定期交流会

〇日時:2023年2月12日(日)10時~12時

〇会場:Zoomを利用したオンライン開催

〇プログラム:第29回は感情的コミュニケーションに関するご研究に取り組んでおられる若手研究者に研究発表していただきます。

Ⅰ. 講演:河原美彩子さん(東京女子大学 人間科学研究)

演題:文化によってどう違う? 顔と声による感情コミュニケーション

概要:私たちは他者とのコミュニケーションにおいて,発話内容にあたる言語的情報だけでなく,顔の表情や声の調子といった複数の非言語情報を同時に手がかりとし,多感覚的に相手の感情を読みとっています。他者の感情状態を正しく読みとることは円滑な人間関係の形成に重要ですが,多感覚的な感情の認知様式は文化によって異なることが知られています。たとえば,顔の表情と声の調子を手がかりとした多感覚感情認知においては,欧米人はアジア人よりも顔の表情を,アジア人は欧米人よりも声の感情を重視しやすいことが示唆されています。この研究会では,日本人とオランダ人を対象に(1)顔と声による多感覚感情認知における文化差はいつ,どのように生じるのかを発達的観点から検討した実験と,(2)感情認知における文化差は,顔と声によってどのように感情を表現するかという,感情表出の側面における文化差と関連がみられるかについて検討した実験の結果をご紹介し,感情認知様式に文化差がなぜ生じるのかについて議論できればと思います。


Ⅱ. 交流会:講演に対する質疑応答の発展と参加者交流の時間を設けます。

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