第9回 日本糖尿病・生活習慣病ヒューマンデータ学会年次学術集会
The 9th Annual Meeting of the Japan Human data Society of Diabetes and related diseases
統計セミナー
第9回 日本糖尿病・生活習慣病ヒューマンデータ学会年次学術集会
The 9th Annual Meeting of the Japan Human data Society of Diabetes and related diseases
統計セミナー
日時: 2024年12月22日(日)8:45 - 10:00
会場: 名古屋大学 鶴舞キャンパス 基礎研究棟4F(〒466-8550 名古屋市昭和区鶴舞町65)
座長: 井上 真奈美(国立がん研究センター がん対策研究所 予防研究部 )
演者: 野間 久史(情報・システム研究機構統計数理研究所/総合研究大学院大学先端学術院 )
テーマ:「生存時間解析における競合リスク:最新の国際医学誌のエビデンスを読み解くための基礎知識と実践 」
臨床研究・疫学研究において、イベントが起こるまでの時間をアウトカムとした統計解析は、生存時間解析として知られています。生存時間解析において、競合リスク(competing risk)は、適切な調整を行わなくては深刻な問題が起こるといいますが、それはなぜでしょうか? 例えば、心血管疾患やがんの発症を対象とした長期間の追跡研究で、それらの疾患の発症前に、別な疾患で「死亡」してしまった参加者は、その後、イベントを起こすことはあり得なくなります。このような主たる関心のあるイベントが起こる可能性をなくしてしまう、別なイベントのことを競合リスクといいます。競合リスクを無視して、一般的な Cox 回帰分析などで解析を行ってしまうと、その結果にはバイアスが入ることが知られています。その調整のための分析方法は難しそうに思えますが、実は、その要点さえ押さえて理解してしまえば、そこまで難しいものではありません。本セミナーでは、競合リスクを調整するための統計解析の方法について、R での実装方法を併せて、初学者向けの平易な解説を行います。また、一昨年、BMJ 誌に、競合リスクが存在するもとでの予測モデル開発の方法について、STRATOS Initiative からのガイドラインも公表されています。これらの最新のトピックについても、わかりやすく解説します。
参加費:2,000円
※学会参加者の方はそのまま現地で参加していただくことができますので申込は不要です。(アーカイブ配信も予定しています)
※統計セミナーのみお申込みの方は、オンラインでご視聴いただけます。(アーカイブ配信を予定しています)
接続情報等の詳細については、開催日の1週間前までにメールでご連絡いたします。
終了しました