夜明けが訪れました。投票内容に適したエンディングを開いてください。エンディング読了後、点数計算に進んでください。
管理人「地球博の安全の為、貴様を排除する」
ゴリラさんに銃口が向く。それを守るようにニホンザルさんとイノシシさんが立ち塞がる。ワシさんはその場から足早に離れる。
ゴリラさん「君らは、吾輩を毛嫌いしていたのではなかったのか?」
ニホンザルさん「ゴリラさんは従業員を殺した犯人だ」
イノシシさん「でも、ゴリラさんは貴方は吾輩らを救おうとしてくれた英雄だ」
銃口を向けられた一人の人間の前に二人の人間が立ち塞がる。ニホンザルさんはもう誰も失わない為に。イノシシさんは宇宙人らに一矢報いる為に。
管理人「貴様ら三人の人間に何ができるっ! もう、地球博の展示内容はワシの鳴き声をするように躾けられた人間だけでいい! 貴様ら、終わりだ!」
管理人は引き金を引く……バンッ!
管理人の、そのタコのような顔の額からポタポタと血が流れる。管理人が振り向くと、ワシさんの持つ銃が硝煙をあげていた。管理人は地面へ倒れ伏した。
ワシさんは従業員から食事を盗んでいたときに、銃も盗んでいたのだ。ワシさんは足をガタガタと震わせて、しゃがみ込み、一息つく。
その後、イノシシさんの鎖も銃で無事に破壊できた。そして、動物園を脱出した人間らは、地球外惑星タラゼドでテロリストとなり、指名手配された。
動物園脱出から10年後、地球とタラゼドで友好条約が結ばれ、捕縛されていた人間が解放されることになった。
ニホンザルさん、ゴリラさん、イノシシさん、ワシさんと宇宙人に名付けられた者らは共に地球に降り立った。
ずっと会いたかったママを前にして、涙が流れた。
地球の朝日が沁みる。
──おはよう……みのりママ!
管理人「地球博の安全の為、貴様を排除する」
ゴリラさんに銃口が向けられる。ニホンザルさん、イノシシさんは少し離れて言葉で寄り添い、ワシさんはその場から足早に離れる。
ゴリラさん「なぜ吾輩が犯人だというんだ。吾輩は君らの英雄でもあるだろう?」
ニホンザルさん「吾輩らを危険に晒した。それは変わらない」
イノシシさん「ちゃんと認めて謝れば、殺されるのは避けれるかも......」
……バンっと響く銃声。
銃口が下ろされることはなかった。
管理人「これで地球博の安全は守られた」
それから10年後、地球とタラゼドで友好条約が結ばれ、捕縛されていた人間が解放されることになった。
ニホンザルさん、イノシシさん、ワシさんと宇宙人に名付けられた者らは共に地球に降り立つ。
地球の朝日が目に沁みる。
ずっと会いたかったママを前にして、涙が流れた。
みのりママはすこし悲しい顔をして言葉を紡いだ。
みのりママ「あれ……一人いない」
管理人「地球博の安全の為、貴様を排除する」
……バンっ!
選ばれた犯人は銃で撃ち抜かれた。
管理人「これで地球博の安全は守られた」
それから10年後、地球とタラゼドで友好条約が結ばれ、捕縛されていた人間が解放されることになった。
地球にて、ゴリラと名付けられていた人間とみのりママは悲しい顔をして、動物園内の記録を静かに読んでいた。
ニホンザルさん、ゴリラさん、イノシシさん、ワシさんと宇宙人に名付けられた人間らが展示されました。
その人間らは、地球博開催前日の夜に起こった従業員殺害事件以降、お互いに疑心暗鬼になりました。
食事の盗み合いやいがみあいが頻発し、やがてゴリラさん以外が死亡しました。
ワシさんは次の言葉をよく叫んでいました。
ワシさん「みのりママーたちゅけてくだたいーーー! ばぶばぶっ!」
得点計算を行います。獲得得点が最も多いプレイヤーが勝利となります。
犯人票1票につき(-1)。英雄票1票につき(+2)。
動物Gに犯人票を投じる(+1)
動物Gに英雄票を投じる(+1)
動物N, I, G, Eが人間であると確信する(+1)
N, I, G, EのアルファベットでNINGEN(人間)という単語が作れることに気づく(+1)
犯人票1票につき(-1)。英雄票1票につき(+2)。
動物N, I, G, Eが人間であると確信する(+1)
犯人だと自白しない(+1)
GORILLA's ENDに到達にした(+1)
「黄昏の地球博」を遊んでいただきありがとう御座いました。今作は、ゴリラさんの自白もあり得たかと思います。そういう意味ではアンチマダミスといえるかもです。ただ、自白をしたとしても、それが英雄票獲得のための策略だと訝しまれれば、それも失敗になるでしょう。自白も1つの手段ですが、駆け引きなのは間違いないでしょう。そういった英雄票獲得のための駆け引き等を楽しんでいただけていれば、作者冥利につきます。
楽しんで頂けたなら、とても嬉しいです。良ければこちらのGoogleフォームから感想をいただけるともっと喜びます。
遊んでくださり、本当にありがとうございました!
各プレイヤーの夜の行動を時系列順で示します。
従業員が食事を配膳しに、檻の中に入る。
動物Iが「ずちゃっずちゃっ」という従業員が歩く音をきく。
動物Eが従業員にぶつかり、その場から離れる。
従業員が散らかった4つの食事を拾うためにしゃがむ。
動物Gがしゃがんでいる従業員を目撃し、猛タックルを敢行する。
従業員が地面に頭を強打し、打ち所が悪く死亡する。
動物Gが遺体の従業員から鍵の奪取を試みるが、失敗し、その場を離れる。
動物Eが散らかった食事を別の区画へ隠す。
動物Nが遺体の従業員の手首から下をぱくぱくし、その場を離れる。
TRUE-ENDまでのフェーズは3段階あります。
動物が人間であると推論
犯人を推論
英雄を推論
同一種族であることを示す証拠を列挙します。
全員、同じ食事を食べれる。
これは「動物Iの周り」「動物Gの周り」「動物Eの周り」を探索し、キャラクターシートを読み解くことで分かるでしょう。動物Nの食事を動物Eが食べることができ、動物Gの食事を食べることができ、動物Iの食事を動物Gが食べることができます。また、動物I, G, Eの朝と昼の食事内容が同じです。したがって、全員が同じ食事を食べれることがわかります。
全員、ママが同一である。
「お楽しみ」を探索し、キャラクターシートを読み解くことで分かるでしょう。動物N, I, Gは「みのり」を知っておりかつ「ママが存在する」ことを知っています。動物Eは「みのりがママ」であることを知っています。したがって、動物N, I, G, Eのママは同一です。補足として「お楽しみ」は任意のプレイヤーに決め台詞を発言させることができます。全員の決め台詞には「ママ」に関するの情報があります。一応、育ての親という解釈もあり得るでしょう。
全員、夜目が効かない。
これはキャラクターシートを読み解くとわかるでしょう。
人間である証拠を列挙します。
各々の動物名とその振る舞いが一致しない。
明確な証拠は動物Nから得られるでしょう。詳細は次のとおりです。
動物N: 「動物Nの周り」の探索すると「動物Nの背中から人間の手首」が見つかります。動物Nのキャラクターシートでは、背中には同じ種族の形見を隠しているとあります。よって、動物Nは人間です。
動物I: 動物Nと動物Iのキャラクターシートを読み解くと、イノシシの手には怪我があるとなります。しかし、現実的にイノシシには手がありません。
動物G: 動物Iと動物Gのキャラクターシートを読み解くと、ゴリラはイノシシより背が低いとなります。しかし、現実的にありえません。
動物E: 動物Gと動物Eのキャラクターシートを読み解くと、ワシはゴリラと同じ食事をするとなります。しかし、現実的にありえません。
従業員に地球人にはない特徴がある。
それぞれのキャラクターシートを読み解くと、次のようなことが分かります。
動物N: 従業員が柔らかく、手首の味はタコである(常識的に考えて人間の手首はタコの味ではないことを前提)。
動物I: 従業員の歩く音「ずちゃずちゃ」を聞いている。
動物G: 従業員の目が赤く光っている。
動物I: 従業員が柔らかい。動物Nの証拠の確度を強めている。
従業員が地球人ではないことと、全員が同一種族であることから、「捕縛者たちが宇宙人であり、動物が地球人である」ことが推論できるでしょう。
動物Gが犯人である証拠はでてきますが、どれも言い訳が可能なものになります。動物Gは嘘をつく能力が求められるでしょう。
動物Gがぶつかった動物として名乗り出るかが大きな分かれ目となるでしょう。
「従業員の持ち物」の探索結果より、従業員の鍵にとても強い力で引き剥がそうとした形跡が見つかります。
動物I, 動物Eのキャラクターシートより、動物Gが強い力で引っ張ることが可能であると分かります。後にあげる証拠と合わせて、動物Gが従業員にぶつかったと推論できるでしょう。
「従業員の服」の探索結果より、従業員にぶつかった痕跡が2つ見つかります。
動物2人がぶつかったと名乗れば1vs1 に、動物Gだけ名乗れば正直な動物Gが白くなるかもしれません。
「従業員の遺体」の探索結果より、死因は頭部を強打したことだと推測できます。
したがって、名乗り出た動物が2人の場合、その2人は黒くなってしまうでしょう。また、正直に1人だけ名乗りでた場合は白くなってしまいます。
さぁ最終段階です。プレイヤーたちに「英雄票」の投票が促されます。自投票が可能なので、自分に投票すれば、確実にポイントを獲得できます。そんな中「英雄票」の意義について考えなければなりません。
英雄についての考え方は2つ挙げられます。
敵視点では、最も脅威となる者が英雄となる考え方。すなわち、従業員を殺めた犯人です。
味方視点では、味方に最も貢献した者が英雄となる考え方。すなわち、貢献度を最も示せたプレイヤーになるでしょう。
動物Gには「生き残るために何をしてでも英雄になる」という渇望が生まれています。展開としては、動物Gが会議の中心となることが望ましいです。
そして、動物Gから次のような言動があるかもしれません。
自分が従業員を殺めた犯人である。ゆえに、人間側にとっての英雄だ。
自分はみんなが助かるための鳴き声を広めた。ゆえに、みんなの英雄だ。
それらの発言をもってしても、英雄票による得点稼ぎだと思われるかもしれません。一歩間違えれば、最多犯人票のみを獲得するでしょう。
非常に難解な駆け引きとなることが予想されます。
作者が想定する正解は「敵視点では、最も脅威となる者が英雄となる考え方。すなわち、従業員を殺めた犯人」が英雄です。
よって、動物Gが英雄となります。
N, I, G, EでNINGEN(人間)という単語が示される。
ヒントは「従業員の服」の探索結果「N×3;N****N」です。これはNを3回使用してN, I, G, Eの6文字のアナグラムを解け、を示しています。
「管理人の服」の探索結果「nijuytU」をアナグラムとして解くとUtyuujinという単語が示される。