現役時の講義資料
現役時の講義資料
人工知能関連の研究は頻繁にパラダイム変更があり,新理論・新技術が古くなるのも早い.ここに掲載する資料は2020年時点でのものです.
担当した講義と時期
担当した人工知能関連講義の内容
左図は,山田作成の人工知能研究マップ.縦軸は記号知能と計算知能に二分される.記号知能は知能の本質は言葉と論理にあると考え,言葉を構成するもの=記号を組み合わせる記号処理によって知能を実現しようとする.つまり脳内の概念的世界を扱おうとする.一方,計算知能は,実世界における情報や言葉が意味するする実体,あいまいさ,不確実性などを重視し,数値計算によって知能を情報処理しようとする.
横軸の認知/生物的AIとデータ科学的AIの分類は,知能を実現するための理論/方法論が認知科学的か,生物学的か,データ科学的かの違いを表す.二次元空間内に黒字で書かれた推論・学習・理論等は個別の知能情報処理手法で,空間内の位置でそれぞれがどの分類に入るかを示している.
人工知能は当初,左上の探索/推論/知識の研究から始まった(1950-80年代).その後知識発見/獲得の研究の必要性が認識され,研究が進んだ(1980-90年代).ここまでは,人工知能において記号知能が主流だった時代である.
計算知能も歴史は古い.おおよそ1960年代から始まったが,長い間傍流に留められた.80年代後半から徐々に勢力を増し,ファジィ理論,人工ニューラルネット,進化的計算,ベイズ推論等が注目されるようになった.21世紀に入ると,データマイニングと機械学習が脚光を浴びるようになる.2010年代になってからはディープラーニング,2020年代には生成AIが登場し,計算知能が完全にAIの主流となった.