ルール
まんのう町エコツアーにおいてツアー実施者や参加者に守っていただきたいルール
まんのう町エコツアーにおいてツアー実施者や参加者に守っていただきたいルール
エコツーリズム推進全体構想の対象区域(旧琴南町全域)におけるエコツーリズムの推進・エコツアーの実施において配慮及び保護する対象ごとのルールは次のとおりです。
A 地域住民の生活環境等
A-1 琴南地域でのエコツアーは、住民の生活の場や営農・営林地域で行われるものが多いことから、住民の生活環境や営農・営林環境を守るために、実施者は、住宅の敷地や農林地などに立ち入る場合には、事前に承諾を得るようにするほか、参加者はガイドの案内なく住宅の敷地や農林地などに立ち入らないようにしましょう。また、地域住民の生活に迷惑を与えないよう、会話などで発する音の大きさには注意し、トラブルにならないようにしましょう。
A-2 実施者は、エコツアーの実施内容や日時、目的について、事前に地域住民等に説明し、エコツアーへの理解を得るようにしましょう。
A-3 実施者は、地域産品の購入やそれらを加工したお土産、地域産物を使った食事、施設の利用等、地域にお金が落ちるようなツアーコースの設定を心がけましょう。また、地域住民に参加や協力してもらえるようなエコツアーも検討し、スタッフとして関るなどエコツアーへの協力・理解の促進を心がけましょう。
B 野生動植物及び野生動植物の生息地・生育地など
B-1 実施者は、生態系、農林水産業、生活環境に被害を与えているとして駆除の対象となっている動物以外は、在来の野生動植物の捕獲・採取を原則として行わないようにし、昆虫や川の生きものなどを観察のために捕獲した場合は観察後に元の場所に戻しましょう。特に、環境省や香川県の「レッドデータブック」に記載されている生きものについては、捕獲・採取は、行わないように留意するとともに、参加者は、実施者に許可されたもの以外の野生動植物の捕獲・採取は行わないようにしましょう。また、里地・里山の生活文化体験として、野草や山菜、魚などを採取する場合や生き物観察などでの昆虫採集などの場合には、採取量を必要最小限にとどめ、資源が減少しないように留意しましょう。
B-2 参加者は、樹木や地層、岩などに傷をつけたり、落書きをしたり、持ち去ったりしないようにしましょう。実施者は、参加者がこれらの行為をしないように注意を促しましょう。
B-3 実施者は、ツアー中に、特に希少性の高い動植物の生息地・生育地は特定できないように配慮をするとともに、希少な動植物の生息・生育場所等に関する情報は公開や紹介をしないようにしましょう。また、参加者に地元で大切に守っていることを理解してもらいましょう。
B-4 実施者は、動植物の観察をするツアーでは、野生動植物の生息・生育環境に悪影響を与えないように観察方法や観察場所を工夫するとともに、参加者に注意を促しましょう。また、ツアー参加者数が多くなると、野生動植物の生息・生育環境への影響が大きくなるため、野生動植物の生息・生育環境への悪影響が出ないようにツアー参加人数を設定しましょう。参加者は実施者の注意を守りましょう。
B-5 実施者は、野生動物に餌付けをしないようにしましょう。また、その種自らが移動可能な範囲を越えての移動や動植物(特に外来生物)の持ち込みは、地域本来の自然の喪失につながることから、動植物を持ち込んだり、移動させることがないようにしましょう。参加者も野生動物への餌やりや動植物の移動、持ち込みをしないようにしましょう。
B-6 実施者は、里地・里山の生活文化体験で、イタドリやウド、ワラビ、タラノメなどの山菜、ヤマノイモ、タケノコなどを採取する場合には、事前に土地所有者の了解を得ましょう。
B-7里地・里山の自然の代表である雑木林や人工林は、人の手が入ることによって守られ、維持されてきたことから、森林の維持管理を行うエコツアーの実施が望まれます。しかし、管理方法によっては、周辺環境や動植物へ悪影響を与えることも考えられることから、森林管理の実施に当たって、実施者は、所有者(地権者)や管理者の承諾を得るとともに、林業関係者や動植物の専門家の助言を得るようにしましょう。
C 史跡、伝統文化など
C-1 参加者は、史跡や建物などに傷をつけたり落書きをしたりしないようにしましょう。実施者は、参加者がこれらの行為をしないように注意を促しましょう。また、現在も住民が維持管理している場所もあるため、維持管理者等への確認を事前に行い、無断での立ち入りは行わないことも含めて、ツアー実施者は参加者に事前に注意を行い、参加者はこれを守りましょう。
C-2 実施者、参加者ともに、琴南地区に伝わる伝統文化を尊重し、エコツアーでの活用が伝統文化を変えないように留意しましょう。
C-3 実施者・参加者は、地域で保存されている資料を扱う時は、それを傷めないように丁寧に取り扱いましょう。また実施者は、それらの使用に当たっては、コピーを取ったり、写真を撮影する時は所蔵者の了解を得て、エコツアー以外の目的で使用しないようにしましょう。
D 地球環境や環境への負荷低減などの環境全般
D-1 町産材を利用した木製品や、地元で栽培された農産品などの地元産品の利用は環境保全や地場産業の振興につながることから、実施者は、エコツアーでは、極力、地元産品の利用に努めましょう。また、環境への負荷が少ない製品を使用しましょう。
D-2 実施者は、マイ箸・マイカップ等の使用など、ゴミの排出を最小限にとどめるとともに、その工夫の仕方を参加者に伝えられるようにします。また、参加者にごみを極力持ち帰るよう指導するだけでなく、エリア内に落ちているゴミは積極的に回収し、自己のゴミに限らず、地域内にゴミが残らない工夫を促します。さらには、山火事防止のため、キャンプ場等の所定の場所以外では火を取り扱わないようにしましょう。
D-3 琴南地域は公共交通機関の利用が難しいことから、実施者は、自家用車の利用に当たっては、参加者が同乗するなど、環境に配慮したツアーの実施に努めましょう。また、駐車スペースの不足により違法駐車などの迷惑行為とならないようにしましょう。
D-4 実施者は、参加者にエコツーリズムの目的や考え方、ルールについて理解してもらうようにしましょう。
D-5 実施者は、トイレが無い場所での活動時には、環境を守るためにも参加者に対して事前にトイレは済ませておくように案内をしましょう。また、携帯トイレの携行と利用をするようにしましょう。
E 参加者の安全
E-1 実施者は、保険に加入し、補償内容を参加者に明示するとともに、緊急時の連絡先や対応を明確にし、把握しておきましょう。特に、休日は、あらかじめ当番医を確認しておくようにしましょう。
E-2 実施者は、事前に下見を行い、ツアー中に発生する可能性がある危険の把握とトラブルを予見し、必要に応じて危険を排除または回避するための対策を行いましょう。登山届などは事前に共通の情報サイト等に提出するようにしましょう。また、ツアー実施前や実施中に、発生する可能性がある危険を参加者に説明して注意を喚起するとともに、必要な資材を準備しておくなど、ツアー中の参加者の安全を確保しましょう。参加者は実施者の注意に従って行動しましょう。
E-3 実施者は、ツアー中のけがや虫刺されなどに備え、絆創膏、三角巾などのファーストエイドを用意するほか、傷口の洗浄や飲料としても役立つ飲料水も携行するなど救急医療品を用意しましょう。また、応急処置が行える技術を身につけておきましょう。
E-4 実施者は、ツアー内容に適した服装や持ち物を事前に参加者に知らせましょう。参加者は、実施者の推奨する服装や持ち物を用意して参加しましょう。また、安全上ツアーの実施が困難と判断された場合はツアーを中止しましょう。
E-5 実施者は、参加者の体力、体調、怪我や病気の有無などの把握に努めましょう。参加者の年齢、性別のほか、体力や当日の体調の把握に努めることで、参加者の安全に配慮したツアーを企画・実施しましょう。特に感染症対策では、必要に応じて、体温の測定、体調の申告、マスク着用など、参加者が遵守すべき事項を明確化するとともに、ツアー企画の内容により、できるだけソーシャルディスタンスを確保できるように配慮しましょう。また、不特定多数が触れる場所や物品のこまめな消毒、手洗いや食事をする際のマナーの徹底のほか、室内を利用する場合には換気などの対策を行いましょう。さらに、実施者は万が一、ツアー後に参加者の感染が判明した場合に備え、参加者の個人情報について(取り扱いに十分注意しながら)少なくとも1ヶ月程度保存するとともに、感染が発覚(疑いを含む)した場合は速やかに保健所に連絡し、その指示に従いましょう。
E-6 実施者は、年1回以上の安全対策のセルフ講習を行いましょう。
F エコツアーの質
F-1 実施者は、エコツアーの内容を、まんのう町エコツーリズムの基本方針や5つの推進のポイントに整合させ、まんのう町琴南地域にふさわしいエコツアーを目指しましょう。また、実施者のガイド技術を向上させるとともに、関係者による連携を図りつつ、ツアーの質の確保を図りましょう。
F-2 実施者は、エコツアーの内容を考慮し、参加者全員が満足でき楽しめるように人数を設定しましょう。
F-3 実施者は、準備を十分に行うとともに、募集の際に提示した事項を守りましょう。
F-4 実施者は、事前に案内した開始・終了時刻を順守しましょう。また、ツアー開始時にスケジュールや目的について説明を行うとともに、ツアー終了時に振り返りと挨拶を行いましょう。
F-5 実施者は「もてなしの心」と「気づかい」を持ちましょう。また、アンケートの実施により、参加者の満足度を把握し、より質の高いツアー実施になるよう努めましょう。