オボロヅキコガモガイ

Lottia lindbergi Sasaki & Okutani, 1994

レア度:めったに見ない

形態:コガモガイ三銃士の一角。1㎝弱になる。放射肋は不規則で低く、顆粒状にならないため、貝殻表面は摩耗とは関係なく滑らかである。色彩は一定しないが、細かい白斑を散らすことが多い葛登支では、白っぽい個体をよく見かける。

生息域:日本各地に分布し、潮間帯下部の岩礁に生息する。葛登支では沖合の巨岩の上に、ヨメガカサガイカスミアオガイに混じって少数個体が見られる。

生態:関東地方における繁殖期は1月から2月であり、これは同地方のコモレビコガモガイ、コガモガイよりも早い (Sasaki & Okutani 1994)。

2021年3月 山上左側の2個体はヨメガカサガイ

引用文献:

  1. Sasaki, T. & Okutani, T. 1994. An analysis on" Collisella heroldi" complex (Gastropoda: Lottiidae), with description of three new species. Venus, 53: 251–285.