日本災害・防災考古学会について

会長からのご挨拶

会長 関根 達人

  1995 年の阪神淡路大震災以降、我が国でも災害史が注目されるようになりました。阪神淡路大震災や 2011年の東日本大震災では、復興事業に伴い、全国各地の自治体などから派遣された調査員の協力を得て大規模な発掘調査が行われ、結果として都道府県の枠を超え、埋蔵文化財保護行政の横の連携と情報の共有が図られることになりました。

  発掘調査により大地や水中には幾重にも重なった災害と復興の考古学的痕跡がおどろくほど残されているが、これまでそうした痕跡を見逃してきたことが分かって参りました。

  2022年9月、地震・津波・火山ほかあらゆる自然災害ならびに火災・戦災など人為災害とそれに関連する諸現象・諸問題に関し、遺跡の発掘調査成果等を通してその実態を明らかにし、考古学および歴史学・理学・工学・防災科学ほか、研究の相互の情報交換により、今後の防災に寄与することを目的として日本災害・防災考古学会が設立されました。

  新型コロナウィルス感染症という新たな災害に対応し、本学会は研究会や会議は全てオンラインにより、会費も徴収せず、発表資料は奈良国立文化財研究所が運営する全国遺跡発掘報告総覧に掲載し印刷しないという新たな方式を採用しています。

  近年注目が集まるパブリックアーケオ ロジーの視点からも、本学会の活動は学会のみならず、広く社会に貢献できるものと確信しています。関心をお持ちの皆様の入会をお待ちします。


設立経緯

   本会は、災害とそれに関連する諸現象・諸問題に関する考古学および関連諸学の研究情報を交換して将来の防災に寄与するという趣旨に賛同する発起人を募集し、オンラインによる 3 回の発起人会議を経て設立に至った。

目的

  本会は、地震・津波・火山ほかあらゆる自然災害ならび に火災・戦災など人為災害とそれに関連する諸現象・諸問題に 関し、遺跡の発掘調査成果等を通してその実態を明らかにし、考古学および歴史学・理学・工学・防災科学ほか、研究の相互の情報交換により、今後の防災に寄与することを目的とする。

組織図(役員および委員会)

会長 

関根 達人

副会長

斎野 裕彦

監事

中田 裕香

事務局長

横山 英介


各委員会

総務委員会

研究倫理委員会

国際委員会

IT委員会

HP運営委員会

News Letter委員会

同 全国委員

(北海道)

(東北)

(関東)

(中部)

(近畿)

(中国・四国)

(九州)

(沖縄)

選挙管理委員会

会計

次期総会・研究会準備実行委員会

次期予稿集編集委員会

入会案内

  本会の趣旨に賛同される方は、どなたでも会員になれます。年会費は無料です。ただし、研究会等開催の際には発表者から経費を徴収することがあります。

  加入申し込みは、「入会希望」と明記し、下記4点を記載の上、事務局までメールにてお申し込みください。

1.会員氏名

2.所属

3.住所

4.メールアドレス

申込先:j.saigai.net [at] gmail.com     *[at]を@に変えて送信をお願いします。