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森林性の鳥種では、アリの巣上に飛来し、生きた働きアリを体上に這わせて浴びる、"蟻浴” anting を行うことが知られています。しかし、野外で観察することは稀で、なぜ鳥がこのような奇妙な行動をするのかも謎のままでした。北陸地方の森林でこの蟻浴行動を観察し、どんな鳥種がどのアリ種を使って蟻浴をするのか、その相互関係を調べながら、この奇妙な行動の適応的意義を検証しました。
その他の鳥類についての研究
◎水田環境におけるサギ類の採餌行動について
農業環境変動研究センターが実施している農林水産省プロジェクト研究「生物多様性を活用した安定的農業生産技術の開発」の1つとして実施した調査です。
参照:鳥類に優しい水田がわかる生物多様性の調査・評価マニュアル
◎メジロ Zosterops japonicus の特異的な種子散布行動について
大学院生の亀井夢乃さんの行った研究で、メジロがなぜ一部の植物種の果実を捕食、特異的にそれらの種子を散布する傾向が強いのか、その理由を明らかにした研究です。
参照:Kamei, Y. & Ohkawara, K. (2022) Specific interactions in seed dispersal by the Japanese white‐eye Zosterops japonicus: Factors influencing its preference for two plant species, Aralia elata and Zanthoxylum ailanthoides. Ecological Research 37(5):559-682. https://doi.org/10.1111/1440-1703.12333)
◎ツバメ Hirundo rustica の繁殖行動 ー都市部進出の要因についてー
大学院生の八伏克憲君の行った研究で、ツバメがなぜ自然環境下では生活や営巣をせずに人為的環境下や人工的建築物に依存して繁殖するのか。その至近的要因を検証した研究です。
◎ケリVanellus cinereus の繁殖行動について
当時大学院生だった高橋君の行った研究で北陸地方に多いケリの繁殖について調べた研究です。
参照:Takahashi, M. & Ohkawara, K. (2007) Breeding behavior and reproductive success of Grey-headed Lapwing Vanellus cinereus on farmland in central Japan. Ornithological Science 6(1): 1-9.