Total Printing & Design

KPD inc.

有限会社 加藤印刷


※KPD inc. は有限会社加藤印刷のネット上のハンドルネームです
Photoshopで制作(制作時間約30分)

ちなみに、何となく素人っぽさが漂うため、印刷人は Illustrator を「イラレ」、Photoshop を「フォトショ」とは呼びません。

DTPとは

DeskTop Publishingの略、直訳すると「卓上出版」という意味で、PCでデータを作成し、印刷物にすることを言います。一般的には、主にMacintoshを使用して、ページのデザインやレイアウト、画像処理などを行って印刷物のデータを作成します。2000年以前は、DTP = Mac は絶対でしたが、最近ではWindows環境にも対応しており、DTP = Mac という図式は崩壊しつつあります。

三種の神器というと家電を思い浮かべる人も多いと思いますが、DTP業界にも三種の神器と言われるものがあります。印刷会社のDTPオペレーターやプロのデザイナーを目指す人が、マスターすべきソフトウェアで、画像処理ソフトのPhotoshop、作図ソフトのIllustrator、組版ソフトのInDesign、の3つがそれにあたり、いずれもAdobe社のソフトウェアです。かつては組版の地位にQuark社のQuarkXPressが入っていましたが、現在ではInDesoignに取って代わられ、Adobe社の独壇場となっています。


※作図ソフト:イラスト、ロゴ、パーツなどを作成します。

※画像処理ソフト:写真などのパーツを加工して仕上げます。

※組版ソフト:テキストデータを流し込んだり、各パーツを貼り込んだりして、誌面を完成させます。

DTP用語


  • レジストレーションカラー

トンボ作成用のCYMK全版100%の特殊な色設定のことです。カラー印刷では、C:100%、Y:100%、M:100%、K:100% の色で、トンボやレジストレーションマークを順に重ねて刷り、各インキの刷り位置を合わせる目安にしています。


  • オーバープリント

印刷物を作成する際に、色を重ねて印刷する事を「オーバープリント」または「ノセ」と言います。印刷は一般的にK版、C版、M版、Y版の順に印刷をするので、用紙の伸縮により僅かにズレが生じることがあります。そのズレを目立たなくするため、主にブラックに対して意図的にオーバープリントの処理をすることがあります。


  • プロセスカラー

プロセスカラー印刷とは、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)、ブラック(K)の4色のプロセスインキを使用した印刷をいいます。一般的に「カラー印刷」と呼ばれている印刷物は、CMYKの4色の組み合わせで印刷されています。


  • スポットカラー

プロセスカラーでは再現できない色を表現するために、あらかじめ調合されたインキや色のことをスポットカラーといいます。蛍光色やメタリックカラー、パステルカラー、金や銀といった色があります。


  • PDF/X

PDFの規格の一種で、印刷用出力ファイル交換のISO標準規格です。印刷上のトラブルの原因となるカラー、フォント、配置画像などの諸設定の運用を制限し、円滑な印刷工程を実現するもので、さまざまな出力環境の違いによって生じる問題に対し、出力ファイルのフォーマットを統一することで、出力側の環境に頼らずトラブルなしで印刷することを目的としています。PDF/Xには「PDF/X-1a」「PDF/X-2」「PDF/X-3」など、いくつかの種類がありますが、最も一般的に印刷入稿用として利用されているのはPDF/X-1aです。


  • スクリーン線数

スクリーン線数は、「出力線数」または単に「線数」とも呼ばれ、網点の細かさを表します。単位は「lpi」や「線」が使われ、スクリーン線数が高いと網点が目立たないクオリティの高い印刷物となり、線数が低いと網点が目立ち粗い印象の印刷物になります。

印刷用語


  • トンボ

印刷物を作成する際に、仕上がりサイズに断裁するための位置や多色刷りの見当合わせのため、版下の天地・左右の中央と四隅などに付ける目印をトンボまたはトリムマークとも言います。


  • ラフ

制作前にデザインイメージを簡単に伝えるために概要を描いた概略図です。


  • カンプ

制作物の仕上がりをクライアント側に具体的に示すためにプリンタ出力した見本のことです。「カンプ」の名称は英語名の「comprehensive layout」が省略されたもので、「comprehensive」には「包括的な」「総合的な」といった意味があります。


  • トリミング

画像の周囲の不必要な部分をカットし、必要な部分だけを切り抜くことを言います。


  • 塗り足し(ぬりたし)・ドブ

紙面の端まで印刷をするときに、仕上がりより3mm大きい「外トンボ」まで印刷する部分を広げておくことで、仕上がりサイズの「内トンボ」の位置で断裁した際に、断裁時に刃がずれて白い部分が出ることを防ぎます。この仕上がりのサイズよりも外にある、裁ち落とされる部分のことを「塗り足し」または「ドブ」と言います。


  • ヤレ

印刷物を作る過程で、無駄になってしまった用紙を「ヤレ」もしくは「ヤレ紙」と呼びます。


  • 間紙(あいし)

印刷された紙の乾燥が不充分で、インクがこすれて汚れるのを防ぐために、挟み込む薄紙のことです。


  • 台割(だいわり)

カタログやパンフレットなど、頁物を制作する際に全体のページの振分けを決めることを台割と言います。


  • 面付け(めんつけ)

印刷・断裁・製本の都合を考慮して、刷版上に複数ページを配置していくこと、または単に異なる印刷物のデータを複数配置(異種面付け)することを言います。


  • 初稿(しょこう)

一番最初の原稿のことを「初稿」言います。


  • 初校(しょこう)

最初の校正刷りのことを「初校」言います。


  • 校了(こうりょう)

校正が終了したことを省略して「校了」と言います。


  • 念校(ねんこう)

校正が終了となる直前に、再度念のために行う校正刷りのこと「念校」と言います。


  • 責了(せきりょう)

責任校了を省略して「責了」と言い、修正箇所がほとんどなく、クライアント側がこれ以上確認しなくてもよいと判断した後に、印刷会社側が責任を持って校了することを指します。


  • 朱字(あかじ)

原稿や校正の時点で印刷・プリントされた紙に、赤字で修正し、正しい指示を書き加えることを言います。

製本用語


  • ペラ

1枚ものの印刷物をペラまたはペラ物と言います。


  • (せ)・ノド

本を見開きにした時の綴じ部付近のことを言います。


  • 小口(こぐち)

仕上げ断ちされた本の背(ノド)と反対側の開く部分を言います。


  • 折り丁(おりちょう)

製本するために折りたたまれた印刷物のことを言います。


  • 無線綴じ(むせんとじ)

針金や糸等を使わずに、折丁やペラの背(ノド)をすべて製本用の特殊糊で固め、表紙用紙でくるんで綴じる製本方法で、「くるみ製本」とも言います。


  • 網代綴じ(あじろとじ)

無線綴じを改良したもので、折り丁のノドにスリットを入れ、製本用の特殊糊を浸み込ませて背(ノド)を固める製本方法をです。


  • 平綴じ(むせんとじ)

背(ノド)から5mm程度の所に、針金(ホチキス)や糸で綴じる製本方法です。


  • 中とじ(なかとじ)

表紙と中身を重ねて開き、背(ノド)になる部分を針金(ホチキス)で綴じる製本方法です。


  • 天糊(てんのり)

単票の冊子やノーカーボン紙などを使用した複写伝票などの製本方法で、綴じているほう(天)を糊付けする方式のものを言います。


  • 折丁(おりちょう)

書籍や雑誌などの本文は、通常16頁単位で大きな用紙に面付けして印刷します。これを決められた折り方で折ってページ順に並べたものを言います。


  • 断ち割り(たちわり)

断裁の回数を少なくするため、塗り足し部分(ドブ)を設けずに複数面付けすることを言います。


  • マーブル

天糊した伝票や便箋の上部(天)をくるんでいる帯のことをと言います。

用語は比較的良く使用されるもの選んでを掲載しています。