地震学を学ぶには?

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が取り組んでいるような地震の研究は,地震学もしくは測地学(どちらも地球物理学の一部)に分類されます.これらの学問を学びたい場合,下記の大学の学科等への進学をお勧めします.

※参考・地震学者の所属大学リスト日本地震学会HPより)

※参考・地震学者の職業に就くには(日本地震学会HPより)

常時10程度人以上の地震学・測地学者が常に在籍し,地震学が学べる大学

・北海道大学理学部(地震火山研究観測センター,理学部宇宙測地学研究室,地震学研究室)

・東北大学理学部物理系地球物理学コース地震噴火予知研究観測センター,固体地球物理学講座)

・東京大学理学部(地震研究所・大気海洋研究所,理学部固体地球科学講座)

・京都大学理学部(防災研究所,理学部地球物理学教室),総合人間学部 (地学教室

・九州大学理学部(地震火山観測研究センター,理学部地球深部物理学研究室)

・名古屋大学理学部(理学部地球惑星ダイナミクス講座,理学部地球惑星物理学講座)


※上記は,いわゆる旧帝大と呼ばれる大学群です.一般的に,旧帝大は研究教育を受ける上で人的および予算的環境が,それ以外の大学と比較して,歴史的経緯・スケールメリットのため格段に整っています.ただし,ダイバーシティーの取り組み方には旧帝大の中での大学や学科により大きく差があり,旧帝大以外の方が整っている場合もあります.

1-3人程度の地震学・測地学者が在籍し,地震学が学べる大学

・千葉大学理学部地球科学科

・弘前大学理工学部地球環境防災学科

・神戸大学理学部地球惑星科学科

・横浜市立大学国際総合科学部理学系物質科学コース

・岡山大学理学部地球科学科

・茨城大学理学部地球環境科学領域

東京学芸大学

東京海洋大学 海洋資源エネルギー学部門

日本大学文理学部 地球システム科学科

・青山学院大学

東京理科大学理工学部応用物理学科

・立命館大学理工学部物理科学科

・鹿児島大学理学部地球環境科学科

・高知大学理工学部地球環境防災学科

・東京工業大学理学院地球惑星科学系

・広島大学理学部地球惑星システム学科

筑波大学生命環境学群地球学類

・静岡大学理学部地球科学科

・金沢大学理工学域地球社会基盤学類

・鳥取大学工学部地圏環境工学研究室

琉球大学

・宇都宮大学教育学部

※国立大学の教員数は減少していること,人事異動等で,地震学・測地学を専門とする先生が大学で在籍しなくなる可能性が一時的にはあることにも,ご注意ください.
※地震と関係する地質学,岩石学,地形学を学ぶことはできます.たとえば,東北大学理学部地球科学系,広島大学文学部地理学科,広島大学教養学部などに関係する先生方が在籍されています.
※工学部の土木建築,資源開発,地熱発電,環境系の学科にも,地震学の先生が在籍されている場合もあります.

(参考)防災教育もしくは地震防災を専門としている教員が1人所属する大学

慶應義塾大学 環境情報学部 

静岡大学教育学部

関西大学 社会安全学部

地震学もしくは測地学が現在の専門で,管理職相当の女性教員が在籍する大学

・北海道大学 理学部

・東京大学 理学部,地震研究所参考1),大気海洋研究所

横浜市立大学国際総合科学部理学系物質科学コース

・名古屋大学 理学部  (参考1 猿橋賞受賞者あり)

京都大学 理学部,防災研究所(参考1

・千葉大学 理学部地球科学科

東京海洋大学


かつて女性教授の地震学者が在籍していた国立大学

・山形大学 理学部

広島大学 理学部



※女性教員が管理職として在籍もしくは過去に在籍実績のある大学は,女子学生の過ごしやすさや快適度は格段に良いようです.女性研究者や外国人研究者など職場のマイノリティーである者の働き方を認めるには,規則制定やその運用を実際に行う管理職にその当事者がいないと実際には難しいためです.私は広島大学で助教(=管理職ではない)として数年働いた経験がありますが,かつて女性教授の地震学者が在籍されていたためか,地震学に限らず学科内の女子学生はストレスが少なくのびのび過ごせているようにおもいます.
※一般的には女子学生の比率が高い大学や学科ほどダイバーシティへの意識が高い,といわれています.特に女子学生で地震学分野に進みたい方は,ご自分で卒業生や教員の女性比率などをHPや大学発表の資料でお調べになり,ご自身にとってより過ごしやすい大学学科へ進学されることをお勧めします.

(参考)女性の地震学もしくは測地学の研究者(博士号取得者)が所属する国の研究所・省庁

国立研究開発法人 防災科学技術研究所(NIED):国の研究所では最多。女性初の防災科研フェロー(役員級研究者),女性初の地震学会会長,猿橋賞受賞者の過去の在籍あり。

・国立研究開発法人 海洋研究開発機構(JAMSTEC)

・独立行政法人 国立科学博物館 筑波研究施設

・国立研究開発法人 産業技術総合研究所(AIST)

・国立研究開発法人 建築研究所(BRI)

・気象庁 

・気象庁気象研究所

・海上保安庁


※大学よりも国の研究機関の方が,女性地震学者が多く所属し,ダイバーシティーへの具体的な取り組みも格段に進んでいると言われています.地震学分野でも,子育て中の女性研究者の割合が国の研究機関の方が大学と比べると高めです.結果的に長時間労働につながりやすい裁量労働制が一般的な大学よりも,国の研究所の方が伝統的に9時17時勤務の徹底,コンプライアンス遵守がなされているからです.さらに女性研究者が過ごしやすい施策を長年実施している研究機関(特に産総研)が多いことと関係していると思われます.
※防災科学技術研究所,国立科学博物館研究部,産業技術総合研究所,建築研究所は,茨城県つくば市にあります.つくば市は,大勢の女性地震学者が勤務しており,東京へのアクセスもよく,子育てと研究業務との両立がしやすい地域でもあります.単身で子供を育てる研究者の人事公募に伴う異動時にも,保育園の入園申し込み前につくば市役所に相談すると,状況に応じた対応をしてもらえることがあります.