投票結果

意向投票(7月10日〜17日)

最終結果


180時をもって投票を締め切りました。ご協力いただきありがとうございました。結果は以下のようになりましたことをご報告します。今回の結果は総長選考会議に提出します。有権者による意向調査は7月20日、最終選考は21日となっています。結果に注目しましょう。


【7月21日追記】7月20日(月)に、投票結果といただいた投票者の声(自由記述)を、総長選考会議学内委員(下記6名)に直接手渡しないしメールにて提出しました。

宇佐美文理(文学研究科長)、山本敬三(法学研究科長)、平島崇男(理学研究科長)、加藤博章(薬学研究科長)、石原慶一(エネルギー科学研究科長)、熊谷隆(数理解析研究所長)


① 投票者数

総投票数:459

内訳

学部生:310

院生:77

その他学籍区分:9

教職員:28

学外の方:35

② 信任投票結果

有効回答数:459

<得票数>

※複数回答不可。()内の数字は京大学生・教職員のみによる信任票数。

大嶋正裕:46票(44票)

北野正雄:8票(7票)

寶馨:347票(318票)

時任宣博:23票(22票)

湊長博:4票(4票)

村中孝史:9票(7票)

どの候補も信任しない:22票(22票)


③ 不信任投票(除斥投票)結果

有効回答数:457(「全員信任する」と候補者名両方に投票した2名分の回答を無効とした)

<得票数>

※複数回答可。()内の数字は京大学生・教職員のみによる不信任票数。

大嶋正裕:29票(27票)

北野正雄:174票(163票)

寶馨:16票(14票)

時任宣博:25票(22票)

湊長博:328票(303票)

村中孝史:105票(99票)

全員信任する:45票(41票)

<投票していただいた方々からの声>

湊、北野、村中は現執行部中枢において学内の管理強化を強め、大学の自治破壊を推進してきた連中であるから絶対に排除すべきである。産官学連携などときれいごとを並べているが、実態は大学のリソースを大資本と国家権力に食い物にされているだけである。学問の府である大学を下卑た商売人共に売り渡し、機能不全に陥らせ、主たる構成員である学生たちの自由な活動を阻害していることは万死に値する。時期候補は最低限、対話の意志を示している人物を選ぶべきで、また理事会もきちんと組織し掌握できる人物が望ましい。

(学生 人間・環境学研究科)


文科省の意向にばかり従わず、大学の独立を守ってほしい。

(教職員)


可能なら自らの信条を明らかにする公開質問状への回答を行わなかった北野、湊、村中三氏の全員に不信任を投じたいところであったが、システム上不可能であったため最も総長になるのを望まない湊氏に不信任を投ずることとする。 公開質問状への回答を読んだところ、寶氏の回答からは非常にはっきりとした芯をもっているらしいことが読み取れ、最も総長にふさわしい考えを持っていると感じた。次点では大嶋氏で、こちらもはっきりとした考えが回答に表れていたが、私の望む総長像とは少し異なるように思えた。最後に時任氏だが、彼は回答こそしてくれたものの肝心の姿勢が何も読み取れないものだったため、回答をするだけの意思はあるという評価にとどまっている。

(学生 理学部)


ぜひとも推したい候補はいません。消去法で選びました。もっとも総長になって欲しくないのは、学内管理強化を推進してきた現執行部のプロボスト。

(教職員)


少なくとも湊理事は総長に不適格。博物館から戦争関連のものを撤去したり、政治的に偏った見方をする人間は科学者としても間違ってる上、政治家としてもおかしいでしょう。

(学生 理学部)


現理事のどちらかが学長になるのだろう

(学生 経済学部)


質問状に対する回答は義務ではないものの、今後数年に渡る京都大学の総長に立候補する方には、ここ数年で急速に失われつつある「対話」の文化をを重視してもらいたいと考えている。そのため質問上に回答しない、あるいは無視するといった候補者は、今後も学生からの意見を無視しつづけるのではないかという懸念があり、とうてい信任することはできない。 質問状に回答のあった3名のうち、特に時任氏については、どちらかというと「既に決まった枠組みの中で物事をどう改善するか」と言う点に重点を置いているように感じられた。いわゆる「当局側」の過激な政策に対する抑止力を身につけようとするのではなく、抑えられてからその中での振る舞いを考えようというのは、学生の立場では有効かもしれないが、総長となる方にはもっと枠組みづくりの時点から積極的に関わってほしいという希望がある。

(学生 工学部)


吉田寮・立て看問題に対話の姿勢を見せてくれている寳教授を支持します。

(学生 教育学研究科)


現執行部からの候補者は、たしかに総長に近い業務をこなしたこともあり信頼されているかもしれないが学生に対する弾圧を看過してきた、もしくは積極的に行ってきた事実があるため学生としては全く信任できない。特に湊氏が総長になれば、京大は死ぬだろう。

(学生 理学部)


大学は学生がいないと成り立たない組織であることを肝に銘じ、学生の意見に耳を傾け、教員や当局と学生のお互いが納得できる道を探っていく努力ができる方を望みます。

(学生 理学研究科)


対話の学風を取り戻してほしい。

(学生 法学研究科)


寶教授が唯一学生との対話を重視しているから。学生の意見を無視し、対話の扉を閉ざそうとする候補者は信任できない。

(学生 法学部)


これまでの活動並びに各団体への返答の内容及び態度から判断した

(学生 文学部)


公開質問状に一切答えない北野氏は対話を根幹とした自由の学風を謳う京都大学には相応しくないと考える。また、湊氏や村中氏は京都大学を企業として見るような近視眼的な主張をしているため教育・研究機関の長を務めるに値するとは言い難い。自由の学風の名に恥じぬ自由闊達で開かれた京都大学を形作るには寶氏が最も適任と思われる。

(学生 経済学部)


現職理事は吉田寮問題や集会弾圧、立看弾圧などそれ以外にも様々学生のことを考えない政策を進めてきた張本人であると考えるため決して信任することはできない。

(学生 農学部)


学生の声を聞き、真摯に対応してくださる寶氏こそが総長にふさわしい。 回答しなかったり、適当な回答をする候補は論外。現理事の候補と村中氏は恥を知って欲しい

(学生 文学部)


まず候補者各位、それぞれの研究分野で多大なる成果を収められてきたことに対して、心より敬意を表します。特に多忙を極める中で、公開質問状の回答に時間を割くのが実質的に困難な状況にあるかもしれないと推察します。しかしこれは学生、教職員、その他利害関係者に対しての意思表明として重要な意義があると確信します。 その点につき未回答はともかくも、回答拒絶という姿勢はすでに職務放棄を自ら宣言しているものと同じと考えます。 ではその職務とは何かということですが、京都大学という公然と認められている一つの社会単位において、その中枢としてその全ての関係者をまとめあげることがその第一義であると解します。つまり関係者たる学生、教職員、その他利害関係者に候補者としての態度を示さない限り、それはその職務を放棄していることと同じなのです。 他方、平和的な対話がいつから無碍にされてきたのかは詳しく存じませんが、現にその状況にあるという事実になんら危機感を持たないということは上記の職務を軽んじているという他ありません。 大学当局として中央集権的な管理型という在り方にシフトしたいという意思は諸々の行為から容易に判断できますが、それが京都大学が社会から求められていることなのでしょうか? これまで培ってきた自由主義的な価値観は本当に蔑ろにすべきなのでしょうか? 果たして全ての関係者に何をもたらすのか想像すらできないのでしょうか? 確かに時代は変遷し、大学の在り方も変わるでしょう。しかしこれまで培われたものを一度に壊すというのは暴挙そのものでしかないと感じます。 平和的な対話は理想として実現すべきですが、少なくとも職務放棄だけは止めてもらいたいという思いです。

(学生 法学研究科)


公開質問状に回答しない人に総長は任せられない。学生との対話を放棄する姿勢は非常によくない。

(学生 経済学部)


学内改革が進み、大学当局の学生への圧力が強まる今、次期総長が京都大学の学風の行く末を決めると言っても過言ではない。現総長山極体制の行ってきたことは、自身も掲げている京都大学の「対話を根幹とした」「自由の」学風からは大きく乖離しており、非常に疑問に感じざるを得ない。学生に選挙権はないが、京都大学の学風を継いでいくのに相応しい候補が選出されることを祈りたい。

(学生 工学部)


最低限質問状に対して回答する程度の誠意は見せるべきではないだろうか。 総長という学生を含めた大学全てに影響を与えうる役職に立候補する上で、その学生からの質問に答えない、と言うのはその時点で学生からの信任を必要としていない、という意思表示としか思えない。 また、現理事に関してはこれまでの数年間においてCAP制、NF問題などで学生の実情を見ていないことが実績から証明されていると言えると考える。

(学生 工学部)


学生の声をまともに聞いてくれそうなのが寶氏だけだった。

(学生 理学部)


国におべっかを使って、挙句予算を減らされている現状は見るに絶えないし、我々学生は実害を被っているし、アカデミアに希望を感じられない状態が続いている。したがって、この時代の総長に求められることは明らかに、国からの圧力を跳ね返し、多くの予算でしかも自由な教育研究を推進し、人類の幸福に資する京都大学を復活させることである。そのためには、大学全体で体制に迎合しない雰囲気を醸成していく必要があるだろう。公開質問状の回答(或いは回答拒否という選択)から、長い物に巻かれようとしている者、学生・教職員との対話をしていこうとする者のどちらが、今般の大学にふさわしいかは一目瞭然である(職組への労働法の専門家の回答を見よ!)。教職員が適正な投票を行い、総長選考委員会が大学の自治を十分に尊重した決定をすることを願っている。 もし、最悪な結果が出たならば、我々学生は立ち上がらねばならない。

(学生 文学研究科)


総長選についての情報を取りまとめていただきありがとうございます。とても参考になりました。

(学生 農学部)


京都大学をめぐるこの6年間の変化を「よい」と感じる人はどれだけいるのでしょうか。あまりいないのではないかと思います。おそらく現執行部を構成している方々ですらそうでしょう。その上で、「政府・文部科学省の圧力のためにやむをえなかった、最善の努力はした」という言い訳を考えているのでしょう。ですが、責任は責任です。現執行部で重要な役割を果たしてこられた湊氏、北野氏、村中氏には責任をとって予備投票の段階で辞退してほしかったと感じます。 残る3氏の中でどなたがもっとも適切かは微妙と思いますが、このサイトに掲載されている4点の公開質問状すべてに回答している点で、寶氏を推したいと思います。総長候補者として他にビデオ撮影などにも応じなくてはならない状況で、この質問すべてに答えるのは決して簡単なことではありません。その回答が本当に実行されるかどうかも、手放しで信じることはできません。しかし、総長選出のプロセスで教員・学生との「対話」を拒絶した者が、総長就任後に「対話」に応じるとは考えられません。 この総長選考の仕組みそのものが「トップダウン」方式になってしまっている状況の中で、今後それを少しでも「ボトムアップ」なものにつくりかえていくためにも、対話に応じる姿勢を示した候補者を応援したいと思います。

(教職員)


公開質問状への返答を見ていると学生に一番寄り添った大学運営をしてくれそうなのは寶氏だと感じた。

(学生 法学部)


山極体制が京大に招いた異常事態を、ここで断ち切る必要がある。候補者の中には現職の理事・副学長の名前もあるが、彼らは山極体制の枢軸として積極的かつ強硬に、京大の良さ、「自由の学風」を破壊する路線を推し進めてきた当事者である。彼らは、学生の表現活動を破壊し、対話の文化を破壊し、困窮学生たちの日常生活を破壊した。このような人たちが総長職を引き継ぐことだけはあってはならない。

(学生 工学部)


大学総長や執行部には、大学内では各利益集団(各部局、学生団体、教職員団体、等々)の調整役になるとともに、大学外では社会の変化・ニーズに柔軟に対応し、大学の存在意義を広く社会にアピールし、他団体との予算獲得競争に勝ち残っていけるような交渉力が求められます。その観点に立つならば、細かな争点には違いがありますが、概ねどの候補も現状に対し適切な問題意識を持っているように思われます。ただ、一部の候補は時代に合わない原則論を振りかざすのみで、現実の問題に対する柔軟性に富んだ解決策を提示できていない点だけは残念です。

(学生 文学研究科)


推したい候補は特にいない。しかし、湊候補に関しては積極的に不信任とした。なぜなら、京大の遺骨問題をめぐる「研究のためなら他人を踏みつけてもよい」という節操のない振る舞いに強い警戒感があるからだ。「自由」の看板を掲げる大学の現職理事でありながら、一方では自らの足元を顧みない振る舞いをする人間には、総長になってほしくない。

(学生 農学部)


立て看問題に対して学生視点の目線を一定持っている寶氏を信任したいです。

(学生 理学研究科)


自由は大学当局によって与えられるものではない。

(学生 法学研究科)


卒業生として京大の現状を深く憂慮しています。現執行部の路線を間違っても踏襲しない方に、総長になってほしいと強く願います。

(学外の方)


学生のことを考え、対話を重視する方に総長になって欲しいと思う

(学生 薬学部)


寳教授は松本前総長に近い方です。自らの選挙運動には大変熱心で、八方美人で表面的には学生目線の話をされますが、京都大学の置かれた非常に厳しい現実を見据え、その未来を真剣に考えておられるという感じがありません。

(教職員)


京大の自治、自由の学風にそぐわないと思われる方には当選してほしくないと、京大のOPとして思います。自治、自由は話し合いが基礎であり、誰が決めたか分からない「ルール(条例など)」であってはいけません。

(学外の方)


「対話を根幹として自学自習」という京大の理念を蔑ろにしている湊氏は最も相応しくない。反対に、その姿勢を見せている寶氏には、期待できると思う。

(学外の方)


総合生存学館の寳先生は、私が事務方の不手際を指摘する旨のメールをお送りした折、事情を聞きたいとその翌日の面談をご提案くださり、実際に面談の上で調停してくださいました。学部課程を他の大学で過ごしたため、他の候補者の先生方と比較する術を有しませんが、少なくとも寳先生の(他意なく言えば得体の知れない有志団体の活動への)御回答の内容については、信に足るものであると考えます。また、上記の文脈で触れたお人柄についても言及すれば、私が社会人経験を有していることを差し引いても、学生・教員・事務方と分け隔てなく接することができる器量をお持ちのものとお見受けしています。

(学生 総合生存学館)


公開質問状に回答しようとすらしない人が学生と対等に話し合いをしてくれるわけがありません。近年京大はもはや「京大」ではなく、「京都大学」になりつつあると、学外の研究者にも言われたことがあります。同学会、熊野寮などはともかく、タテカンを一切禁止にする理由がわかりません。京大周辺の床屋でもご飯屋でも、みんなタテカンがなくなってさみしいと言っていました。京大の「自由の風」にもう一度吹かれてみたいです。

(学生 総合生存学館)


京都人として、湊先生万歳!!!!

(学生 文学部)


回答を寄越さなかった人間は全員排斥すべきであることは当然として、時任氏の返答も学生および大学にとって望ましいものとは言い切れない。よって寶氏および大嶋氏の両名によって争われるのが適当であると考える。

(学生 経済学部)


ライバルを貶めるための誹謗中傷を作るようなM氏を総長にしても京大の未来を築けない

(教職員)


今年の3月まで在籍しており、別の大学への入学に伴い退学した者です。京大近くの大学であり今でも京大の現状に憂慮しております。対話を根幹とした大学に戻ることを主張します。

(学外の方)


どなたも自信を持って信任することはできません。絶望的な顔ぶれです。大学にとって今は冬の時代なのでしょう。しかし一方、厳しい寒さに凍え死んでしまわないよう、大学に流れる血の一滴としてせいいっぱい大学の体にエネルギーを取り込みまた大学を死に至らしめる病原体と闘っていきたいと決意しました。

(学生 農学部)


対話に応じてくれる候補者を応援したい

(学生 工学部)


各立候補者の方がこのような選挙活動以外にもたくさんのことをさなければならないのは分かるが、やはり公開質問状という、立候補者の考えを学生にも示す数少ない場でだんまりというのは、学生をなんだと思っているのか。ビデオレターで言いました、も公開の意味を理解していないのではないか。もちろん、返答いただいている立候補者の方が当選後、公約を守れる保証はないだろうが京都大学の根幹たる「対話」が出来ないのであればお話にならない。

(学生 総合人間学部)


京大の自由の学風を多角的な視点から考慮し、施策に反映させることのできる方こそ総長にふさわしい。

(学生 文学部)


まず、公開質問状に回答していない方々は、今の京都大学に必要な「対話」を拒絶しているに等しいため、総長には相応しくない。 その上で、少ない情報から敢えて選ぶとすると、最も回答に誠実さが感じられ、理想的な大学像に近い回答をした寶氏になるが、総長になった暁にはぜひそれを実現してほしいものである。そのような期待して寶氏に投票する。

(学外の方)


各候補者の方にはこれまでの研究その他取り組みに敬意を表した上で述べさせていただきます。 1.山極総長時代を経て、様々な"改革"がなされてきたと思います。しかしそれを通じて、創立以来有していた学風の大部分が危機に瀕する状況に陥ってしまったと客観的にも見て取れると思います。この中で、果たして現時点で執行部に立つ者が次期総長に立つ資格がありますでしょうか。責任を取ってそもそも候補に名乗り出ることを辞めるべきではなかったでしょうか。また、政府•文部省との間で様々な駆け引きはあろうことかと思いますが、"時代の変化だから仕方ない"とするのではなく、その中でも京大らしさというものを貫いてほしかったと思います。 2.京都大学は"対話"を重視するのではなかったでしょうか。学生処分などの件には、様々な背景があろうかとも思いますから敢えて触れはしませんが、私としては質問状のようなものにすら返答をしない候補者に対して信任をすることは出来ないと考えます。 3.以上のことを踏まえて消去法で票を入れさせていただきましたが、そもそも消去法でなければ選べない状況に陥ってしまっている事実が嘆かわしく感じます。 4.有権者の方々には、このようなアンケートの意見を踏まえた上で、京大の未来を様々な面から考え、責任を持って投票をしていただきたいと思います。

(学生 法学部)


プロボスト制導入以後、外交を総長、内政をプロボストという役割分担になっているため、学生対応の観点で言えばプロボストに誰が指名されるかが最も重要である。現状、プロボストのリコール制度はなく、プロボスト直下の戦略調整会議は部局長会議や教育研究評議会のように委員と議事録が公開されていない。執行部の意思決定及びプロセスを可視化して運営できる執行部が必要。

(学外の方)


義務ではないとは言え、与えられた質問に対して答えようとする姿勢がない人により良い大学が作れるとは思えない。また自身の求める京大像をもっとも実現させてくれそうなのは大嶋氏に感じた。

(学生 工学部)


現時点では、この総長選自体がなんら意味を持たない、ある意味では“形だけ”の選挙ではないかと感じている。この総長選を通じ、学生・教職員に近い立場の候補者が選出されたところで、理事会に実質的な権力があるのであれば現状は変わらないままであろう。それは、現在の山極総長を見ても明らかである。そのため、この選挙には正直なところ期待はしていない。しかしながら、もし一人を選ぶのであれば、学生、教職員双方の質問状に回答した寳氏を支持する他にはない。私としては、大学の構成員である学生・教員・職員の声に耳を傾けない姿勢を示している候補者に関しては評価することさえできない。その一方で、対話について表面上でも積極的な姿勢を表明している寳氏・大嶋氏には関心を抱いた。その中で、質問状への回答内容から判断するに、個人的に寳氏を支持する他にないと思った。

(学生 工学部)


卒業生として、今の京大の現状を大変憂いている。学生との対話方法に改善余地がある。公開質問状へ未回答の候補者には、学生だけでなくその他京大構成員に対する対話スタンスに問題があると感じる。

(学外の方)


対話の姿勢を重視し、理事によるトップダウン型の大学統治の弊害を減ずるような大学運営がなされることを期待する。大学内の多様性の確保にとって、対話は欠くべからざる要素である。対話を欠いた多様性の追求などは、所詮マジョリティーによるマイノリティーの同化に過ぎず、本質的な多様性は確保されえない。

(学生 文学部)


「新しい風を」という意味で、現理事よりも新しい人に総長という役職を担っていただきたいです。特に最近は学生の自由を奪う風潮だったのでその流れが変わるのであれば、と。学生や教職員との対話を重視してくださる方がふさわしいのではないかと考えます。

(学生 工学部)


質問状に明確に回答を拒絶する姿勢を示している候補者が2人もいるなんてひどいというほかない。たとえそんな人間が総長になったとしても最初から印象が最悪である。対話の姿勢を示してほしい。

(学生 文学部)


私はかれこれ7年京都大学にいますが、この7年で京大がどんどん形骸化・うわべだけの大学に変化していっているような空気を肌で感じます。内に向けては学生との対話なしに規制を強めていっているのに、対外的にはどんどん自由を押し出していってて、そこまでそういったことに興味関心のない私でも気持ち悪さを感じます。 これはおそらく京大に余裕がなくなってきているのではないかと思っていて、そういう点ではドンと構えていてくれる度量の大きい人がいいなという感じです。

(学生 総合生存学館)


山極氏が総長になったとき、「山極さんはリベラルだから京大の自由の学風守ってくれるはず」という幻想を持っていましたがその期待はすぐに打ち砕かれました。結局誰が総長になっても国との関係やシステム的問題により同じことになるのかもしれません。 だが湊だけは総長にしてはならない。受動的ではなく能動的に自由の学風破壊・学生弾圧を行う人を総長にしてはならない。

(学生 人間・環境学研究科)


新しい体制にするためにも現理事からは選出しない方がいいと考えます。

(その他学籍区分)


学生はおろか職員組合からの質問状にすら回答しない北野氏は対話を重視する本学の総長に不適格

(学生 工学部)


詳しい政策に関しては分かりませんが、学生に対して誠実であり、聡明である方が総長になって頂きたいと思います。

(学生 総合人間学部)


村中氏の「制度で決められているから」という理由で、その制度自体について今一度議論しようという発想を持たないまま現状を維持しようとする態度は大学の総長としてふさわしいものとは思えません。

(学生 理学部)


立て看板をはじめ、対立な学風ではなく、対話を重視する超一流の京大を戻りたい!

(学生 情報学研究科)


お金のために各所から圧を受けてしまうのは仕方ないことですが、京大のよさが失われてしまうことは避けたいですね。総長になられた方には、なんとかがんばってもらいたいです。

(学生 理学部)


どんどん学生の自由が制限されていっているように感じる。私が憧れた京大は、こんな雰囲気ではなかったはずだ。

(学生 農学部)


総長になるのは人として当然の誠実な態度を学生に持てる人であることは大前提です。公開質問に回答しないのはその時点で誠実さが疑われます。しっかりと対話の姿勢を持ち、権力を振りかざして理不尽を押し付けるようなことがない人を望みます。

(学生 理学部)


自由の学風を取り戻したい

(学生 工学部)


無回答は論外。 いやしくも総長となる人間であれば、自分の確固たる信念がなければならず、事実経過や他者の意見をつらつら書くだけの風見鶏(時任)も除外。 山極総長は自分の確固たる信念もなく、総長選対立候補をほぼ全員理事に据えるという暴挙をしでかしたので、今回はそんなことが努々起こらぬよう願うばかりである。 村中は京大の人権委員会を換骨奪胎した旧松本派のの腰巾着の小役人だから、総長選に関係なく大学から排斥すべきだ。

(学生 理学研究科)


どの候補者も素晴らしい研究者であると思うが、信任するしないを決めるにあたっては、公開質問状に真摯に答える姿勢などを評価したい。学生との対話を軽視しない候補者を応援する。 また、どの候補者が選ばれても、その人に自由の学風の行く末を任せることなく、学生が主体的に模索することが重要であると思っている。

(学生 工学研究科)


京大の上層部だけでなく、学生や職員を含むすべての構成員にとって良い総長が選ばれることを願います。

(学生 理学部)


公開質問状に回答すらしていない3人に関しては何のための大学なのかを学生の視点から今一度考えて頂きたい。

(学生 理学部)


学閥的なものには疎く、政治的な思想まで絡んでくるとお手上げだが、質問に対する回答を読み、耳障りのいい言葉で学生を懐柔しようとしている候補と、わからないことはわからないとはっきり述べた上で、すべきことを考えているであろう候補にはっきり分かれたと感じた。対話や風など素晴らしい言葉だが、実際に何かが決定される時、大切なのは書面に残された規定であり、そしてその規定がどのように解釈されるかである。私は繰り返される対話より、質問や疑問に対する筋の通った回答を求める。社会は変わっていき、いつまでも自由な京大のままではいられないとは思う。それを学生たちも納得したいからこのような活動をしていると私は考えている。変化させられることは恐ろしいが、自ら望んで変化することは恐ろしいことではない。そして如何なる理由があっても、学生教員ともに暴力に訴える行為は厳罰相当であり、そういった学生の行為が、学生と当局との溝を深めていることに気づかないフリをするのをやめるべきである。まっとうに訴えたいことがあるなら、後ろ暗いことなく胸を張って訴えるべきで、暴力に気持ちを委ねた結果、大学という機関がどのようになるのかは過去に学ぶべきであり、当局が恐れているのもそれであろうと想像すべきだ。考える頭があるのだから、一番学生にとって効用が大きくなる行動を選択すべきである。

(学生 情報学研究科)


対話を重視する総長をもとめる

(学生 文学部)


学生に投票権がない以上、不利益を被る結果になってはならないと思います。 学生だけでなく、教職員、関係各所との対話を重んじつつ、明確なビジョンの共有とリーダーシップを発揮してくれることが、総長に求められることだと思います。

(学生 総合生存学館)


湊理事は、表面は非常に温厚で人当たりは良いが、権威主義的で、新しい時代と新しい価値を全く認めない。期待していたのだが、非常に失望した。また、非常にご高齢である。総長の仕事は過酷であり、6年間総長を務めるのは無理だ。京都大学の未来のために若くて力のある新しいリーダーを待ち望む。

(教職員)


公開質問状の回答をみるかぎり消去法で寶氏を推さざるを得ないが、実際問題として現在の学内環境を回復できるのかどうかは疑問(かつて期待を受けて猿山の頂点に就いたゴリラの例もある)。現執行部からの候補者は論外。

(学生 文学研究科)


新総長が、学生や教職員と対等な立場で対話を行い、環境危機、ポストコロナ、少子高齢化社会などの厳しさを増す情勢の中でリーダーシップを発揮してくださることを深く希求します。

(学生 理学部)


質問状に回答しないこと自体が対話を拒否するメッセージだと受け取った。

(学生 文学研究科)


私は松本前総長の任期最終年に入学し、今年修士課程を修了した者です。管理強化への方向性がいつから始まったのかはよく知らないのですが、既に松本前総長の頃からいくらか顕在化していたと記憶しています。そんな中、山極教授が次の総長になると決まった際、山極教授の研究室の学生の方が貼ったと思しき「山極教授を総長にしないで」というビラを学内でしばしば目にしました。ビラをよく見ると、山極教授は学生や研究者からとても慕われる存在であり、総長になると研究の分野で活躍できなくなる、と書かれており、山極教授が総長になれば、松本前総長が進めていた路線が転換されるでは、と期待を抱いていました。 ところが現在までの大学の様子を見ると、その期待が十分に満たされたどころか、京大の持っていた魅力が損なわれていると言わざるを得ません。吉田寮や立て看、NF短縮の問題に象徴されるように、現在の当局の姿勢からは、「何が何でも管理強化を遂行する」という意地を感じ、うっすらと不気味さすら感じます。 私は、よほど重大な問題が学生や教職員の間で起こらない限り、当局は「学生や教職員に対して不利益をもたらす規制を絶対に行わない」という方針を採るべきと考えます。吉田寮や立て看、4日間に及ぶNF期間などによって、これまで現状をどうしても変えざるを得ないほどの大きな問題は発生しなかったでしょうし、これからもその可能性は高くないでしょう。仮に管理強化をするにしても、当局側がどのような哲学の下に立っているかを明示した上で、「なぜ現状を放置してはダメで、吉田寮や立て看、NF期間を規制しなければならないのか」を根拠立てて立論し、学生や教職員と丁寧な議論を重ねていけば、管理強化という方針には賛否があったとしても、まだ不気味さまでは感じなかったでしょう。 それなのに当局は、何のために規制を強化し、その先に何を目指すのかを明らかにせず、議論の場を設けようともせず、加えて議論を求める学生や教職員の声にほとんど耳を傾けず、ただ闇雲に規制強化を目指しているようにしか見えません。この姿勢は、京大が大学、ひいては教育・研究機関であることをかなぐり捨てたとも言い表せるでしょう。 全員で6人いる総長候補者の中で、学生情報局に掲載された4つの公開質問状に対し、全て回答したのがたった一人しかいなかったという事実は、とても衝撃的でした。議論に際しどのような意見を持つかは個人の自由ですが、そもそも質問を無視するという行為は、自らの権力を笠に着て議論の場を台無しにする行為であり、あまりに無礼かつ人としての倫理観が欠けていると言っても過言ではありません。「他に用事があって答えられなかった」というのは理由にならないでしょう。このような人物が教育者としての立場にあるということが非常に残念ですし、総長に立候補する資格など言うまでもなくありません。 なぜ当局がなりふり構わず強権的になるのかは、文科省を始めとする政府の影響もあるものの、根本的には、世間を取り巻く、どこか諦めや冷笑に似た感情に起因しているように思います。少子高齢化が進み経済は成長せず、生活に苦しむ人々が増える中、それを変えようとしてもなかなかうまく行かない現状が続いています。加えて温暖化の進行に伴い頻度を増す災害とも相まって、もはや現状を変えるのは不可能であり、流れに任せるしかない、という閉塞感が広まりつつあると感じます。そしてその閉塞感を打開して欲しいと願うあまりに、周りの意見を無視し、自らの意向を曲げず押し通そうとする強権的な指導者が持て囃されやすい土壌が形成されたと言えるでしょう。 強権的な指導者を求める人々は、なんとかして強い立場の一部であろうとするため、生活保護受給者や男女差別解消に向けた動きへの心無い中傷など、弱者を軽蔑したり糾弾したり、自己責任論を振りかざし支援を求める動きを委縮させたりするという事態も発生しています。大学を規制強化に走らせているのも、力による解決を求める風潮が顕在化した一つの例と思われます。 他方人類は、これまでの歴史の中で、多くの困難に直面しながらも、それを乗り越えようと奮闘し、よりよい明日を少しずつでも作り上げてきました。そしてその過程において大学が果たした役割は、非常に大きいものがあると思います。なぜなら大学は、多種多様な背景を持つ様々な人々が集まり、自由な議論を行うことが保証された場であるからです。大学がこのような環境を維持していることで、研究者は自由な着想を得て伸び伸びと研究することができ、多様性豊かな人々が存在することで、濃密な議論を通した様々な観点からの知見を蓄積することが可能となるのです。ペニシリンやポリアセチレン、付箋の発見・発明などに代表されるように、一見取るに足らない又は失敗だと思われた偶然の産物が研究者の着想を刺激し、人類の福祉に大きく貢献した例は少なくありません。もしかすると、新型コロナウイルスに効果を発揮する薬やワクチンも、同じような形で発見されるかも知れません。 現在進行形である感染症の流行や温暖化の進行といった全人類に降りかかる脅威は、確かに深刻であり劇的な解決は一朝一夕には困難です。しかし、「感染症に罹るのは自己責任」「温暖化なんか対策しても無駄」といった風潮を放置すればどうなるかは、火を見るよりも明らかです。また、数値目標や目先の利益を求められ、それに「貢献」しない研究が隅に追いやられるような環境の中で、このような難題に立ち向かう態勢が整えられるでしょうか。私はそうは思えません。むしろ多様な人々が協働し、風通しのよい自由な議論を時間を掛けてでも行い、知的好奇心を絶えず醸成し続けることが、ますます不可欠となるでしょう。それにより絶望や無力感を地道にでも打破し、人々の価値観を変容させていくことが、よりよい未来を築き上げる機運を高めひいては現状の改善にも繋がるのだと思います。 総長選に関する情報をいろいろと調べる中で私は、自由の学風にふさわしい京大総長を求める会が創設趣意書にて打ち出した、「京大における理想の総長像」に強く心を打たれました。ここに記された項目は、理想像であると同時に、教鞭を執る者であれば当然身に着けるべきものでしょう。とりわけ自由の堅持や対話に基づく問題解決、多様な意見及び権利を尊重し保障することなどは、この世界に生きる全ての人々が持たなければならない価値観でもあります。今の社会を見渡せば、「京大における理想の総長像」に掲げられた哲学が、どれほど行きわたっているかは疑問視されます。「現実は厳しい」という声もあるかも知れません。ですが、現状の理事会の顔ぶれや政治体制が永遠には続かないのに対して、よりよい社会を求める人々の願いは人類が滅亡しない限り決して消えません。理想を諦めてしまえばそれでおしまいですし、現実を見ても理想を追うことは可能です。むしろ厳しい現状であるからこそ、大学がこの理想を実現するための旗手の一員として、どことなく閉塞感に覆われた現状を変える時流を発信し、闇に覆われ荒れ狂う海であっても常に灯り続ける灯台のように、毅然と存在し続ける意義があると確信しています。 私は、京大はその気概に溢れた大学であると認識してきました。「99人の廃人と1人の天才が輩出する」という些か極端な言い回しが描写するように、どんな研究であれ、どんな背景を持つ人であれ受け入れる包容力の高さが、京大の魅力であると信じてきました。そうした気概や魅力を将来に向け発展させ、対話を根幹として多くの人々と協働し、いかなる困難に襲われようとも常に弱い立場の人々を支える不屈の闘志を持つ人物が、次期総長や理事に就任することを、私は強く希求します。

(学外の方)


吉田寮自治会、ふさわしい京大総長を求める会の質問状に回答していない候補は当選後に対話に応じるとは考えづらく、信任できない。

(学生 理学部)


対話が必要

(学生 工学部)


誰が総長になっても正直なところ大きな期待はできないであろう。しかし総長には行動の伴った発言をしてもらいたい。またそもそも学生などに投票権がないというのがおかしいので、そこから改善してもらいたい。

(学生 工学部)


吉田寮自治会の質問状を返送するような候補者(北野・湊両氏)に学生との対話の意思は見えない。学生との対話を軽んじ、「臭いものにはふた」をするような姿勢の人物は総長にふさわしくない。 政府の政策に無批判に従うような候補者も望ましくない。村中氏にはそのきらいがある。大学総長こそ大学現場を代表して政府に物申すべきである。

(学生 教育学部)


リーダーを目指すなら難しい質問には自分の考えを回答すべきであると思う。公開質問に回答しないという姿勢には疑問を感じる。 個人的には寶氏に総長になってもらいたい。寶氏は大変多忙な中でも学生が論文を持っていけば一行一行丁寧に赤ペンで確認して粘り強く指導してくれる先生であった。また多くの留学生を研究室に受け入れており、還暦の祝賀会などでは世界中から教え子が集まったり、メッセージを寄せてくれる先生である。多様化する時代において国内外の様々な学生から信頼される寶氏を私は推薦したい。

(学外の方)


ビデオの冒頭で自らの華々しい経歴紹介に時間を費やす候補者や、政治家の選挙演説まがいの総花的で中身の空虚な宣伝資料をばらまく候補者に今後を任せるくらいなら、経験豊富ではなくても京大愛にあふれる若手候補者に一票を投じたい。

(教職員)


松本さんから始まった悪風を、撤廃して欲しい(卒業生)学生に対しては、自由とチャンスを、職員に対しては、責任と裁量を与えていって欲しい。最近のトレンドは、管理主義が過ぎる(卒業生)。

(学外の方)


4つの公開質問状の回答期限がいずれも過ぎているが、職員組合のものは5名の方が回答しているにもかかわらず、少ないものだと2名しか回答されていない。たしかに総長選は教職員の投票などを受け総長選考会議により決まるため必ずしもこういった質問に答える必要はないだろう。しかし、学生や教職員の意見に対して誠実に向き合おうという姿勢すら見えないのは、総長になるにあたっての意気込みなどにかかわらず不安感がぬぐえない。わからないのであればわからないと答えてくれるだけでもまだ意見を見ているのだという安心感があるが、それすらないとその方が総長になったとしても様々な意見を封殺するのではないかという懸念がある。

(学生 工学部)


湊長博氏の医学部長時代、731部隊に関するパネル展示が撤去されている。731部隊コレラ班班長だった湊正男と湊氏は姓が同じだが、もしも湊氏が身内を庇うためにパネル展示を撤去したのだとすれば京都大学の歴史的過ちの隠ぺいであるだけでなく京都大学部局長の立場が私物化されているということでもある。前者だけでも湊氏の理事としての素質は全く信頼できないが、後者が事実なら湊氏の責任は言語を絶するほど極めて重い。いずれにせよ湊氏が総長に就任するようなとこはあってはならない。

(学生 農学部)


きちんと、学問のこと、生徒のことを考えている人が総長になるべきだと考えます。自分のポジションや、有名になることを考えている人が総長になるのは間違っていると思います。公開質問にちゃんと回答してくださった先生方は信頼できると思いました。

(学生 総合生存学館)


私は今4回生ですが、この4年間で京大から本来の自由の学風が失われ、無味乾燥とした東大の下位互換になっていく様を体験することができました。キャップ制の導入やらタテカンの排除やら学生が望みもしないことばかりに躍起になり、学生の意見には耳を傾けない人々が京大大学の長になる資格など到底ないでしょう。

(学生 医学部)


実質的な権限が執行部にあるならば誰が総長になっても変わらない、あるいは総長になる人物が我々の手や目の届かない場所で決められる、下手したら実質もう決まっているのかもしれない、という疑いを持っているという前提で、やはり最低でも質問状に答えてくださっている方を信任したい。都合が悪いのか面倒なのか知らないが、これで回答拒否を揃えた方々が当選するようなことがあれば、「学生の声に応答する意思なし」と思われても仕方ないだろうと思う。それならそれで構わない、それに応じて入学者も在籍者も進退を決めればよいだけの話である。ただその場合少なくとも「自由の学風」の看板だけは下ろしていただけないかと思うが。

(学生 工学部)


現実的な考え方をしてバランスをとりつつ、なおかつある種の政治家的立場でよりも(元)研究者目線で総合研究大学としての発展を志す候補に総長になっていただきたいです。諸問題について妙に耳ざわりの良いことを喧伝したりする「とても総長をやりたそうな人」には少々警戒せざるを得ないですし、立て看板問題に関して立て看板が全面禁止されたような表現をとって回答する人には信任できるか疑問を抱かざるを得ません。 出身大学に関して思うところがある人もいるかもしれませんが、長年京大にいて自由の学風を理解していれば十分ですし、総長としてふさわしい考え方をしていることを重視したいです。

(学生 理学研究科)


京都大学が世界の大学になるためにはグローバルな課題積極的に取り組んでいく姿勢が必要だと思います。すでに京都大学には多くの学問がそれぞれ豊かな土壌を築いてきました。そして学術的なコミュニケーションは各分野豊富にあるでしょう。今後は京都大学の資源と文化を生かしつつ、その知恵を最大限に使いながらグロバールな課題を解決していく必要があります。思修館は各学科とグローバル課題をつなぐ役割をになっていくべきです。その理解のある寶先生を学長として応援します。

(学生 総合生存学館)


寶先生が信任して、京大全員の力になれると信じてます。

(学生 総合生存学館)


Professor Takara is extremely helpful and kind. He guides his international students and makes sure they feel welcomed in Kyoto University. He is always available for queries and is open to discussions. He creates a friendly air in the department that lets everyone speaks their mind.

(学生 総合生存学館)


効率化を理由に(実際には現場の当事者を無視した決定をすることは効率的でも何でもないと思うのですが)当事者との合意形成や話し合いを蔑ろにする候補者は勿論信任できません。加えて、総長や役員会に集権化する意思決定システム自体を変えていかねばならないと思います。

(その他学籍区分)


政府や出資者の声が大きい昨今、いわゆる以前の「京大」なる体制をそのまま維持しようとするのは理想はともあれ非現実的であると考える。新総長としては多少の譲歩はありつつも本当に譲ってはいけない自由の学風の防衛ラインをきちんと守ることのできる人物に期待したい。

(学生 工学部)


多数の候補は民主主義的な意識が欠けていることは非常に残念。質問状を無視するなど言語道断

(その他学籍区分)


誰が総長になろうと、大して状況は変わらないかもしれない。でも、現執行部を無批判に継承しようとする、湊、北野、大嶋氏には総長になってほしくない。もちろん、松本前総長の盟友で本部によるトップダウンをさらに強化しようとする村中氏は論外だが(これについては、予備投票14位でも総長候補に鳴れる制度に問題があるように思う)。 ここで集まった声、結果を、有権者である教職員に届けたいです。 いま、京都を離れていてできることは限られています。 タテカンやビラなどで20日朝から始まる「意向調査」までに何とかしたい。 学生情報局の一連の活動に感謝をお伝えするとともに、さらなる活動を期待しています。

(学生 文学部)


自由な京大に戻してほしい

(学生 理学部)


湊は論外

(学生 工学部)


公開質問状にすら回答せず、対話を根幹としない者に京大のこれからを託すのはいかがなものか。

(学生 工学部)


近ごろの国のコロナ対応等を見ていて、彼らは一体どこに顔を向けて政治をしているのかと思うことがしばしばです。それは京大の執行部も同じです。大学のなかにいる学生と教職員をきちんと尊重し、外部の政治的な圧力に簡単に屈しない総長や理事会を期待します。

(学生 文学部)


学生と対話可能な方でなければならないと思います。所属ゆえに寶先生と最も近いですが、考えている学生に対しては指導学生でなくとも親身に議論してくださります。あまり練られていない意見だと後回しにされる印象です。 その他の先生については詳しくありませんのでコメントは控えます。

(学生 総合生存学館)


質問に回答しない候補者は、学生との対話を拒んでいるように見えます。そのような方が、総長になると、また京都大学の「自由」が失われるのではないかと危惧しています。

(学生 文学部)


学生をないがしろにする人が大学を牛耳ったとして健全な運営ができるはずはないと思います。

(学生 薬学部)


I think Professor Kaoru Takara would be an excellent President of Kyoto University. His academic prowess enabled him to lead Kyoto University to become one of the world's top research universities. In addition, he can listen to the demands of students and establish a good relationship with us. I trust Professor Kaoru Takara.

(学生 総合生存学館)


信任する候補者を考えるにあたってはまず公開質問状に真摯に答えて頂いた方を選びたいと思う。一方で、話の内容が学生に寄り添ったものであったとしても、実際に行動に移せる人でなければ意味がないだろう。消去法で信任する候補を選んだ形となったが、大事なのは学生が主体的な態度でもって「自由の学風」について考え、行動に移すことだと思っている。その上で総長には対話の姿勢を根幹に持ちながらリーダーシップを発揮して頂きたいと願っている。

(学生 教育学部)


学生を大事にする人こそ京大総長にふさわしい

(学生 経済学部)


第1に、学内での開かれた議論と学生との対話を実現する総長を支持します。 自由の学風は、たしかに法律や公序良俗に則ったものであるべきです。 しかし、学内での開かれた議論と学生との対話は、いかなる結論であれ、その公正さ・公平さを担保する手続き上の基礎を当然になすものです。現在の学内がそれらを欠き、一部の役職者による上位下達の学風となっていることは非常に残念です。 そのことは単に理念上の問題ではなく、今般のコロナウイルス流行を巡る対応でも、事務方の都合に引き摺られ、学生の視点を全く欠いた対応となっていることにも既に深刻に現れています。 第2に、経営的観点からも、名誉職や上がりポストではなく、実際に組織運営のビジョンと意欲を持つリーダーを支持します。 なぜなら、コロナ禍対応で明らかになった問題は、そもそもアカデミア特有の学内自治を巡る高尚な議論以前に、教員26百名、事務員28百名、計約5千5百名の巨大組織が単に実質的に統治されていないというガバナンスの問題でもあるからです。窓口の職員が場末の役場のような対応に終始するのは、彼女らの上司が実質上どこにもいないことを、賢明な彼女たちは十分に知っているからです。 京都大学の自由の美風を取り戻すとともに、学生たちがこれからの日本社会や世界に大きな役割を果たすことができるような成長の場として、真の意味で京都大学を経営できる総長を切望します。

(学生 公共政策大学院)


京都大学の構成員である、学生との対話が行われる総長を望みます

(学生 工学部)


権力を傘に来て公開質問状に回答しないのは職務怠慢であると思う。

(学生 薬学部)


質問に答えないのはどうかしているとしか思えません。

(学生 農学部)


寶氏、時任氏で悩んだ。現理事の二名は対話を根幹とする自由の学風を謳う京都大学においてほとんどの質問状を無視している点から論外と考える。村中氏は法学研究科所属であるにも関わらず、職員組合と学生の立て看板問題を同一視するコメントをした。職員組合の看板には組合活動の自由という独自の無視できない論点があるはずである。この点には不信感を抱かざるを得ない。また、大嶋氏は工学研究科所長である。私は工学部の学部生だが、総長に推したいとは思わない。工学部は学生処分において強権的であったし、CAP制においても理学部のような細やかな対応を実現していない。極めつけは今期の試験においてヒューマンエラーの解決を主として個人に求める旨のメッセージを、恥ずかしげもなく全工学部生に送った。信じていますで済むならシステム屋も例外処理も必要ない。他に方法がないためやむなくそうするとしても、せめて工学徒として恥じ入るべきではなかろうか。 寶氏と時任氏では本当に悩んだが、吉田寮裁判を我が事として捉えており、その他の学生問題でも具体的な施策を約束している寶氏に投票することにする。当選した場合には寶氏が公約に真摯に向き合うのか監視していきたい。

(学生 工学部)


少なくとも、現執行部体制側や、自由の学風にふさわしい京大総長を求める会の公開質問状に対して無回答の候補者には当選してほしくない。

(学生 文学部)


しっかりと学生の意思を反映できる方に総長を務めてもらいたい。

(学生 教育学部)


学生、教員、研究を優先して考える体制が欲しい。真っ当な理由を持たぬままに管理を強化したり、その対応で本来考えるべきことが疎かになるのは、いい加減呆れてしまう。

(教職員)


政府の基礎的財政収支黒字化目標の影響を受けて、大学の予算、人員も年々削減され、施設を抱えている現場は逼迫状態にある。次期京都大学総長には、この政府方針を学術的観点から完全否定し、財務省、御用学者を完全論破し、国債大量発行による積極財政、大学予算大量増額に転換させるよう期待する。

(教職員)


学問・研究の府たる京都大学の学術的多様性を現実的な方法で守ってくれる人に総長になって欲しいと強く思います。

(学生 教育学部)


自由の学風をうたう京都大学ですら、一方的な姿勢で改革を行い学生に接しているという現状に、ほかの国立大学に通う身として憂慮せざるを得ません。

(学外の方)


京大大学院2011年卒OBです。いつ戻っても感じられる、あの京大の自由な校風を続けて頂きたいです。

(その他学籍区分)


現理事は信用できない

(学生 理学部)


質問に答えないのは印象が悪い

(学生 理学部)


長い年月をかけて創り上げた京大の自由な学風に憧れて入学したのに、立て看や寮などに対する態度がこんなにひどいとは思いませんでした。京大の名を落とすような人はいりません。

(学生 法学部)


タテカンを復活させよ。京大の誇りを

(学生 理学部)


質問状に対して,最も誠実に回答されたように見えた方を信任します。総長に当選された場合に,回答通りに振る舞われることを期待します。

(学生 理学部)


なんか生存学館が近いから寶さんになってもらえると面白いよね(笑)

(学生 文学部)


この6年間、京都大学の権力を掌握し、大学を閉鎖的なものにし、教員や学生など当事者の声を無視し続けてきた現理事のお二人は論外ですが、あまり目立っていない村中候補にも問題があると思います。村中候補は所信表明にて「自治にはコストが掛かるので、大学本部が中心となって、部局長の判断に委ねる事項を増やしていく」と大学ガバナンスのトップダウンをさらに強化したいという意向を明言しています。これまでに部局や学生など当事者の意向を吸い上げ風通しのよい運営が為されてきた実績があるならまだしも、現場の教職員、学生など当事者の声を無視し、印象と噂をアテにして本部が何でも決めてしまう体制では、トップの想像力の欠如の皺寄せを現場が押し付けられるだけです。 誰が総長となっても、現在の役員会のガバナンスを批判的に検討し、現場の意思決定を尊重する運営に尽力していただきたいと思います。

(学生 アジア・アフリカ地域研究研究科)


対話の機会が確保されることが、様々な議論の前提であるため、候補者の中でも対話を重視している方を信任しました。また、前回の総長戦でも同様の各候補者アンケート的なものがあったのならば、山極総長の分を公開してみるのも参考になるかと思います。

(学生 文学部)


私は学部一回生であり、判断に必要な情報を十分に持ち合わせていないが、教職員からの質問状には答えていながら、その他学生からの質問状に回答していない湊氏と村中氏の対応は理解しがたい(教職員からの質問にも答えていないほうが、まだましである)。与えられた情報と私が限られた時間で収集できる情報の中で選ぶなら、確実に寶氏だろう。もちろん、美辞麗句を並べているだけという批判も可能だろうが、そもそも理想を語ることすらできなければ、現状を改善することはできないと考える。

(学生 文学部)


質問状への回答もできないのであれば総長としての仕事が務まるとは思えない。寶氏に期待しているわけではないが、一番ましではないかと思う。

(学生 文学部)


公開質問状を黙殺するのは論外です。

(学生 文学部)


我々に与えれた情報だけを鑑みて、学生と向き合っているかどうかを重視した。

(学生 理学部)


入学して早三年、文科省の犬になりつつある京都大学に残念さを感じずにはいられない。総長・及び理事会は本来学生の盾であり学生を文科省から守る存在であると考える。京都大学の真の魅力や全うすべき役割は、上から与えられるものではなく学生内部から湧き出て自覚していくものではないだろうか。そういった自律的な学生たちが創り上げていく校風こそまさに自由の学風であり、そんな純粋な学徒を国の効率化なるものから守り抜く、あるいは双方の意見を汲み取り繋いでいく存在が大学総長であり理事会であるのではないか。近年の彼らにはその姿勢が見受けられず、意向に沿わないと判断した学生を平気で法廷に差し出す始末であり、学生は自身の行動を大幅に規制されていると言っても過言ではない。

(学生 総合人間学部)


政治のことはバカなので分からないですけど、独立した機関としての京都大学の政治上のトップである総長選挙に京都市長が関わってるのヤバすぎませんか?利益相反とか考えて欲しい

(学生 文学研究科)


総長候補者の公開質問状を読むだけで、今後京大の未来が明るくないことがわかる。寶氏のような方でさえ、この閉塞した状況を打破するには力不足なように感じる。もう自由の風吹く京大は今すぐ死ぬか、緩慢に死ぬかの二択しかないのだと絶望した。

(学生 工学部)