図鑑の検索表は、各科あるいは各属ごとに、科あるいは属ごとに、枝のような表になっている。均茶庵のKOKEsirabeも、基本的には科あるいは属ごとに作成している。従って、科や属の特徴を知っていれば、すぐにでも同定の最終コースから出発できるわけだが、なかなかそうも行かない時がある。「まるで見当がつかない。」「はっきりした特徴があるから、候補を直ぐに何個かに絞りたい。」そんな時に使う。便利屋と言うか物ぐさと言うか。しかし、結構役に立つ。
野口先生の「日本産蘚類概説」(図鑑の北隆館, 1976)では、第一巻の「総論」の次に「1. 日本産蘚類の類別」として項目を設けて、蘚類の大凡の外見に基づき、分類をしている。その知恵をお借りした。
均茶庵は、特徴が一段とはっきりした科・属のみを、「あると便利な分類」として、編集している。順に紹介したい。但し、この表ですべてケリがつくという事ではなく、「已むなき場合の」道しるべとして考えている。 (200511)
① 中肋による区分
② 無性芽による区分
③ 毛葉・偽毛葉による区分
④ 葉が落ちやすい・折れやすい種
⑤ 特殊な形状を取る属
⑥ Pの特徴
⑦ 口環のない種
⑧ 蒴の特徴による分類