報告事項
第36回日本体外循環技術医学会四国地方会大会参加報告
会 期:2025 年 7 月 12 日
会 場:香川県立中央病院
大会長:入谷 信行(香川県立中央病院)
大会テーマは「Next Generation〜次世代を考える〜」とされ、現在臨床で活躍している我々Perfusionist も諸先輩方の気づきや疑問から生まれた知識や技術がしっかりと伝えられているから こそ安全に体外循環を施行できており、今後は私たちが次世代に何を継承し、何を想像すべきか? そういった意味合いが込められているようなプログラム内容であった。一般演題は5演題で人工肺の交換手技向上に向けた取り組みの紹介、人工肺内圧上昇による人工肺 交換事例、静脈リザーバー交換事例、術中解離を圧のモニタリングにより早期に気づくことができ た事例など術中のトラブルに対する発表が多く見受けられ会場からも多くの意見が出て、活発なディスカッションが行われていた点が印象的であった。 特別講演では「デジタルヘルスイノベーションセンターの挑戦:次世代医療を変えるニューロ XR の世界へ」という壮大なタイトルで東京工科大学 医療保険学部 田中浩平氏がバーチャル技術であるARや VR を用いたこれからの医療について、現場で活用されているリアルタイム支援ツール や視覚的ガイドラインなどの業務支援の面と教育の面から実例をもとに話され、今後 CE が医療に置いてどのような方向性を見出していく必要があるのか?などについても言及された。基調講演では香川県立中央病院心臓血管外科部長の山本修先生から「臨床工学技士に支えながら従事してきた心臓血管外科」のタイトルで先生が医師になったのと臨床工学技士の誕生がほぼ同時期であり、そこからこれまでどの様に臨床工学技士と関わり多くの技士との関わりが自身が心臓血管外科を続けてこれた要因であると振り返りながら話される姿にとても感銘を受けた。 また特別企画として第 51回 JaSECT大会のプレ企画として「体外循環の現場力再発見!〜語られなかった技術、伝えたい判断〜」と銘打った会場参加型のシンポジウムも行われた。Mentimeter というアプリを用いたアンケート形式の設問の結果から、オーディエンスを巻き込みながらディスカッションが行われた。司会の51回大会長の武島氏とプログラム委員長の光家氏が軽快なトーンで進行したことで、とてもざっくばらんな雰囲気のもと意見交換が行われ楽しいセッションとなった。 今回の予行の結果や反省点を持ち帰り来年の企画としてブラッシュアップするとのことであったので非常に楽しみである。 また会終了後は懇親会にもしっかりと参加し九州地方会をアピールしてきました。 大会長の入谷様はじめ、香川大学の光家様、高知大学の武島様、高松日赤の井上様、こどもとおとなの医療センター横山様には大変お世話になりましたこと報告させていただきます。 来年は高知県での全国大会ですので、九州地方会あげて後押しすることお伝えしました、是非多くの地方会会員を連れて参加しましょう!