岡山大学

大学院ヘルスシステム統合科学研究科

医療技術臨床応用学・

薬学部 臨床応用薬学

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Overview

当研究室では、「なぜ、難治の病気は、治りにくいのか」という問いを追っています。

ここまでに見えてきた仮説は、難治の原因の一つに、全身に投与された薬剤が、届いてほしい病巣に届かないために難治、というものです。届かない原因は、病気の原因となる細胞の周囲を取り囲む、線維組織と血管の構築です。

この仮説をさらに検証していくために、新しい医療技術である、ナノ薬剤送達システム(ナノDDS)の活用を視野に入れて、がんや感染症など難治疾患の新たな治療法開拓を目指した研究を進めています。具体的には、ナノDDSが病巣に蓄積する過程で重要な役割を果たす、病巣の線維組織・血管など間質の構築と機能の関連を、ナノデバイス・立体培養法・マイクロ流体デバイスなど最新技術を応用して新規生体外実験系の構築を行う、ヒト病理標本の解析も行う、といった方法により進めています。

これにより、新しい観点による薬効評価と治療法の開発を目指しています。

主な研究テーマ