活動報告

第9回定期交流会 [Regular][Cosmetology]

ヘアカラーと第一印象

講師:中川登紀子(ハリウッド大学院大学准教授)

日時:2015年10月18日(日)

場所:六本木ヒルズ・ハリウッドビューティプラザ10Fハリウッド大学院大学106


2015年10月18日(日)に、六本木ヒルズ・ハリウッドビューティプラザにあるハリウッド大学院大学にて、第9回若手交流会が開催され20名がご参加くださいました。

まず代表の中州俊信さん(株式会社東芝)より若手交流会の紹介がなされました。新応援団として東京電機大学武川直樹先生が決定したこと、若手交流会のフライヤーと名刺が完成したことの報告がありました。

今回のワークショップは中川登紀子さん(ハリウッド大学院大学准教授)が講師をつとめてくださり、テーマは「ヘアカラーと第一印象」です。

ヘアカラーの印象調査、プレゼンテーション、ワークショップの3部制で行いました。第1部は、平均顔に様々なヘアカラーやメイクアップを施した画像の第一印象を評価していただきました。ご協力頂いた方でご希望の方には後日結果をお送りさせていただきます。

第2部は、ヘアカラーが顔の第一印象に与える影響についてです。同じ顔でも、ヘアカラーが変わると印象が大きく変わってしまうことを経験された方は多いのではないかと思います。これは対比や同化、進出・後退などの色の錯視が大きくかかわっていると考えられます。実際に錯視が起こる例を提示していただきながら、ヘアカラーが肌色や顔の印象の見え方に与える影響について、お聞きしました。

第3部は、様々なヘアカラーのウィッグを用い、ワークショップを行いました。最初はウィッグを被ることをためらわれていたようですが、徐々に我こそはと被る方が増えて、最後はハロウィンの仮想大会のように。女性陣よりも男性陣が積極的だったのが印象的でした。

実際にどのように印象が変わるのかを体験して頂く以上にお楽しみの会のようになってしまいましたが、ヘアカラーを変えることの楽しさが伝わったのであれば幸いです。ほとんどの方がウィッグを被られて笑いの絶えないワークショップとなりました。

続く活動報告ではまず最初に、日本顔学会20周年記念イベントとして若手交流会が企画運営した名古屋市科学館での報告が、瀬尾昌孝さん(立命館大学)よりなされました。「顔学へようこそ」と題する共催パネル展示は、プラネタリウム横で8月9日から約2か月間展示されたようです。また8月23日のワークショップを担当した武藤祐子さん(大阪樟蔭女子大学)、牛山園子さん(フェイスストレッチング協会)、前島謙宣さん(株式会社オー・エル・エム・デジタル)、瀬尾昌孝さんより開催に至る準備の過程や当日の参加者の楽しそうな様子が話されました。

続いてはフォーラム顔学2015の報告で、ポスター会場で若手企画ポスターの発表、完成したフライヤーを会場でお披露目、顔の百科事典では3名もの若手交流会メンバーが記事を執筆したことが紹介されました。またフォーラム顔学副大会長賞を福富大介さん(会社員)と中州俊信さんが、フォーラム顔学大会長賞を瀬尾昌孝さんが受賞されたとのことで、それぞれの内容の発表がありました。フォーラムに参加出来なかったかたが大変喜んでおられました。

最後は3名の新規参加者から、顔といっても様々な分野のかたがいること、自分の研究分野以外のアプローチがあることを知りました、初参加で心配でしたが気楽な雰囲気で楽しかったなどの感想をお聞きして盛りだくさんな交流会が終了となりました。