活動報告

日本顔学会25周年記念シンポジウム [Voluntarily]

日時:2021年3月6日(土)13:00-17:00

開催方法:オンライン会議(Zoom ウェビナー、ミーティング)


2021年3月6日(土)に日本顔学会25周年記念シンポジウムが開催されました.事前登録者は300人を超え,皆で25周年を祝おうという雰囲気が開催前から伝わってくるようでした.

シンポジウムはZoomウェビナーとミーティングにて開催され,講演セッションとデモ・インタラクティブセッションの2部構成でした.


まず,講演セッションでは会長の菅沼薫先生から「日本顔学会25周年の歩み」と題した基調講演がありました.

続いての特別講演では,馬場悠男先生から「動物の顔・ヒトの顔」と題したご講演,江川悦子先生から「特殊メイクで造る顔」と題したご講演を頂きました.人類の進化の過程と特殊メイクという全く分野の違う内容でありながら,「顔」という共通性で繋がっていることが不思議と感じられ,改めて「顔」の持つ懐の広さを感じることが出来た時間でした.

そのあとのデモ・インタラクティブセッションは顔学会の4つの公認団体がワークショップや展示を行うセッションで,我々若手交流会も「若手交流会5年の軌跡」,「フェイスストレッチングワークショップ」と題した出展を実施させていただきました.

「若手交流会5年の軌跡」は当会のイベントでいつもカメラマンを担当いただいている福富大介さんと事務局の高橋翠さんを中心に進行しました.当会は2012年に発足して,今年で10年目になります.5年前のフォーラム顔学で発足当初5年目までの振り返りを実施しましたが,今回はそれからさらに活動の幅を広げている現在の若手交流会を知っていただこうと直近5年間の活動紹介を行いました.当時の写真や,過去の企画で講師を務めた先生方からもその場でコメントをいただき,和気あいあいとした活動の様子を体験いただけたのではないかと思います.

振り返りの中で個人的に印象に残っている交流会は,フリュー株式会社さんにて開催した「プリントシール機に学ぶ若年女性の顔文化」と題した第13回定期交流会です.直に企業さんを訪問し,その技術を実学として体験できたということが若手交流会ならではだなと感じて,楽しかったことをよく覚えています.

途中には第15回定期交流会「春の遠足 自然物からゴブリンを作ろう」で講師を務めて頂いた筑波大学の小中大地先生に交流会のその後についてコメントを頂くなど,ライブ感を感じる企画でした.

「フェイスストレッチングワークショップ」では,フェイスストレッチング講師として活動している当会副代表の牛山園子さんと昨年から運営委員に参加した安藤圭佑さん,劉沫妤さんの3人で進行が行われました.“マスク生活を笑顔で乗り切ろう!”を合言葉に,マスクの下で休みがちになっている表情筋のエクササイズをワークショップ形式で実施しました.牛山さんを講師役,安藤さんと劉さんを生徒役におき,講師役から生徒役へのアドバイスをふんだんに設けることで,オンライン・短時間開催ではありましたが、初めて体験する方にも効果的なエクササイズを実施していただけるよう,工夫しました.

ワークショップの前半では,安藤さんのマスク生活でのお悩み「目元でコミュニケーションを取れるようにストレッチをしたい」を解決すべく,目の周りの筋肉,眼輪筋・上眼瞼部(がんりんきん・じょうがんけんぶ)と上眼瞼挙筋(じょうがんけんきょきん)のストレッチを行いました.後半は劉さんのマスク生活でのお悩み「マスク生活で口元を動かす機会が減ったのでストレッチしたい」を解決すべく,口周りの筋肉の大頬骨筋,口輪筋のストレッチを行いました.

目の周りと口周りの筋肉は普段表情を作るうえでよく動かしているのでうまく動かせるだろうと思いきや全くそんなことはなく,筋肉を個別で動かしてみると短時間のストレッチで疲れてしまったり,そもそもうまく動かすことができなかったりと,顔の筋肉を使うことの難しさを改めて感じました.それと同時に,普段どれだけ適当に顔を動かしたり表情を作ったりしていたんだろうと,自分の顔の動かし方が信用ならなくなってしまいました(笑).

両セッションとも,常に数十人の方に聴講頂けて,若手交流会の活動や魅力を伝える大変良い機会になったのではないかと思います.

次の節目は30周年記念になるでしょうか.顔学会も若手交流会も,次の5年間では益々の発展を遂げていることと思います.それを実現させるために,これを見て頂いている皆さんも是非若手交流会の活動に参加して一緒に会を盛り上げていきませんか?

皆さんの参加を是非お待ちしております!