「ボードゲーム教育概論」は日本ボードゲーム教育協会が発行する、ボードゲーム教育の魅力と実践的な知識を紹介する冊子です。
ボードゲームをプレイすることによる「学びの要素」とそれを教育実践するための工夫などをくわしく解説しています。
ゲームマーケット2023秋で発表した1冊目です。2020年から議論を重ねてきたボードゲーム教育の実践知の集大成であると同時に、2021年から探求してきた、ボードゲームのプレイに含まれる「学びの要素」の抽出および類型化に関する成果をまとめました。
学びの要素とは、コミュニケーション力、創造性、論理的思考力などに代表される、ボードゲームをプレイすることによって伸ばすことのできる能力です。
各ボードゲームのメカニクスに由来する学びはもちろん、ゲームの進行具合やプレイヤーの習熟度によって学びが変化していくことにも注目し、具体的で実用性のある分析を行いました。
分析・紹介している16作品
カタン / キャット&チョコレート / コードネーム / ザ・クルー / ドミニオン / ナンジャモンジャ / ナインタイル / 花火/HANABI / はぁって言うゲーム / ピクチャーズ / ブロックス / 宝石の煌き / マジックメイズ / リトルタウンビルダーズ / フォーセール / ワンナイト人狼
ゲームマーケット2024秋で発表した2冊目です。1冊目で実現した分析手法はそのままで前回とは異なる17作品を紹介しています。
新たな記事として「ボードゲーム教育のチカラ」という特集を設け、協会が考えるボードゲーム教育の価値と可能性についてまとめました。ボードゲーム教育とは何か、どのような考え方で実践されているのかといった実践者の狙いや意図を整理。さらにボードゲーム教育の実践に取り組むメンバーの対話を通じ、いっそう分かりやすく実践現場での工夫や配慮を紹介しました。
また、ボードゲーム教育の特徴の1つとして、学習者のルールコンピテンシーを育むという点を挙げて、この「ルールコンピテンシー」という概念についても紹介しています。
分析・紹介している17作品
あいうえバトル / ito / インカの黄金 / ウボンゴ / おばけキャッチ / 海底探険 / カルカソンヌ / コロレット / ジャスト・ワン / スコットランドヤード / チケット・トゥ・ライド / ハゲタカのえじき / 贋作画家ベルラッティ / パンデミック / ラミィキューブ / ガイスター / ジャイプル
特集「ボードゲーム教育のチカラ」
楽しいときは学んでいる
ともに楽しむ喜びが子どもたちの成長に
ルールコンピテンシーとは?