■ 2025年3月_卒業生へのメッセージ ■
ご卒業おめでとうございます。どのような社会になろうとも,皆さんには決断して実行する力が求められます。必要な情報を集め,それらを適切に解釈し,行うべきことを決め,実際に行動を起こす力です。物事の軽重にかかわらず,この過程を継続して行えば,皆さんが成長することは間違いありません。大学時代に何かに打ち込めた人も,事情により打ち込めなかった人も,皆さんが力を発揮する舞台はこれからです。目の前の些細なことをおろそかにせず,決断実行力を大切に,怯むことなく前へ進んでいってほしいと思います。皆さんの今後の活躍を心より願っています。
■ 2024年度入学生に対するメッセージ ■
ご入学おめでとうございます。イギリスの劇作家ジョージ・バーナード・ショーは、“Life is not about finding yourself. Life is about creating yourself” [人生は自分を見つけることではない。自分を作り出すことだ] と述べています。いろいろなことに挑戦して、新たな自分を開拓していきましょう。生命は動的平衡な状態ですから、動くことを恐れる必要はありません。限界を決めず、可能な範囲で前に進んでいきましょう。大学での皆さんのさらなる飛躍を期待しています。
■ 2024年3月_卒業生へのメッセージ ■
「自己管理能力を高めよう」
ご卒業おめでとうございます。タイトルの言葉は,卒論を始める前に皆さんに送ったものです。卒研をとおして,自己管理能力が鍛えられたのでしょうか。自己管理能力は,皆さんがよりよい社会生活を過ごすために必ずみにつけてほしい能力です。自分の人生を他人に委ねるのではなく,自分の判断で進んでいってほしいと思います。たとえ上司から指示されたことでも,よりよい提案を思いついたら,躊躇することなく主張してほしいと切に願っています。皆さんの今後の活躍を祈っております。
「生命科学研究室1期生の誇りをもって」
ご卒業おめでとうございます。生命科学コースでは,フィールドワークや臨海実習などをとおして,じっくり観察することの大切さを学修してきました。本コースで培った姿勢が卒研をとおしてさらに磨かれたのであればうれしい限りです。社会に出ると,観察対象が生きものではない人がほとんどでしょう。しかし,対象が別の事象に変わっても,観察により物事の本質を捉える姿勢は全く変わりません。ここでの経験を活かして,生命科学コース1期生の皆さんが活躍してくれることを願っています。
■ 2024年度入学生に対するメッセージ ■
入学おめでとうございます。漫画ドラえもんの中に、「人間の値打ちは、テストの点数だけで決まるものじゃないのよ。」という台詞があります。テストの点数を気にする時は終わりました。これからは、同級生と一緒にいろいろなことをやって、笑ったり泣いたりしてください。他人の気持ちを理解する「共感力」は、テストの点数より大事だと思います。何もせずに、バイトで4年間終わってしまった、、ということがないようにしてください。
■ 2024年3月卒業の学生へのメッセージ ■
「いつでも帰ってきてください」
卒業研究で村田研を選び,一緒に研究室をつくってくれてありがとう。コロナ禍で制約の多い4年間でしたが,研究室で旅行に出かけることもできて本当によかったと思います。研究室での思い出が,これから生きていく上での力になることを願っています。もしも帰ってきたいときは,いつでも帰ってきてください。
■ 2024年度入学生に対するメッセージ ■
ご入学おめでとうございます。
これからは大学生として、知的好奇心を持って多くのことにチャレンジしてください。成功しても失敗しても、そこで得られた経験は自分を成長させて将来の力になります。大学生活を楽しんでください。
■ 2024年度入学生に対するメッセージ ■
ご入学おめでとうございます。
新しいことにチャレンジするときは、その一歩目を踏み出す足がとても重いですが、二歩目以降はとても軽く感じものです。ですので、一歩目を踏み出す勇気を持てるよう、色々なことに挑戦してみてください。これから出会う沢山の仲間がいることを忘れずに、自由に好きなことができる大学生活を大切に過ごしてください。
■ 2024年3月卒業の学生へのメッセージ ■
「ご卒業おめでとうございます」
他人から注意されることが少なくなっている今日この頃ですが,その分,強い自己責任が求められるようになってしまいました。学生生活での経験をもとに自己管理をしっかりして,まだ見ぬさまざまな困難に立ち向かっていってください。
南極沿岸における底生生物調査
柴田 大輔(神奈川工科大学)
南極大陸は氷床や海氷などの氷と雪の世界であるが、岩盤が露出している露岩域も存在する。このような環境で生活する陸上生物には、アデリーペンギンやウェッデルアザラシなどが知られている。また、南極大陸にはコケ類や地衣類はみられるが、木や草はなく虫がほとんど生息していないなど、南極の陸上生物は多様性に乏しい。
南極海は周回する海流に囲まれて他の海域から隔離されているため、南極海には多くの固有種が存在する。また、生物量も多いことから重要な資源であるとともに、生態系など興味深い点も多い。しかしながら、日本の南極基地である昭和基地周辺は厚い海氷で行われており、沿岸の生物調査は容易ではない。これまでに潜水やトラップ、船舶による生物採集が実施されているが、これらは大掛かりな調査である。特に、船舶を用いてドレッジ(枠にネットが付いた採集器具) で海底を曳く調査は、様々な生物を採集する有効な手段であるが、非常に大規模であり沿岸の調査は行えない。
海氷上から様々な生物を簡単に採集できれば、生態系の解明などが進展すると考えられる。そこで、自ら考案・作製したドレッジを用いて底生生物の採集を試みた。このドレッジは海氷に直径30cm の穴を開ければ実施可能であり、実際に様々な底生生物を採集することに成功した。現在、採集された生物の種同定を進めている。