アップデートは突然に...
研究活動 備忘録 2025.5.14
※背景はイメージです(オーストラリア カンガルー島)
作業終了時の晴れやかな心地を表しています
それは突然始まりました…
いつものように研究室に行き、パソコンの画面をつけたら、Wordの保存画面(保存する、しない、キャンセル、みたいな選択肢のやつ)と「Microsoft Wordのせいでアップデートが完了しませんでした」という恐ろしい文字。
あれ?!自動アップデート許可なんてしてたっけ!それよりWord、未保存の部分あったんだ!昨日頑張って書いた論文が消えたらたまりません(いつから保存してないかわからないけれど)。とりあえず急いでWordの保存ボタンをポチ、
その瞬間、画面が一瞬フリーズし、再起動開始。真っ黒な画面に浮かぶAppleのロゴマークと、その下でゆっくり進む白いバーは、アップデートの時に見たことがあるやつ
アップデート、始まっちゃった…?私はそんなの許可してないぞ… ちょっと呆然としながら、まぁ仕方ないな、と本日のプランを頭の中で組み立て直しながら、ゆっくり進行するバーをチラチラ見つめます
進捗状況を示すバーはゆっくりゆっくり、確実に満タンに近づき…満タンから動かなくなりました。1時間まってみる。変化なし
うーん、これは、何かあったよなぁ… 軽く絶望しつつ、何も起きていませんように、ファイルなりが壊れていたとしても簡単に復旧するものでありますように、と心の中で祈りながら、Appleサポートを探します。ありがたいことにチャットがあったので、どうか助けてください!という気持ちで担当者の方に状況を説明
強制再起動してください、というおそろしいアドバイスをいただき、おそるおそる電源ボタンを長押しした瞬間、「アップデート完了後、Macは自動的に再起動します」という小さな小さな文字が画面に出現
あれ?!これ、勝手に電源切っちゃダメなやつ?!電源ボタンから手を離すべきかどうしよう、とか考えてるうちに、3秒くらい電源ボタンを押し続けた結果、画面が真っ暗に
さっきよりもっとドキドキした気持ちでサポートさんに状況を説明。アップデート中に電源切っちゃったってことだよな…壊れたらどうしよう…
様子を見てみて再起動が始まらないようだったら、以下のサイトを参考にmacOSの復旧を試みましょうということになりました。
参考にしたサイトはこちら:
macOS起動から復旧する方法(Apple support公式) ステップ1-6まで実行後、6ではディスクユーティリティを選択。以降次のサイト
ディスクユーティリティでMacのストレージデバイスを復旧する方法(Apple support公式)
注意:
・サイト1で起動する際に、通常の起動ではなく、macOS復旧モードで起動する必要がある。Appleシリコン搭載モデルのMacの場合は電源ボタンを長押しする。途中でリンゴマークが出てきてもびっくりして手を離さない!離すと通常の起動が始まってしまう(多分何かが壊れているので、その状態で起動するとPCにもっと負荷をかける)。今回は通常の起動の途中で、急いでもう一度電源ボタンを長押しして強制終了し(PCにわるそう…)、心を落ち着かせてから、もう一度電源ボタン長押しをしました
・サイト2、ディスクユーティリティでのfirst aidの実行は、一番下のボリュームからおこなう。最初、一番下の「Data」がグレー表示で選択できなかった。そのため一つ上の「Macintosh HD」を先にfirst aid。その後、「Data」も選択可能となったので、first aid。「Data」の選択のために上位ボリュームのfirst aidが必要だったみたい
・サイト2、コンテナのfirst aid中にフリーズ。重たい作業みたい。数分待てば完了。焦らず待つ
全ての作業を終え、画面左上のAppleマークからMacを再起動。ドキドキ... 10秒程度待ったら、いつものログイン画面が表示されました!やったー!急いでパスワードを入力。次の瞬間、またもや再起動の最終画面。あれれ..でもきっと大丈夫なはず、待つこと1分、再度ログイン画面に戻りました。今度はパスワードは要求されず、Touch IDで画面オープン
やったー!いつものデスクトップです!ワードファイルも開いて、問題なし。しかしZotero(文献管理アプリ)やScansnap(スキャンアプリ)が動かない。なぜだー
どうやら、これらのアプリはCPUがIntel用のパソコン用に作られているみたい。新しいMac(CPUがAppleシリコン)でIntel用のアプリを使うためには、Rosetta 2(Intel向けに作られたMacアプリをAppleシリコンで動かすための翻訳機)が機能しないとだめで、macOSのアップデート時にRosettaが壊れることがあるらしい。
ということでRosettaを再インストール。ターミナルで次のコマンドを入力
softwareupdate --install-rosetta
途中、進めるか聞かれるので、Aとreturnを押して実行
インストール後、再びアプリを開く。いつも通り開きました!よかったー!
これでようやく環境が元通りになりました(だよね)。もう同じことは起きませんように!
macOSを更新すると、使っているアプリ(Rとか)に不具合が出て困まってしまうことがあります。
不測の事態を避けるためにも、自動アップデートはオフにしていたつもりだったのですが、、今回の主役を務めたPCは、博論執筆期間中におかしくなってしまった先代に変わって急遽購入した新入りで、初期設定のままだったようです。なんで今まで気がつかなかったかな…
もうこんなこわいことは起きませんように、少し賢くなった1日でした
⚫︎今回の作業の流れ
・macOS復旧モードで起動。ディスクユーティリティでfirst aidを実行して復旧(Macのストレージの構造エラー/破損のスキャンと修復)
・ターミナルからRosetta 2をインストール(Intel向けアプリを利用できるように)
⚫︎今回の教訓
・「自動アップデート」はOFFに!(セキュリティの項目だけはオンにすることもできる)
・まずは落ち着くこと
・ソフトウェアはこまめに保存、使い終わったら閉じる