長野ヒデ子先生からのメッセージ
私は50年近く前に絵本「とうさんかあさん」(石風社)でデビューし「おかあさんがおかあさんになった日」「おとうさんがおとうさんになった日」「まんまんぱ!」(共に童心社)などたくさんの絵本を創ってきましたが、紙芝居も創るようになりました。紙芝居は絵本とは全く違うのです。絵本を拡大して舞台に入れて演じても紙芝居にはなりません。紙芝居は演じ手がいて演じることで絵が動き出し飛び出すのですが、絵本は読者が絵本の中に入っていくので似ているようで全く違うのです。紙芝居を創ると絵本がさらに見えてくるし、絵本を創っているとこれは紙芝居の方が向いているなあと紙芝居が見えてくるのです。だから私は絵本も紙芝居もどちらも大事にして創作を続けています。
紙芝居は物語完結型、知識の紙芝居、参加型の紙芝居とありますが、その紙芝居の特徴を生かして昔から慣れ親しんだ「わらべうた」を取り入れて楽しく歌えるような紙芝居を創りたいと思うのです。わらべうたも伝えていきたいのです。
それは私の母がとてもヘンテコな母で、いつも「でたらめ歌」にして歌うのです。生活の中に歌うようなリズムが入るとイキイキと楽しくなる!機械音でなく生身の声で演じる紙芝居には、このリズムがとても大事なのです!
それに昔は自然と遊びの中でわらべうたを学んでいきましたが、今はそのような事が無く、若いお母さんたちはわらべうたの面白さを知らない人が多く、わらべうた勉強会などでしか学べません。
紙芝居を演じる中でわらべうたを入れると自然と覚え、そこから遊びも生まれ広がっていく事がどんなに楽しいか伝えたいと思うのです。そう!わらべうた紙芝居を創って楽しみたいと思うようになりました。
歌うようなリズムは子どもも、大人もうれしく元気出るのですよ!さあ~試してみよう!
♪ころころじゃぽ~ん!って!
第27回 紙芝居サミット開催について
人間は言葉を持ち語り伝えあうなか、「創造と破壊」の大きな力で人間社会を育みながら歴史を構築してきたと思います。
私は「文化とは命を守り育ちあうこと」と捉え、「人間の喜び」を創出する「紙芝居の力」に出会い、その活動は45年になります。今、ここで一緒に生きているのだと実感し共感しあう喜びは人間社会を構築していく土台と言えます。人は一人では生きられない、生きるという中にこそ「愛と哲学と情熱」が、一人一人をつなぎ社会に向かう循環のエネルギーと信じます。“作家作品を選ぶ・自ら創作する・演じる・観客と向き合う”等など、人間同士の命を響き合わせる大切な出会いが満ちている紙芝居文化。紙芝居サミットでは紙芝居を愛する者たちが集い、学びあいを続け30数年もたち、第27回を迎えます。
昨年、韓国日語教育学会と紙芝居サミットは「学術と友好と交流」の調印をしました。
今回「韓国紙芝居文化研究会」から3名の方々を、お迎えします。国内の様々な地域からの取り組み、韓国からの発表と参加者による実演の学びあいのセミナーとワークショップがあります。
ともに「育ちあう紙芝居の輪」へご参加くださいますようご案内申し上げます。
実行委員長 中平順子(こども文化研究家・さいたま紙芝居研究会会長、紙芝居文化の会運営委員)
第 27 回紙芝居サミットは、基調講演に長野ヒデ子氏を迎え、前後にワークショップを設けて 3 日間開催いたします。
詳しい情報は、PCでは画面右上の【スケジュール】【登壇者】【会場】等の文字をクリックしてご覧ください。スマートフォンの場合は画面左上の三本線をクリックしてください。
参加申し込み等については本ページ下部からお願いします。
11月15日(金曜)
ワークショップ 1
15:00~17:00
「紙芝居の基本」
講師:中平順子
(子ども文化研究家、さいたま紙芝居研究会会長、紙芝居文化の会運営委員)
・紙芝居の力について
・演じ方について
・実演(観客参加型・物語完結型)
17:10~18:10
「参加者とともに、紙芝居について語ろう!」
【出席者】
前徳明子
(埼玉東萌短期大学教授)
蔡京希
(韓国紙芝居文化研究会 代表/運営委員長・培花女子大学名誉教授・韓国日語教育学会会長歴任 )
李美淑
(韓国紙芝居文化研究会運営委員・明知大学教授・韓国日語教育学会会長歴任 )
廬明姫
(韓国紙芝居文化研究会運営委員・元東国大学教授・韓国日本語学会会長歴任 )
中川理恵子(児童文学研究・大学講師)
11月16日(土曜)
紙芝居サミット
ー 地域をこえて、国をこえてー
10:00~12:00
講演会
「紙芝居とわらべうた ~うたう喜び・リズムの力~」
講 師 長野ヒデ子(絵本・紙芝居作家)
わらべうた紙芝居実演
12:50~15:40
地域で活動している団体実演と活動報告
①とねぬまた紙芝居研究会
②miru会
③紙芝居 のっこ
④Toshimaわくわく紙芝居
⑤⑥さいたま紙芝居研究会(草加市・三郷市・さいたま市)
⑦金城里夜(てぃんさぐぬ花)
⑧日下部茂子(編集者・紙芝居文化の会広報統括委員)
15:50~16:50
紙芝居で心をつなぐ
「紙芝居と語り継ぎ」
野中 進(埼玉大学理事・副学長)
本城 昇(埼玉大学名誉教授)
16:50~17:10
紙芝居を通した韓国との交流 紙芝居実演
「くらべっこ くらべっこ」童心社
脚本・絵 まえとくあきこ
韓国語翻訳 韓国紙芝居文化研究会運営委員
前徳明子(埼玉東萌短期大学教授 )
蔡京希(韓国紙芝居文化研究会代表/運営委員長
培花女子大学名誉教授 韓国日語教育学会会長歴任)
中川理恵子(児童文学研究・大学講師)
17:15~17:55
紙芝居サミット ~出会いと広がり~
「韓国における紙芝居の歴史と名残、これからの方向」
蔡京希(韓国紙芝居文化研究会 代表/運営委員長
培花女子大学名誉教授 韓国日語教育学会会長歴任)
李美淑(韓国紙芝居文化研究会 運営委員 明知大学教授
韓国日語教育学会会長歴任 )
廬明姫(韓国紙芝居文化研究会 運営委員
元)東国大学教授 韓国日本語学会会長歴任 )
17:55~18:00
閉会のことば
18:30~20:30
交流会(閉会の紙芝居)
演じてこその紙芝居
会 場・定員について
11月17日ワ-クショップ2 プラザウエスト(さいたま市)視聴覚室(定員100名)
費 用
お弁当 1400円 昼食は各自で用意していただきますが、事前申し込みのみ、お弁当の注文を賜ります。(11/8まで)
当日は会場のレストランは利用できません。
※交流会は別所沼ヘリテイジ浦和でおこないます。着席で、一人ずつ食事がつきます。
11月17日 ワ-クショップ2 1000円 資料代等 昼食は各自持参してください。
振込先
振込先:埼玉りそな銀行 さいたま営業部
普通 口座番号:4101480
名義:紙芝居サミット実行委員会事務局
なお、振込手数料はご負担いただきますようお願いします。
振り込み日を記入する欄があります。入金後の返金はできません。(定員満了後の振り込みは別)
以下をクリックして記入すると記入内容がメールで送信されます。送信されたメールは申し込みの証拠となりますので大切に保管ください。
先着順 定員になり次第、締め切らせていただきます。
参加者の活動を紹介します。
提出いただいた情報は、紙芝居サミット2024のホームページで公開します。また、当日配布資料にも一覧表にして掲載いたします。
以下をクリックして記入すると、記入内容が、メールで送信されます。送信されたメールは控えとなりますので大切に保管ください。
11月17日ワークショップ2の会場での実演発表者を募集します。
実演発表希望者は10月20日までに(延長しました)
実演時間は、用意・片付けの時間を含めて15分以内でお願いいたします。
(募集人員11名)
以下をクリックして記入すると、記入内容が、メールで送信されます。送信されたメールは控えとなりますので大切に保管ください。
実演の可否は、申込者へ事務局から連絡させていただきます。
コロナ対策について
各自、マスクその他、充分な対策を自己責任のうえにて、ご参加いただきますようお願いいたします。