活動報告

フォーラム顔学2018 [Forum]

日時:2018年9月1日(土),2日(日)

場所:明治大学 中野キャンパス

昨年に引き続き,今年も日本顔学会の年次大会「フォーラム顔学2018」に参加いたしました.今年の会場は明治大学中野キャンパスで,竣工5年目となる非常に綺麗な会場でした.

若手交流会からは会の活動報告と,有志メンバーによる共同研究発表の2件の発表を行いました.また,イブニングシンポジウムでもお時間をいただき,会の活動紹介を実施しました.

【活動報告】

今年もデモ展示コーナーにてフォーラム顔学2017以降の活動内容をまとめたポスターを展示しました(PDFはこちら).

今回のフォーラムでは来場者の約半数は非会員ということで,若手交流会を初めて知る方にはフライヤーをお渡ししながら,会の活動内容や楽しさ,参加方法について説明しました.

以前行ったルーブルイベントで若手交流会を知り,今回の展示にお越しくださった方もおられました.また,関西での定期交流会開催を希望してくださる方が数名おられたり,ポスターを見て温かいお言葉と共に応援団になってくださった先生もおられました.

また,ポスター展示以外にも,フォーラム顔学2019までに完成を目指して作成している「縄文顔判定ツール(アプリ?)」の教師データ作成のため,ポスター展示に立ち寄った方に顔写真の提供をお願いしました.

写真を撮りながら,自分は縄文?弥生?と皆さま楽しそうに話されていました.ご両親の出身地などを思い出しながら,ご自分の「顔」のルーツを考えるきっかけにもなったそうです.来年を楽しみにしていますと,期待をかけていただきました.

【有志メンバーによる研究発表】

今回のフォーラムでは「深層学習を用いた観察者特性に応じた顔の印象評定予測」と題して有志メンバー(ジョ キョウテツさん,瀬尾昌孝さん)による若手交流会発の共同研究テーマの成果発表を行いました.

「顔特徴だけでなく,評価者の性格特性も考慮した印象評価」を目的として,膨大な学習データを用いた統計解析を実現させるためにDeep Learningベースの解析手法を提案しました.まだ研究を開始したばかりではありますが,モデルによる予測精度が想像以上に高く,また研究テーマ自体も関心をお持ちいただきやすいものであったので,多くの方々と意見交換をすることが出来ました.今回いただいたお言葉を力に変え,今後も引き続き研究を進めていきたいと考えています.

(偶然,本発表の裏側で同じく交流会メンバーの石切山順一さんの発表がありました)

【イブニングシンポジウム】

イブニングシンポジウムでは,まず応援団(スポンサー)として1年間活動を支えてくださった陳延偉先生(立命館大学),宮下芳明先生(明治大学)に感謝をお伝えした後,若手交流会の活動をスライドを使いながら説明しました(PDFはこちら).「縄文顔判定ツール」作成に向けて,教師データとして会員の顔写真をたくさん集めないと…!ということで,エンディングではメンバーが瀬尾香代子さん作の「縄文マスク」を装着し,WA. KA. TE(U.S.A)ダンスを踊って参加者に協力要請(?)しました.次回定期交流会の告知をしたところ,「ぜひ参加したい」との声を多数いただきましたので,張り切って準備していきたいと思います.

今回のフォーラムでは,若手交流会の定期交流会を通じて初めて顔学会を知り,フォーラムに初参加された方が複数名おられました.

若手交流会も今年で6周年を迎えますが,これからもメンバー全員で楽しく頑張っていきたいと思います.