ヨメガカサガイ
Cellana toreuma (Reeve, 1854)
レア度:いつでも見られる
形態:大型の笠貝で、3㎝程度まで成長する。平べったく、頂点はかなり前方に寄っている。放射肋の強弱は環境によって変化するが、葛登支の個体は滑らかな傾向がある。色彩変異が多い。活動時は多数の外套触角を伸ばしており、黄色と黒の縞模様がある。
生息域:北海道東部を除く日本各地に分布し、潮間帯の岩礁に生息する。葛登支では大潮の干潮時に露出するような岩盤や転石の上でみられる。
生態:肉食性巻貝が接触すると、外套膜を急速に伸展させ、貝殻を覆う「mantle response」を示す (Iwasaki 1993; 十亀ほか 2009)。
2018年7月 山上
2020年9月 山上
2020年7月@茂辺地 大友
2020年7月 大友
2020年7月 大友
2020年7月 傍に細長い糞を出している大友
2015年6月 りった 外套触角を出す
2018年7月 山上
2016年8月7日 りった
2020年11月28日 りった
2020年10月 りった
2021年3月 大友周囲に伸びる外套触手がかなりエキセントリック
2021年10月21日 りった貝殻の裏側
2021年10月21日 りった
2021年11月5日 りった
2022年7月2日 とみよし捕食痕。捕食者の一本勝ち!
引用文献:
Iwasaki, K. 1993. Analyses of limpet defense and predator offense in the field. Marine Biology, 116: 277–289.
十亀孝維・大和田正人・金沢謙一. 2009. 潮間帯に生息するカサガイ類の防御行動の比較. Science Journal of Kanagawa University, 20: 89–92.