活動報告

ヒューマンインタフェースシンポジウム2016 ワークショップ

真剣 WAKATE しゃべり場

発表者:中洲俊信(株式会社東芝),牛山園子(フェイスストレッチング協会)

日時:2016年9月6日(火)17:00~18:30

場所:東京農工大学 小金井キャンパス12号館1216教室


ヒューマンインタフェース学会(HI学会)が主催の学術大会であるヒューマンインタフェースシンポジウム2016にて、若手の会3団体(HI学会若手の会、日本心理学会若手の会、当交流会)で「真剣 WAKATE しゃべり場」と題したパネル討論を開催しました。

既存の枠にとらわれない活動を目指している当交流会ですが、これまで学会活動は日本顔学会の範疇に収まっていました。今回、他学会との交流や連携を狙って当交流会から企画を打診し、HI学会若手の会が主催となって実施に至りました。開催概要はこちら

会場にはパネリストを含めて15名程度が集まり、熱い議論が交わされました。まずは、普段の活動や抱えている課題について各団体から紹介がありました。会の規模、歴史、運営体制も様々ですが、普段の活動も多様で、飲みながらTV会議システムで気軽に話し合う「Web飲み会」、学術大会でのラウンドテーブル、学会誌での連載、若手合宿など、我々にとっても参考になる事例ばかり。逆に、我々の活動(定期交流会やアウトリーチ活動など)も他の2団体には新鮮だったようです。

続いて、パネリストによる議論へ。どの団体も若手集めや運営の負荷を課題に挙げており、メンバー募集方法や運営のモチベーションについて議論が弾みました。各団体のモチベーションの源泉として、「若手が気軽に意見を発信できる場を作りたい」「学会の意思決定の場に出てくる若手を増やしたい」「キャリアを積む際のロールモデルを作りたい」「実践家と研究者が共に活躍できる環境を作りたい」といった問題意識が 共有されるとともに、各団体の運営上の経験談(苦労、どのように対応したか)も包み隠さず議論されました。聴講者からは、キャリアパスに悩む若手を鼓舞する若手の会のあり方などについてコメントをいただき、議論も尽きることなく盛況のうちに閉幕しました。

互いに知らない者同士で始めた企画でしたが、バックグラウンドも住んでいる地域も異なるメンバー(北海道~京都・大阪)がTV会議による打ち合わせで準備を進め、一堂に会して意見を交わすにまで至ったプロセスは本当に貴重でした。互いに刺激し合って頑張ろうという仲間意識が芽生えましたし、学術界においても異分野若手連携は前例の少ない試みではないでしょうか。

閉会後は、聴講者も交えた懇親会へ。自由に意見が言い合えるうえに、参加者の素の部分も見えて、パネル討論とは違った良さがありました。各人が感じている問題意識や思いが強く、本当に真剣しゃべり場のような雰囲気でした。最後になりましたが、受付に当交流会のフライヤーを置いていただいたり、イブニングセッションで宣伝の時間を設けていただいたりと、HI学会には本当にお世話になりました。当交流会にとって、学会の枠を超えた初めての連携企画となりましたが、今後も学会を超えた連携を目指し、既存の枠にとらわれない独創的な活動を展開していきたい所存です。

以下、パネリストの方々


  • ヒューマンインタフェース学会若手の会:北村尊義(立命館大学)、福森聡(関西学院大学)、國政秀太郎(大阪ガス株式会社)
  • 日本心理学会若手の会:鈴木華子(筑波大学)、小川健二(北海道大学)
  • 日本顔学会若手交流会:上記3名