●『改訂版DLA』『ことばの発達と習得の ものさし』(文科省 2025年4月)の評価(アセスメント)のスタンスを確認しました。
●教科学習言語能力:Academic Language Proficiency (Cummins, J. 2001 )、あるいは、学習言語(バトラー後藤裕子 2025)とは何かについて、指導・支援関係者間での共通認識を深めることの重要性を確認しました。
●『DLA』『ものさし』等を活用したアセスメント結果を踏まえ、日本語習得のステップが低い段階から、その子どもがもつすべてのことばの力のうち高い力を活かした授業をデザインし、ALPを伸ばしていく必要性を確認しました。
●ドイツの学校教育における「ことばに配慮した教科教育(sprachsensibler Fachunterricht)」の改革の動向を紹介しました。
●言語教育についての教育課程の基準を明文化しているメクレンブルク=フォーアポンメルン州の『言語教育基本計画(2023年)』を参照し、教科での言語的コンピテンシーの記述例と、指導・支援上の具体的な実施例を検討しました。
●教科での言語的コンピテンシーの記述と、指導・支援上の具体的な実施例を考えるグループワークを行い、小学校6年算数科「比」、小学校6年社会科「室町文化」、中学校1年理科「植物の分類」のうち、一つの単元で必要とされる/習得が目指される言語能力について各グループ(4~5人)で話し合いました。(後日、各グループのワークと観点をシェア)
●本プロジェクトの今後の取り組みとして、「教科×ことば」の教育の全体像を描いていき、関係者間での共有を図る目的で、研究成果や教育実践を集約・発展させるプラットフォームの設置を提案しました。
【感想・提案など】
●プラットフォームの作成、ぜひ、協力させてください。
●すべての子ども(日本語話者、日本語学習途上者、発達特性のある子どもなど)の言語教育に寄与することに着目したい。日本語ができない子も分かる授業なら、多様な子どもたちの学びすべてを包括する授業になると思っています。
●グループワークでの先生方との話し合いから、子どもの発話を徹底的に促すことの大切さを学んだ。個別の支援でも、このような思考プロセスが必要なことが理解できた。
●母語の力のステージも意識して、目の前の生徒さんたちと向き合うことの重要性を学びました。
●ワークを通して同じグループの方との意見交換や、問題を見つけていくなかで、教科につなげることの難しさと日本語の言葉が持つ意味の広さなどに気づきました。
●いろいろな環境で教えていらっしゃる方とお話できて楽しかったです。教科側での目標、(先生方の)当たり前感もわかり良かったです。個別に力を引き出そうという熱意を感じ勉強になりました。
●ことばに配慮した教科学習、先生の働きかけの必要性を改めて感じました。
●実際に教科の単元を決めて、そこから必要な日本語語彙や表現を考え教えるということは試してみたいと思っていましたが、やはりとても難しいことを実感いたしました。今日のやり方をヒントに、試行錯誤してみようと思いました。
●教科の学習と " ことば " の関係を改めて考え直すことができました。
●たった一つの単元でも、押さえておきたい用語や表現がたくさんあり、それらをいかに理解させ、表現させられるようになるか(=身に付けられるか)、指導の工夫やどのような補助資料が考えられるかなど、ずっと脳をフル活動させる時間となりました。
●指導担当者間の研修にも役立てたいと思います。日本語指導担当が毎年のように入れ変わります。内部で研修が必須です。教科と日本語の統合をみんなで取り組みたいので、資料をもう一度読み込みたいと思います。
●学習目標や必要なスキルなど、教材研究を通してじっくりと考えることができました。