活動報告

第17回定期交流会 [Regular] [Cosmetology]

浮世絵の「顔」に見る江戸の化粧情報

講師:富澤洋子(ポーラ文化研究所)

日時:2018年11月11日(日)10:00-12:30

場所:レンタルスペース WINCOVE


2018年11月11日(日),レンタルスペース WINCOVEにて第17回若手交流会が開催されました.今回はポーラ文化研究所の富澤洋子さんを講師に迎え,「浮世絵の「顔」に見る江戸の化粧情報」と題した講演と,浮世絵に描かれた江戸時代の化粧道具や化粧品の実見及び本紅体験が行われました.

浮世絵には当時の化粧に関する情報が詰まっているそうで,スキンケア→ベースメイク→ポイントメイクという化粧の各ステップにおいて,どのようなことが実際に行われていたのかが,非常によく読み取れるとのことでした.

スキンケアは現在とほぼ同様に洗顔や化粧水,ベースメイクは白粉(おしろい),ポイントメイクは華やかさを添える目的で使用する”赤の化粧”紅,通過儀礼や身分,階級の標示を目的に使用する”黒の化粧”お歯黒,眉化粧が主になるとのことでした.

講演の後には江戸時代の化粧体験を行っていただきました.紅は染料であるため地の色がかすかに見え,個人の唇の色や光の角度によっては緑に見えたり,雰囲気が大きく変化していました.現在の一般的な化粧品とは異なる,非常に新鮮な体験でした.

また,ポーラ様の化粧体験会では初めて,男性参加者による紅体験もあり,楽しい体験会となりました.

体験会の後には,フォーラム顔学2018での活動報告を行い,今回の交流会を締めくくりました.

次回の交流会は来春の開催を予定しています.