思い出した。私はコルヒチンについて知っている。
そうだ、だいぶ昔、春野誠という有名な記者がいて、彼の記事が載っている雑誌で読んだことがあった。
確か、その記事名は『ユリの球根で毒殺』。内容は、姫小百合の球根にはコルヒチンという薬にも成り得る毒があって。コルヒチンの結晶は無色透明で見えずらく、水に溶け出ると、黄緑色になる性質があったように思う。