活動報告

第1回 研究ネタ・事例交換会  [Regular]

話題提供者:安藤 圭祐(東洋大学)

タイトル:「大学生アスリートの心理的特性に関する研究 」 

話題提供者2:徐 貺哲(弘前大学)

タイトル:「視覚認知における眼球運動の役割:周辺視野の影響を考慮したアプローチ」 

話題提供者3:前島 謙宣(株式会社オー・エル・エム・デジタル)

タイトル:「Computational Visual Media 2024における顔研究のご紹介 」 

日時:2024421日(土)10:00-11:00

開催方法:オンライン(Zoom ミーティング)

若手交流会初の試みとして、研究ネタ・事例交換会をオンライン形式で開催しました。参加者は6名でした今回は交流会のメンバー3名が、各々研究の種になる話題や自身の研究事例について講演した後、ディスカッションを行いました。

安藤氏からは、心理的競技能力の比較方法として、従来のDIPCA3に加え内田クレペリン精神検査を用いた比較方法について、トップレベルの大学アスリートを対象とした研究事例が紹介されました。検査の結果から、レギュラーと非レギュラーの選手の間で精神的な健康度に差が見られ、これがチーム内の雰囲気や個人の行動に影響を与えている可能性が示唆されるとのことでした。

つづいて徐氏から、意識的・無意識的眼球運動が、顔認識時の印象形成や、意思決定に与える影響についての研究事例が紹介されました。観察範囲(有効視野)の制限の有無により、印象がどのように変わるのかを調査し、顔を見る際に無意識的に周辺視野を使っている可能性を示唆する結果が得られたとのことでした。

最後に前島氏から、Computational Visual Media 2024で発表されていた顔に関連する研究発表について紹介がありました。動的なNeRF (Neural Radiance Field)を用いた、参照画像のメイクの転写や、テキストから発話アニメーションするための口唇の動きと顔の個性・表情の分離に関する研究、NeRFそのものについての紹介が行われました。

参加者からの質問やコメントは、今後の研究に向けたヒントとなりそうなもので貴重な交流の場となりました。詳細は以下のビデオをご覧ください(フルバージョンはこちら