About Laboratory

研究室見学をご希望の方へ

 伊東・関口研究室では研究室見学を随時受け付けています (オンラインによる面談も可能)。研究内容についてより詳しく聞きたい、研究室の雰囲気が知りたい、研究室の学生さんと話がしたいなど、伊東・関口研究室に興味がある方はお気軽にご連絡ください (連絡先はTOPページに記載されています)。

伊東・関口研究室について

●研究室の運営

 伊東・関口研究室は、有機光化学を専門とされている川上 淳 教授の研究室と共に、有機化学系の研究を行う一つの研究室 (伊東・川上・関口研究室) として運営されています研究室での実験、研究報告会、雑誌会等の指導は3名の教員が協力して行います。また、研究テーマについては配属先の教員より直接与えられます。

期待する学生像

(1) 伊東・関口研究室における研究は有機合成実験が主体であり、多くの時間を費やすことになります。有機合成実験の成果は、一般的に実験室でどれだけの時間実験したかに比例します。以上のことから、当研究室ではフラスコを実際に振って有機合成を行う実験に興味を持つ (実験が好きな) 学生さんを期待します

(2) 有機合成実験は試行錯誤の繰り返しであり、研究自体が順調に進むこと自体が稀であると言えます。そのため、注意深く、かつ根気強く物事に取り組むことができる (失敗しても挫けない) 学生さんを期待します

(3) 当研究室においては各学生さんに個別の研究テーマを与えるため、主に個人単位で研究活動を行うことになります。そのため、研究のスケジュールやその内容については学生さん自身で管理することが求められます。さらに、研究活動だけではなく授業やデスクワーク、就職活動、健康状態等についてもバランス良く自身で管理する必要があります。以上のことから、自己管理ができる学生さんを期待します

(4) 日々の研究生活では有機合成実験に多くの時間を費やすことになるため、有機化学の基礎知識・有機合成の基本的な実験技術、ならびに合成した有機化合物の構造解析に必要な各種スペクトル解析法を修得していることが望ましいです。 以上のことから、物質創成化学科において開講している有機化学関連の必修科目 (有機化学Ⅰ~Ⅳ、有機化学演習Ⅰ~Ⅱ、有機化学実験) の内容を理解しており、かつ有機化学関連の選択科目 (有機合成化学・有機反応化学・有機スペクトル解析学) を履修していることを期待します

●研究室での生活

 伊東・関口研究室では明確なコアタイムを設定していませんが、平日の午前9時~10時には研究室に来て実験を開始することが望ましいと考えています。また、帰宅時間に関しては個々の学生さんにお任せしています。

 研究室の休暇に関してですが、土日・祝日は休みとしています。さらに、お盆や年末年始には1~2週間程度の長期休暇を設定します。土日・祝日、長期休暇以外の平日は基本的に毎日大学に来て研究を行うことになります

 アルバイトやサークル・部活動等の研究以外の活動について、特に制限は設けません。ただし、アルバイト等にあまりに熱心になりすぎて研究活動がおろそかになることだけは避けてください。

 研究室での生活が充実したものになるかは学生さん自身の心がけ次第です。オンとオフのメリハリをしっかりつけて、充実した研究生活が送れるように努力してください。

研究室のルール

(1) 他人に迷惑をかけないこと

 実験スペース、実験機器・器具類、試薬等のリソースは有限であるため、ある種のリソースは必ず共有して使用することになります。決して共有するリソースを汚染させたり、実験後放置しないこと。

(2) 実験環境を保持すること

 試薬や消耗品 (実験用手袋、ろ紙、パスツールピペット etc.) が無くなった場合は決して放置せずに、すぐに教員に注文依頼を行うこと。使用した実験機器・器具類は、放置せずに清掃・洗浄後、元の場所に戻すこと。特に、天秤周りで試薬をこぼした場合には放置せずにすぐに片付けること。また、常日頃から実験室内の整理整頓を心掛けること。

(3) 安全を確保すること

 実験において、不注意な操作により健康・生命に深刻な被害を及ぼす可能性があるものがあります。予想される危険性を予め把握し、それに対する対策を講じてから実験を開始すること。

(4) 確認を行うこと

 実験を行う際に、不必要な失敗は可能な限り避けるように心掛けること。実験の開始前には、必ず実験プロトコルの作成を行い、分からないことがあった場合はすぐに教員や経験豊富な先輩に確認を行うこと (自己判断は大変危険)。

(5) 再現性を確認すること

 どんなにすばらしい結果が得られたとしても、再現性のない実験は何の意味もありません。従って、実験の再現性を確認することは非常に重要となります。そのために、自身の行った実験を他の人が完全に再現できるようにする実験手順 (プロトコル) を実験開始前に必ず作成し、基本的にはその通りに実験を行うこと。また、実験時の実験操作について注意を払い、観察された事象はすべて記録をすること。なお、ケアレスミス等によりプロトコル通りに実験を行うことができなかった場合は、実験結果と併せてそのことを必ず実験ノートに記録すること。

(6) 報連相 (報告・連絡・相談) や挨拶をしっかりと行うこと

 社会に出た時に報連相や挨拶が自発的にできるかどうかは非常に重要です。社会人になる前に、研究室という小さな社会の中で必要最低限の常識 (マナー) を身に着けること。

 ①研究の進捗 (自身が行ったこと) についてその都度報告すること

 ②欠席・遅刻・予定の変更等がある場合は、速やかに連絡をすること。

  自身の所在について研究室メンバーに伝えること。

 ③研究内容等について問題が生じた場合は、速やかに相談すること 

●研究室セミナー

(1) 有機化学研究室報告会:半期に2回ずつ

 得られた研究成果プレゼンテーション形式で発表し、質疑応答を行います。有機化学研究室全体で実施します

(2) 雑誌会:半期に1回ずつ

 有機化学 (有機合成化学・有機反応化学・構造有機化学・有機金属化学・複素環化学・超分子化学 etc.) に関係する最新の学術論文 (英文) を読み、その内容に関してプレゼンテーション形式で発表し、質疑応答を行います。有機化学研究室全体で実施します (過去の雑誌会において紹介された学術論文リストはこちら)

(3) 研究進捗報告会:一週間に1回

 直近一週間における実験の成果と今後行う実験の内容に関してレジュメにまとめて報告します。伊東・関口研究室単独で実施します。

(4) 科学技術英語ⅠおよびⅡ (学部学生対象・必修)

 『The Art of Writing Reasonable Organic Reaction Mechanisms, 2nd ed. (Robert B. Grossman 著)』の輪読を行います。伊東・関口研究室単独で実施します。

●研究活動の進め方