あなたはマカーサーを刺した人ではありません
自己紹介
私はネット番組の放送作家と百合の小説作家を生業としています。小説家としてのペンネームは「吐息」で、代表作は「吐息よりも熱い唇」です。すべての本の主人公の名前がコトリであり、かつての娘の名前に由来しています。 10年前、戦争で娘が行方不明になり、それからずっと本を執筆し続けています。
私はSNS上で話題の「リアルマーダーゲーム」に強い関心がある。リアルマーダーゲームとは、一般人を誘拐し、脱出ゲームに強制参加させるというものだ。もちろんSNS上では『犯罪やんw 捕まれよwww』など、たくさんの批判があるものの、企画は評価され、隠れたファンもいる。
私はそのファンの一人である。だが最近は「リアルマーダーゲーム」が行われず、不満を抱いている。ゆえに、私も活動することにした。いわゆる模倣犯だ。山奥に脱出ゲーム用の部屋を作ろうと準備していたら、人の気配がした。私は咄嗟に「犬の仮面」をつけ、気づかないふりをする。こんな怪しい人に近づく人はいないだろう。だが、その人は話しかけてきた。よく見ると「猫の仮面」をつけている。「猫の仮面」と話した内容は以下の通りだ。
「リアルマーダーゲーム」の模倣犯であることを伝えた
「猫の仮面」の人を仕掛け人に誘い、参加者を1人連れてきてもらうことにした
「猫の仮面」自身も、この脱出ゲームに参加する
強制参加させる人を連れてくる為に、即効性のある短時間の催眠ガスを使う
脱出用のカギはお互いに1つずつ持つ
私は「猫の仮面」の人と話していると、最も近いところで脱出ゲームを見たいなどの共感が多く、「猫の仮面」の人を仕掛け人に誘った。そして、「猫の仮面」の人にも強制参加させるメンバーを連れてきてもらうことにした。
脱出ゲーム当日。以下の一般人を連れてくることに成功した。
フィリップ:泥酔現場を発見し、連行。催眠ガスは使用せず。
エミリー:夜道を歩いていた彼女を背後から襲い、催眠ガスを使用した。
私は彼らを鎖に繋ぎ、私自身も鎖に繋いで催眠ガスで眠った。あとは「猫の仮面」の人がもう1人を連れてきて、同じようにすることだろう。
部屋に来てからの流れ
目を覚ますと、フィリップとエミリー、もう一人の女性(ネコネ)が起きていた。部屋の時計は23:55を示している。私は比較的落ち着いている。パニックになっていたエミリーとネコネを落ち着かせ、最後の男性(マカーサー)が起きてくるのを待った。
24:00になるとマカーサーが目を覚まし、各々、自己紹介をした。私も含め疲れていたので、脱出は明日の朝から試みることになった。
朝7:00、エミリーの悲鳴で目を覚ますと、マカーサーが胸から血を流して壁にもたれるようにして倒れていた。全くの想定外の事態だ。
重要情報
脱出ゲームの仕掛け人なので、ポケットに鎖を外す為のカギが入っている。このカギで全員の鎖を解くことが可能だ。なんなら、私が疑われるようであれば、自分だけ脱出することも考えている。
【持ち物】
脱出用のカギ
偽造された催眠ガス取扱者免許
ミッション
マカーサーを刺した人を見つける
「猫の仮面」の人を見つける
百合小説の名前をひとつアドリブで言おう!