活動報告

近鉄百貨店「縁活」共催ワークショップ [Voluntarily]

似顔絵でつくる!節分の「鬼のお面」

実施者:武藤祐子

日時:2016年2月3日(水)

場所:近鉄百貨店本店・あべのハルカス:8階 街ステーション


今回のワークショップは、「似顔絵で作る「鬼のお面」ワークショップ」をテーマに行われました! http://en-katsu.info/

今回の活動は、近鉄百貨店『縁活』の担当者様から若手交流会にオファーを頂き、

  • 参加者が節分の日に鬼のお面を作り、使うことで伝統行事を再認識し、新しい発見をしてもらう。
  • 自分や家族の似顔絵に角や牙を足して鬼のお面を作ることで、普段とは違うお面作りを提供する。
  • 顔についての知識を日本顔学会若手交流会の方から教えてもらう。

といった要請を頂戴しました。そのため、これまでに若手交流会の活動としてワークショップを実施して第20回フォーラム2015で受賞もされた、中洲さんと福富さんにワークショップ実践のポイントを伝授頂き、内容を固めて行きました。

※日本顔学会若手交流会の活動の紹介として会場の一角を使用したポスター展示も行いました。

ワークショップ当日、講師から伝統行事である「節分の日」の由来や、顔の印象変化のいくつかの事例を紹介

その後、顔型や顔に関連するパーツ(参考資料・「小河原智子の似顔絵入門―超カンタン「ポジション式」で、初めてでもらくらく描ける!楽しめる! (趣味入門)」主婦の友社 2012)を選んで頂きました。

パーツを福笑い式でレイアウトしてノリ付けで固定した後、清書および色付けを行い、耐久性を出すために作画した用紙をラミネート紙に挟み、ラミネーター機にセット。参加者がラミネーターに興味を示していたため補助しながら一緒にパウチを行いました。 パウチした用紙を顔型に合せて切り抜き、耳の部分に穴あけパンチで穴をあけて輪ゴムを通したら「似顔(鬼)お面」の完成です!

参加された方々の中に、お母さんと二人で買い物に来ていて、お面の準備を忘れていたとのことからお父さんの顔のお面を作ることにした女の子がいました。一番始めに「輪郭」を選ぶことにはあまり時間がかからなかったのですが、顔のパーツを選ぶときに少し考えた様子。少しの沈黙があった後に、「お父さんの目のかたちどんなかな?」と、お母さんから携帯をもらい、画像フォルダーを探し始めました。すると、お母さんは「お父さんの写真なんてないわよ?」と返答。その言葉に女の子は「クリスマスに一枚だけ撮ったのがあったはず!」と、お父さんの写真を探し出しました。このことから、


  • 毎日、顔を合わせているはずの家族だとしても、顔の詳細は思い出しにくい。※しかしながら輪郭は覚えている確率が高い?
  • スマホによる撮影が一般化した現代。しかし、お父さんはいつの時代でも写真を撮る係のために、写真が少ない。


ということを感じました。

今回のワークショップにおいても、ワークショップの実践で重要としている“「顔」を通したコミュニケーションのひとつの場“は達成できたのではないでしょうか。

お土産としてお持ち帰り頂いたお面を使って、いつもとは違った「豆まき」を楽しんで頂けると嬉しいです。