異文化や自分の知らないことに対して敬意をもって接し、
オープンでいる姿勢はプラッツバーグにきたからこそ得られたものだと思います。
私は中高生の頃から海外や英語に対する漠然とした憧れを持っていました。私が進学した高校は海外に姉妹校を持ってい たため、姉妹校から交換留学生がきたり、日本の生徒が交換留学をしに行くということが身の回りで起きていたので、「留学」が身近にありました。進路を決める際、英語を学びたい気持ちはありましたが、自分が今できることに焦点を当てて体育大学に進学しようと考えていました。しかし、体育大学を卒業して就職する自分を想像した時に、自分が本当にそれで納得して幸せに生きていけるのか?と疑問に思い、自分が本当にやりたいことをやろうと決めました。英語を学ぶと決めた時には、日本の大学で国際系の学部に入ることを想定しました。ですが、実際に色々な大学の学部を調べてみると、自分が学びたい大学は見つかりませんでした。そこで、英語を学ぶだけでなく英語を使って他の学問を学ぶことができる「海外留学」について考え始め、JCFLに入学することを決めました。私が短期留学ではなく長期留学を選んだ理由は、英語で他の学問を学ぶという目的に長期留学が適切だと判断したからです。
JCFL海外留学科での授業が海外の提携校に単位を移籍できる点と、高校の部活動の先輩がJCFLに進学していたことが主な理由です。
JCFLで英語の単語量と表現の幅を伸ばせたと思います。週2回のIELTSの単語テストや、海外留学科に転科する前の総合英語科で毎週行われいた単語テストのおかげで、英単語を毎日学ぶ習慣が身につきました。そのおかげでボキャブラリーが圧倒的に増え、スピーキングやライティングでのより適切な言葉選びに繋がりました。また、IELTSのReadingとListeningの授業を通して日々新しい表現を学んでいたため、それまで自分が使っていた単調な英語表現に幅が生まれて、様々な表現ができるようになりました。授業で習う表現は学問的(アカデミック)なものが多く、留学中のレポート等を書く時にとても役立ってい ます。
*JCFLでは大学に留学するために必要がアカデミック英語の勉強をします。
海外留学科のクラスで留学を志す友人達と出会えたことが、留学に対するモチベーションを高めてくれたので、JCFLに入学してよかったと思っています。また海外の提携大学が多く、年々その数を増やしているため、留学を志す人達の選択肢の幅が広いこともJCFLの魅力だと思います。
まず一つ目は治安の良さです。ニューヨーク州の北部にあるキャンパスは、小さな町の中にあり、シティとは真逆でとても落ち着いた印象がありました。その治安の良さと落ち着いた雰囲気が勉学に励むにはうってつけの環境だと判断しました。 もう一つの理由は、プラッツバーグが提供する経済的支援です。アメリカの大学は基本的に日本の大学に比べると学費が高額になります。しかしプラッツバーグは、寮生に対する奨学金やGPAの高い生徒に対して奨学金を提供するため、比較的費用を安く抑えて留学することができます。私は入学にあたって、およそ1万ドルの奨学金をもらうことができました。また学生寮に住んで、GPAを保てていれば毎年同じ額を奨学金としてもらうことができます。
大学のキャンパス内で撮影した写真。壁に座っているのは、卒業生のオオウチさん。
私はコンピューターサイエンスを専攻しています。現在プラッツバーグでの一学期が終わったところなので、専門性の高い 科目をあまりとっていません。一学期目に受けていた授業は以下の通りです:微分積分学(Precalculus)、フランス語(French)、 カレッジライティング(College Writing...大学の授業で提出するレポートのためのライティング)、 ウェブ入門(Introduction to Web)、異文化間対話(Cross Cultural Conversation)の5つです。最後に挙げた異文化間対話の授業では、クラスメイトと1対1で毎週決まったトピックについてディスカッ ションをします。1学期を通して毎週同じ相手と話すため、パートナーの文化や考えを深く理解することができます。このクラスは他の科目と異なり、クラスメイト全員で集まることがありません。自分とパートナーで毎週会う時間や場所を決めることができ、トピックについて話した後にジャーナルを提出します。私はアメリカ人の女の子とペアになり、毎週さまざまなトピックについてディスカッションをしました。アメリカの文化やライフスタイルについてたくさん彼女から学び、今ではクラスメイトを超えて友達になりました。
印象に残っているのは、フランス語クラスのグループテストです。フランス語の授業では、1単元が終わるごとにテストがありました。テストではクラスを5つのグループに分けて、それぞれがグループメンバーで協力し合って同じ答えを書いて提出しなければいけませんでした。第二言語を 使って第三言語について話すことはとても難易度が高く、初めはみんなの意見を書き写すので精一杯でした。それでも授業に必死についていき、フランス語を学んでいくにつれて、自分の意見を徐々に伝えられるようになっていきました。
学期後半のテストでは、30分で10文以上のストーリーをフランス語で書く課題を与えられ、みんな少し絶望的に感じていましたが、それぞれが知っている単語や表現を最大限に繋ぎ合わせて、課題を達成することができました。私もそのテストで、自分の知っていることと他の人たちが知っていることを繋げるためにアイデアをたくさん共有して、貢献することができました。この授業を通して、自分のアイデアを伝える能力の大切さを痛感しましたし、正しいか正しくないかに関わらずまず自分の考え を持つことが大事だと学びました。
今学期は勉強についていくのが必死で、あまり外部の活動に定期的に参加することはしませんでしたが、毎週キャンパス内でさまざまな団体やクラブがイベントや集まりの場を提供しているので、リフレッシュしたい時に何度か参加しました。一番最近だと、私が現在住んでいる寮主催のハイキングに参加しました。キャンパスから車で1時間半ほどの山に行って、1時間ほどゆっくりと参加者全員で歩きました。コースの途中には川が流れていて、少し先に進むと滝を見ることもできました。自然に囲まれて素敵な時間を過ごしました。
そのほかにも、プラッツバーグにはCodong hubというプログラミング学習のためのクラブがあるので、来学期にはその集まりにも是非参加してみたいと思っています。
※写真はハイキングで訪れたwhiteface mountainでの一枚
ちょうど一学期が終わり、3か月近くの夏休みが始まります。この期間を利用してやりたいと思っていることがいくつかあります。そのうちのひとつは自分の専攻でもあるコンピューターサイエンスの学びを深めるために、毎日HTML、CSSやJavascript等のプログラミング言語を使っていろいろな種類のウェブページを作る練習をしようと考えています。それに並行して、来学期から学び始めるPythonについても今から触れておこう、と計画しています。
私は自分の異文化理解力が高まったと感じています。異文化間対話の授業と留学生の友人達の影響が大きいと思います。プラッツバーグには様々な国からの留学生がおり、私はネパール、インド、パキスタン、スペイン、ガーナ出身の友人ができました。私が当たり前だと思うことが友人たちにとっては当たり前でなかったり、その逆のこともありました。初めは文化の違いに驚くことも多々ありましたが、友人たちが作ってくれた料理を一緒に食べたり、彼らの国や文化についての話を聞いたりするうちに、徐々に理解が深まり、もっと知りたいと思うようになりました。ニュースやインターネット上で知る情報よりも、その国の人達から直接話を聞いて体験することはとても貴重で、価値のある経験だと思います。また、異文化間対話の授業で異文化について論理的に学んだことで、その学びが経験がつながり、深い理解につながりました。異文化や自分の知らないことに対して敬意をもって接し、オープンでいる姿勢はプラッツバーグにきたからこそ得られたものだと思います。
JCFL海外留学科は真剣に留学を考えている人にとって、とても良い環境です。周りには留学を志す仲間がいて、留学中の先輩方とのコネクションもあります。現地に来てから、海外留学科で学んだことや得た情報がとても役に立っているため、JCFLでの時間はとても有意義だったと感じています。留学は出発するまでの準備も大変ですが、現地についてからはより一層大変なことを日常的に経験すると思います。その状況を乗り越える助けになるのは、明確な目標と強い意志です。そのため、留学に行く前に「何のために留学をするのか」を自分の中で明確にしておく事がとても大切だと思います。
留学生の友人達と一緒に週末を過ごした時の写真
大学のダイニングで、食育イベントが開催されていた時の写真
大学で開催されたヒンズー教のHoliフェスティバルに参加した時の写真
インド出身の友人が手料理を振舞ってくれた時の写真
プラッツバーグに来たばかりの頃に撮影した写真
State University of New York, Plattsburgh校の情報
1889年に創立されたニューヨーク州立大学群のうちの1校。新入生の50%が奨学金の獲得し、入学する。自然豊かな場所に位置し、カナダのモントリオールに車で約1時間で行ける距離にある。