マーキングサイト
(背こすり木)
(背こすり木)
クマたちの会話の場
皆さんはクマのマーキングサイトを見たことがあるでしょうか?
犬の電信柱のように、クマたちは「マーキングサイト(背こすり木)」に匂いをつけて、匂いでお互いに会話をしていると考えられています
マーキングサイトの特徴
・「木+周辺の地面+足跡」から構成される
・樹皮が剥がれていることも
・樹皮には、クマの毛がついている
・北海道では、トドマツの木が好まれる(北米やヨーロッパでは、香りのいい針葉樹や、シラカバが選ばれることも)
などなど
... 実は、林道沿いにたくさん見つけることができます🌲
クマたちがどんな風にこの場所を使っているのか?どんな情報がやり取りされているのだろう?
などなど、研究を進めています
参考:
・樹皮はぎはクマのオスのアピール?Penteriani et al. 2021. Visual marking in mammals first proved by manipulations of brown bear tree debarking. Sci. Rep. https://www.nature.com/articles/s41598-021-88472-5
・ いろんな性別年齢クラスのクマのダンス(体擦り行動)Clapham et al. 2014. Scent-marking investment and motor patterns are affected by the age and sex of wild brown bears. Anim. Behav. https://linkinghub.elsevier.com/retrieve/pii/S0003347214002371
・北海道のクマはトドマツの背こすり木が好き:Sato et al. 2014. Selection of rub trees by brown bears (Ursus arctos) in Hokkaido, Japan. Acta. Theriol. https://doi.org/10.1007/s13364-013-0143-z