活動報告

第3回 若手科学者サミット

「日本顔学会 若手交流会の取り組み」紹介

講師:ジョ キョウテツ,安藤圭祐

日時:2018年6月4日(月)

場所:日本学術会議講堂


2018年6月4日,日本学術会議の講堂にて第3回若手科学者サミットが開催されました.サミットでは,まず若手アカデミー若手ネットワーク分科会委員長の酒折文武氏より開会の辞が述べられた後,第1部「若手研究者による研究報告」が始まりました.当交流会からは運営委員の徐さんが代表として参加し,「観察者特性による顔の印象形成メカニズムの解明~階層的ベイズモデルを用いて~」というタイトルの研究発表を行いました.

他には心理,疫学,教育行政,ゲノム微生物,気象・気候など,普段はなかなか交流が難しい分野の若手研究者からの研究報告を聞くことが出来ました.

続いて15時からは第2部「若手の会活動報告ポスターセッション」が開催されました.この部からは当交流会の有志メンバー安藤さんも加わり,徐さんと二人で発表を行いました.

当交流会からはこの一年間の活動成果などを中心に発表してきましたが,他の若手の会の発表では,学会の紹介と共に,自身の研究紹介を併せて行う方もおられました.初めてご紹介させていただく方にとっては会の内容や体制をただ説明するだけでなく,このように学会で扱う主な研究テーマを実際に見てもらうことが理解のために有効であると感じました.今後はこのような方法をうまく取り入れていきたいと考えています.

そして16時からは第3部「パネルディスカッションと」が開催されました.「良い研究とは」というテーマで,産官学から坂本修一氏(文部科学省),中澤恵太氏(文部科学省),中島朗洋氏(財務省),小村俊平氏(株式会社Benesse)と小泉周氏(自然科学研究機構)がそれぞれの立場からの意見述べられました.

研究費の分配,論文の質,若手研究者への支援などについて,国外との比較を行いながら,これからどのように進むべきか,意見を交換していました.時にその場の若手研究者も討論に割り込んで意見を述べたりし,大変盛況な企画となりました.気づくと閉会の時間となり,話しきれなかった部分は,来年の第4回若手科学者サミットに持ち越すことになりました.

今回のサミットでは,多様な研究者との交流を通して,私たちも非常に多くの刺激を受けることが出来ました.来年度の第4回サミットにもぜひ参加して,こちらでご報告したいと考えております.