スロー地震を研究しよう
スロー地震を研究しよう
※大学生向けページ
大学や大学院以降でスロー地震を研究してみませんか?
スロー地震は2000年ごろに広く知られるようになった、普通の地震とくらべて継続時間が長い地殻変動現象です。スロー地震の学問としての歴史はざっと20年ほど、まだ誕生まもない学問です。
地震学が学べる大学は下記ですが、スロー地震のことを授業では教わることはできても、専門的に研究可能な大学はまだ限られます。
スロー地震学の研究指導ができる大学教員(一般的には大学所属の准教授以上の研究者)は、大型科研費プロジェクトのメンバー表からも見つけることができます(ここに名前が載ってない先生の研究室でもスロー地震の研究をすることはできます)。元々は地震学(地球物理学)の研究者がスロー地震を発見・研究を主導してきましたが、現在では地質学・岩石学・物理学・統計学・計算機科学など幅広い分野の研究者により研究が進められています。
ただし、指導可能な内容は、研究者や時代により変化することに十分ご留意ください(私は現在、専任の大学教員ではないので残念ながら日本人の学生受け入れはできない立場です)。
地震学では、大学院から研究を開始する学生さんも多いです。第一線で活躍される地震学者の中にも分野転向経験者は少なくありません。日本地震学会の主催イベントである地震学夏の学校は毎年開かれ、地球物理学や地球科学が専門ではない学生さんが地震学者と知り合える良い機会です。
最近では、大学生や高専生対象のインターシップイベントが開催される大学もあり、将来の指導教員や職場の上司となりうる研究者の研究室にて研究活動体験できる機会になっているようです。例えば下記があります。
日本地球惑星科学連合において、スロー地震に関する小委員会が立ち上がりました(上記)。当面の間は学会セッションや研究集会情報のお知らせの共有などの活動が行われる予定です。
(京都大学西川先生による講演動画)すぐにわかるスロー地震
(講演動画)スラブ内地震とスロー地震と海溝型巨大地震
2022.3.4実施 (20分)