が見える
食べるものがなくなったんです 寝る場所も追い出されちゃった
役所の 福祉課の 派遣のネーチャンに相談したら
生だの死だの ふざけんな
放っておいてもみんな死ぬ
殺す理由がある奴だけ生きろ
四角い暗黒大陸を腑抜けな亡霊のように彷徨っていた
きれいな虫に導かれて 天使が降りてきた神は言った
悔い改めよファッキンジャップ!
祈れ祈れ 血と肉の汚物よ
グバーッとさらけ出せ
04. ブルースカイ
いい加減にしてくださいて 言われたけど知らない
ボクはここにはいない いない
深く深く湖の底
ここまで降りてきて見つけてほしい
いつか観た映画みたいに君は泣く
変わったって戻れないって泣く
嘘も幸せも見分けがつかない
ブルースカイ最果てはブルースカイ
君が見ている平べったい世界
辿って辿って潜って行こう
そこには何があるの 虹の海があるの
飛べるの 夜は来るの 星を掴めるの
手を繋げるの そこに救いはあるの
言葉がなくても 歌えるの
05. それだけ
死んだ魚の 名前なんか忘れた
色 色
憶えてるのは それだけ
目を閉じると アジアの朝
空 空
ちょっと出かけよう カフェも探そう
汚れた水は飲まないで
危ない場所から逃げて
汚れた水は飲まないで
お薬をください
ボクは謎だよ 君を苦しめる
ここから ここから
この寒さから 抜け出したい
汚れた水は飲まないで
近づく人に気を付けて
汚れた水は飲まないで
お薬をください
06. 消えた夏
上がったり下がったりの 息苦しい世の中だ
平らな道を 手を引いてもらっても転ぶ
みんな同じで みんないいよ
沢山の思い出が この夏死んだ
夜更けに鳴くはずの鳥もまだ眠っている
いつも不安で疲れちゃった 不安で笑えばいいのか
ここはいつか来たことがある
助けてくれた人達ももういない
聞こえない歌を聞こえない歌を 思い出して
07. 砂子
砂子が作る砂のお弁当
田んぼの畦道でしゃがんで食べた
小さな黒い穴から 落ちてくる
さらさらさらさら 時が過ぎていく
砂を嚙む夜 砂を嚙む夜
苦しみが終わりますように
砂子は眠る 闇にくるまって
曼荼羅模様の夕焼けを見せてあげたい
そこが 帰る場所
生まれて 帰る場所
08. 遺書
生まれてすいません 生きてすいません
迷惑ばかりですいません
死んだら燃えるゴミの日に出してください
それまでに片手で持てるくらい軽くなります
死体遺棄罪で捕まりそうなら火葬場に連れてってください
役所からいくらか補助金が出るはずです
死んだ後のことなんか関係ないけど
みんなありがとーごきげんよー
骨はお墓に入れないでください
死んでからまで暗闇に閉じ込められたくないから
やりたいことは大体やったので満足です
尻尾を振って怯えている人たちよりは満足です
贅沢を言える立場ではないですが
遺灰は故郷のガンジスやメコン川に流してほしい
死んだ後のことなんか関係ないけど
みんなありがとーごきげんよー
社会を変える力もなく信用もなく財産もなく
結局何がしたかったのかよくわからない人生でした
砂漠の砂をぶちまけた宇宙で
偶然砂粒が巡り合うように
もしも未来でまた出会ってしまったらなら
すいません すいません
09. いい夢を
ダラダラ歩いてたよ ここから先は
行き止まり 結末なんてない
それでも日が射していて
風も少し感じたよ
カーテンの向こうには 分かり合えない人たち
ひしめき合っていてる 触れることはない
どうでもいいことばかり
たわいのないことだけど
いい夢を みんないい夢を
美味しいものでも食べに行こうって誘われた
美味しいものって何だろう 何だろう
殺し合う世界の片隅で
今夜はささやかな宴に乾杯
いい夢を みんないい夢を
10. Freedom
ひどい世の中だ この不眠症 世界が亡びるべきかまたは己か
勝ち負けの決まっている イカサマの賭場で弱いカードを握り怯える戦いを
薄汚い居酒屋の隅でいつか巡り合うはずの 家族を探している幸せを感じている
奪われている 手を差し出している それで終わる生き方も否定しないよ
it's all right
行き場のないばあちゃんが 安ワインで時間をつぶす真夜中のサイゼリアで
案山子のような 死んだ目をした女たちに欲情するエバの国で
公務員とヤクザと弁護士が 繰り広げる出鱈目な茶番の裁判所で
どこにでもいる こんなに繋がっている でもキチガイ病院の予約もとれない
it's all right
祈る罪人の故郷に 揺れる目覚めの決心に とこしえなる認知の歪みに
権力の蹂躪に 孤独なテロリストのピストルに 優しい毒を待っている犬たちに
カルト支配の洗脳に 老人だらけの日常に 時給千円足らずの生業に
悲しい鶯谷の淫売たちに 絶望するトー横キッズに 愛をこめて3度目の爆撃を
病んでる変な人たちは すぐ死んじゃうから関わっちゃいけないんだってさ
でも死にたくても死ねない そんな奴らには頑張れって言うしかない
なんて晴れやかな朝に わき目もふらず行き先に向かってみんなすごいね
手錠して縛られて 護送車の窓から そんな世界をただただ眺めていた
Freedom
・著作権について
商用目的以外でのCDに収録された楽曲の使用は自由ですが使用される場合は当方までご一報ください。