こんなに夢中になって貪るように読んだ本は久しぶりでした。少年ジャンプを読んでいた頃の、純粋な熱情を思い出させてくれました。
主人公の気持ちを想像すると胸が痛くて痛くて……。でもとてもいい終わり方をしてくれました。ものすごく心に残りました。
コロナ禍で散々に分断され、やるせない思いを強いられた若者たちが、逆にコロナをきっかけにしてつながる姿に涙、涙……。
生きるのがあまりに困難な環境に置かれた女性たちが、生きるために犯罪に手を染めていく様子に心が震えました。
恋愛に狂うのに年齢も性別も立場も一切関係ないんだ、ということを描いた熱く激しい恋愛小説でした。
『汝、星のごとく』と対になる作品。あの人の過去、あの人たちの後日談、そして彼らの未来、と読みたかった内容がてんこ盛りで感無量。
家族に蔑ろにされている主婦の、元彼探し家出逃避行のお話、だけではない内容の濃さ! 驚きの連続、涙、そして驚き! 完成度が高かった。
ただの幽霊怪談ではなく、一人の女性の人生にスポットライトを当てて見えてきたものが悲しすぎてもう……。まさか幽霊譚で泣くとは。
過去に例のない誘拐事件の真相は、全く想像ができないものだった……という、まるでドキュメンタリーを見ているかのような話でした。余韻が残る名作。
恋愛、結婚、離婚、幸せ、などについて考えさせられた作品。結婚が正解になるかどうかは人それぞれ。ものすごくためになりました。
※以下は順不同
⑪『欺す衆生』月村了衛
裏社会を生き抜く詐欺師たちの息詰まる攻防を描いた作品。闇の魅力といったものに惹きつけられて、読むのを止められませんでした。
⑪『黒い糸』染井為人
事の真相が明らかになったときの戦慄と言ったらもう……。夢に見てしまいそうな恐ろしさでした。もはやタイトルさえも怖すぎる……。
⑪『ぼくはなにいろ』黒田小暑
自分のことを理解して受け入れてくれる人が必ずどこかにいる、という愛と希望に満ちた物語。世の中捨てたもんではない、と思わされました。
⑪『骨灰』冲方丁
超自然の、正体不明の祟るものを描いたホラー。描写があまりに怖すぎました……。読後、マンションや地下が怖くなりました。
⑪『宙わたる教室』伊予原新
定時制高校に通う生徒たちがトラブルを乗り越え、一つにまとまっていく様を描いた感動ストーリー。科学部、というのが普通の感動話とは一味違うところ。
⑪『成瀬は天下を取りにいく』宮島未奈
こんなの読んだことがない、というくらいにとにかく主人公が破天荒で個性的で魅力的!もっと彼女を見たいと思っていたので続編が出るのはとても嬉しい。
⑪『ヨルノヒカリ』畑野智美
普通の恋愛小説ではない、世間一般の枠には当てはまらない形の恋愛を描いた物語。人によってはすごく勇気をもらえると思います。
⑪『対岸の家事』朱野帰子
育児を含む家事労働についての、非常に身につまされるお話。フォロワーさんたちの反響もおそらく一番大きかったです。これはもはや社会問題。