MacBookAir〜速い、安い、寝起きがいい。
<いいところ>
・アップルシリコン(M1,M2)が速い: 10万円ノートパソコンに載せるCPUとして最強では。(i9と比べてはいけない)
文系の大学教員が日常業務に使う分には、MacBookAirで問題なし。ぶっちゃけメインマシンとしても使える。
・安い:M1 MacBook Air(2021)は、発売当時、16GBメモリ、256GB SSDで12万数千円(学生・教職員価格)だった!
いまは、円安もあり結構な値段に。M2, 16GB, 256GB だと17万円くらいか。(※M2Air(2022)の256GB SSDは遅い説があり注意)
・寝起きがいい: CPUがスマホにも搭載されているアームアーキテクチャのためか、スリープからの復帰が超スムーズ:
まるでスマホの画面をオンにする感じ。オンライン授業等、授業使いでは重要ポイント
・個人的にOSが「フラットデザイン」になってからLook & Feelが劇的によく感じる。←賛否両論あるようです。
・トラックパッド:「触覚フィードバック」による物理的にクリックしているわけではないのにクリック感を実現。
ポコポコしなくてとてもいい。近年は、Windowsパソコンでも同等の機能も(HUAWEI, Dellの一部モデルなど)。
・電池の持ちもよい:授業3コマ、5時間くらいなら全然なんとかなる。
→ただし、オーディオインターフェイスなど電気を食う機器を外付けする場合は別
・「Sidecar」という機能で、iPadを無線/有線でつないでサブディスプレイにできる
→このとき(Macから)iPadに表示させたpdfファイル等にペンで書き込みもできる。これもスムーズ。
→pdfにペンで書き込む場合には、意外にMicrosoft Edgeがスムーズであるように感じる。
<ややいまいちなところ(個人的見解)>
・ポートがUSB-C(Thunderbolt)×2のみ。ディスプレイ接続やUSB変換、充電しながら等のためのスモールパーツを持ち歩く必要あり。
→M2搭載モデルでは、充電を別に行えるMagSafe3(コードを脚で引っかけても磁石になっていて外れる)電源コネクタがついた。
・画面がタッチパネルではない→これはAppleの主義かもしれない
・1.3kgくらいあるので「Air」という名前は少し大げさでは。
※手元のMacBookAir M2,2022 (メモリ24GB, SSD 512GB, OS 13.2)での様子
・インストール版Office365を使用: ショートカットキーやメニューの構成などが違っている。が、ファイルのレイアウトが崩れて使い物にならないというような問題は、自分はまた経験していない。
→出勤時間を申告するエクセルファイルでは、事務局の作成したマクロも動いている
※以上はレジュメや論文のファイルの話であり、ヘビーに使った場合にフォントをめぐる問題があるかもしれない
・自分が経験したのは、Windowsで作成した.rtfファイル(リッチテキストフーマット)でレイアウトが大幅に崩れた
・同じブラウザ(自分は Chrome)を使うと大体のエクスペリエンスをWindows環境と同じにできる印象。ただし、Safariが優れている部分もある。
・Adobe系: 自分はAcrobat、Indesign、PhotoShop(ほんの少々)くらいだが、体感上あまり問題を感じていない。
・統計ソフト:SPSS Ver.28よく動いている(昔のMac版は評判が良くなかった時期もあったが)。
R ヘビーユーザーではないがよく動いていると思われる
・KHコーダー:有償インストーラー(4千円)を使用。Windows版と共起ネットワーク図等の出力結果が若干違うが(なぜ?)、動いている。
・音楽ソフト、動画編集ソフト等専門的ソフト:Macで使っていないので分からない…
※Windowsパソコン買っておけば、上記のことを気にしなくていいんですけれども。個人的には、寝起きのよさとLook & Feelのよさで乗り換えました。
・Windowsとほぼ同じだが、コピペ等はCtrキーではなく、Commandキーを使う
コピー:Command-C, カット:Command-X, ペースト:Command-V
アンドゥ:Command-Z, セーブ:Command-S, アプリ終了:Command-Qなど
・かな漢字システム起動: オンにする:「かな」, オフにする「英数」
・デスクトップを表示 F11 (設定によってはfn-F11)
・同じアプリの別ウィンドウ(ワードで別に開いている文書とか)に切り替え:Command-@
・ファンクションキーの切り替え(ボリューム等にするかF12等にするか)
→OS13(Ventura)では、システム設定-キーボード-[「キーボードショートカット」ボタンを押す]→左のメニューバーの「fn」を選択し「f1,f2等をファンクションキー」云々をオン・オフして設定
・WindowsとMacOSでは、システムが依拠する文字コードが違う
Windows: 文字コード:Shift_JIS, 改行コード CR+LF
→ただし、Windows10, 11ではUTF-8に変更可能
MacOS: 文字コード:UTF-8, 改行コード(現行機種): LF
(※LF:ラインフィード=改行、タイプライターでいうところの紙を送る、 CR:キャリッジ・リターン:紙の印字位置を移動させる装置を行の頭に戻す)
これが、とくにWindowsとMacOS間でやりとりしたファイルの解凍・圧縮の際にファイル名が文字化けする原因となる
スムーズにやりとりするには、コードの違いに対応してくれる解凍・圧縮ソフトが必要
→たとえば解凍「The Unarchiver」、圧縮「Win Archiver Lite」
・個人的にはWindowsでは「秀丸エディタ」を使用していて、同じようなものを探した
→後述のCrossOverを用いるとMac上で動かすことができるが、ギクシャク感あり。
・Macでは、たとえば「mi」
→文字コードと改行コードを明示的に変更できる。ツール(マクロ)をJavascriptで書けるのもよい。
→自分の場合、Macでテキストファイルを作成するときも文字コード:Shift_JIS, 改行コード CR+LFにしている
WindowsのソフトをMac(Apple シリコン搭載)で動かすためには、Crossoverを使うのが簡便。
<メリット>
・WindowsOSを用意しなくてよい
→仕組み:このコードはWindowsならこのように処理するというように「Windowsと同じ挙動をさせている」(ウィキペディア)ような感じ
・そこそこのWindowsアプリが動いている
→手元で動作しているもの 秀丸エディタ、Irfan View(日本語化は未確認)
・Windowsアプリのインストールが簡単
(無償版のWineでやったところ、知識ないと変な動き方になったことがあった)
<デメリット>
・有償
・Bootcamp等とは違い、Windowsそのものを動かしていないため、動作しないアプリがある
※手元の環境では、Windowsアプリからファイルを開くとき、Macのハードディスクは「Yドライブ」になっている。
※知識がある人は、「wine」を使う手がある(無償)。
・HDMIでつないだAV卓から音を出せない等のとき
「システム設定」を開き、左のパネルから「サウンド」を選択
→出力のところを変える
※AudioMidi設定というアプリもある(ランチャの「その他」に入っている)
→音系のハードウェアの設定(サンプリング周波数など)をいじる場合等はこちらを使う
【基本】Windowsの「エクスプローラー」にあたるものは「Finder」(顔のアイコンのやつ)
・基本動作は大体同じ
・元のフォルダにファイルを残さず移動したいとき
Windowsではファイルをカット(Ctrl-X)してペースト(Ctrl-V):
Mac: コピー(Command-C)して、貼り付けるときに、元を消去してペースト(Option+Command-V)とする
・ファイル名を変えるときは、Finder等でファイルを選択して、リターンキーを押す
→Windowsだとアプリが起動するが、MacOSでは名前の変更となっている
・行を削除:行を選択して Command-「-」
・行を挿入:行を選択して Command-「+」
詳細:https://office-hack.com/excel/shortcutkey-list-mac/
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