私は、政治家の灰場京介の妻です。かつては大企業の社長でした。京介さんのお父様は、かつての大物政治家の花園創一様(故人)です。
私には春野礼という娘がいるのですが、縁を切ってから会っていません。でも今は、娘が過労死してしまった為、娘の息子の春野むぐらを引き取り、夫の3人で暮らしています。
あなたは灰場京介を殺そうとした真犯人ではありません
私はかつて、娘の春野礼のご主人である春野悟さんを殺そうとしたことがあります。悟さんは秘密で多額の借金をされていました。私はそれが許せなく、感情的になり、悟さんを殺そうとしてしまいました。でもその時、孫の春野むぐらがそれを止めてくれました。ですが、その件で、娘の春野礼一家と縁を切ることになりました。その後、悟さんは過労死されたそうです。
私が自身の会社を2070年に畳んでから、生活レベルを維持するのにお金が必要になりました。なので、毎月100万円ずつ、京介さんに生命保険をかけています。京介さんを姫小百合の球根毒(コルヒチン)で呼吸困難にし、1ヶ月後に事故死させる計画です。
7月8日の8:00頃、起床して朝食の用意と昨日の皿洗いを済ませます。マグカップは綺麗なままので洗いません。孫の春野むぐらは既に登校したようです。
同日の10:00頃、京介さんがお目覚めになり、リビングへと降りてきました。11:00の少し前、正義さんと名乗る記者の方が来たので、彼を客間に案内しました。いつものお茶が切れていたので、今回は水を出すことにしました。京介さんには専用の花柄のマグカップに、正義さんには無地のマグカップでお出しし、退室しました。
11:05頃、京介さんが客間からリビング戻ってきました。京介さんが首元を痛めているように見えました。それから5分ほど経ち、京介さんは再び客間へと行きました。その直後、正義さんから呼ばれて客間に向かうと、京介さんが床に倒れていました。
正義さんがおっしゃるには、私が入れた飲み物を飲みほした瞬間、倒れられたそうです。私はすぐに救急車を呼びました。
同日の14:00頃、私と春野むぐらと正義さんは、一命を取り留めた灰場京介のベットの前にいます。京介さんが犯人捜しに奔走する中、私たちは大地震に襲われ、落ちてくる天井を最後に意識が途絶えました。
灰場京介を殺そうとした犯人を突き止めよう
灰場京介から怪しまれないようにしよう