猪名野神社御由緒資料集・出典元

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史跡名勝天然記念物「詳細解説」 |国指定文化財等データベース|文化庁

(主情報・詳細解説より抜粋)






S54-6-041有岡城跡.txt: 摂津[[伊丹]いたみ]の地は、鎌倉末期頃から伊丹氏が居住した所である。伊丹氏は、南北朝の内乱の際、足利氏につき軍功をたて、現在の国鉄福知山線伊丹駅周辺に居を構えていた。その居館は、たびたび、細川氏・赤松氏・三好氏・柳本氏・一向一揆衆の攻める所となり、少なくとも永正16年・享禄2年には落城している。伊丹氏の城は、天正2年、荒木村重によって落され、以後、摂津の大名荒木村重の本城として大改修された。それにつれ、城名も有岡城と改められた。天正7年9月、村重の没落後は、池田之助が城主となり、城名を伊丹城に復したが、天正11年、池田氏が摂津より美濃に転封を命ぜられて以後は、伊丹の地は豊臣秀吉の直轄地となり、城も廃されたらしい。

 この城は、旧伊丹郷町の中央部東端、段丘が東に張り出した地形を利用して造られているが、その最終期、荒木氏時代の城の輪郭は、寛文9年の伊丹郷町古図、伊丹元禄大火之図及び延宝5年の昆陽口村古図等によっておおまかに知ることができる。寛文9年の古図によれば、濠で囲まれた城域は、東西二条の空濠、南北一条の空濠によって5区画に分けられており、北側に本丸、東側中央に天守、東側南に二ノ丸金間が造られ、西側も2つに分けられている。おそらく、北側から東にかけての一帯が本丸で、その南には二ノ丸が置かれていた構えであったと思われる。

 この城跡は、明治26年の軽便鉄道とこれに続く阪鶴鉄道(現国鉄福知山線)の開通によってこわれ、城跡の東側は、鉄道施設や道路敷等のため大きく切り崩された。したがってこの城跡は、現在、西側の一部が残っているにすぎない

 残された城跡も、国鉄福知山線の複線電化工事の施行により、伊丹市は伊丹駅前の都市整備を行うこととなったため、昭和50年から4年にわたり、伊丹市教育委員会の手で発掘調査が行われた。その結果、この城の遺構は6期に分けることができること、荒木氏時代の城は、伊丹氏の城を南及び西に拡張したものであることが判明したほか、各所で濠・石垣・土塁・建物・池・柵等の遺構が検出され、中世城郭から近世城郭への移行の輪郭の一部が明らかにされ、大きな成果をおさめた。

 さらに今回の発掘調査の過程で、近世伊丹郷町の構えは、荒木氏時代に伊丹段丘の高低差を利用して形成された総延長約2キロに及ぶ城の総構えを踏襲したものらしく、総構えを造るに際しては、各所に砦を構えて守りを固めたことが判明した。砦跡の一部は、北方の砦(猪名野神社境内一帯)、南のひよどり塚の砦等として、後世の改変を経ながらも遺存している。

 昭和54年の指定にあたっては、この城跡の総構えを形成した最終期の荒木氏時代に着目し、指定名称を有岡城跡とすることとしたが、その指定範囲は、城郭跡では国鉄伊丹駅前整備事業から除外された部分、北方の砦跡及び総構えのうち、北から西側南端に至る段丘を画する道路敷・水路敷とする。

現在確認可能な残存遺構

石垣:1976年の発掘調査により、城郭としては最古の石垣と断定された。五輪や供養塔の石も使用されている 

猪名野神社 Web版尼崎地域史事典『apedia』


  伊丹市宮ノ前3丁目にある。社伝は904年(延喜4)の草創とするが、この地は1574年(天正2)築造の有岡城(国史跡)の一画にあり、また「文禄伊丹之図」に当社が見えることから、創立は有岡城廃城から文禄年間の間(1579~1596)と考えられる。祭神は猪名野巫大神〔いなにいますおおかみ〕(建速須佐之男命〔たけはやすさのおのみこと〕=牛頭天王)ほか6柱。1601年(慶長6)豊臣秀頼により社殿が復興、江戸時代には近衛家の崇敬を受け、伊丹郷町の近隣14村の産土神として栄えた。猪名野の中心にあたるため「野宮」、また「牛頭天王宮」とも称したが、明治初年今の名に改めた。元禄から明治にいたる「猪名野神社祭礼絵巻」は御旅所のある猪名寺村(現尼崎市)への当時の神幸の有様を描いて貴重。

執筆者: 松下煌


文化財一覧(年代順)

参考文献


参考URL:

史跡名勝天然記念物 |国指定文化財等データベース|国宝・重要文化財|文化庁

https://kunishitei.bunka.go.jp/heritage/detail/401/1895


 Web版尼崎地域史事典『apedia』

https://www.archives.city.amagasaki.hyogo.jp/apedia/index.php?key=apedia%3A%E5%9F%B7%E7%AD%86%E8%80%85%E4%B8%80%E8%A6%A7

猪名野神社 3棟|伊丹市HP(URLアドレスが変更になる場合があります)

https://www.city.itami.lg.jp/SOSIKI/TOSHIKATSURYOKU/BUNKA/bunnkazai/SINAI_BUNKAZAI/KEN_SITEI/1582252824285.html

猪名野神社(Wikipediaのページ)

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%8C%AA%E5%90%8D%E9%87%8E%E7%A5%9E%E7%A4%BE

日本の史跡一覧(Wikipediaのページ)

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%97%A5%E6%9C%AC%E3%81%AE%E5%8F%B2%E8%B7%A1%E4%B8%80%E8%A6%A7

源為朝

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%BA%90%E7%82%BA%E6%9C%9D

近代社格制度(Wikipediaのページ)県社について

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%BF%91%E4%BB%A3%E7%A4%BE%E6%A0%BC%E5%88%B6%E5%BA%A6#%E8%AB%B8%E7%A4%BE

神社合祀(Wikipediaのページ)、神社の合併政策

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%A5%9E%E7%A4%BE%E5%90%88%E7%A5%80

稲八金天神社(いなはちこんてんじんじゃ)|(Wikipediaのページ)

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%A8%B2%E5%85%AB%E9%87%91%E5%A4%A9%E7%A5%9E%E7%A4%BE

青空文庫 図書カード:No.525 南方熊楠  

https://www.aozora.gr.jp/cards/000093/card525.html

青空文庫 topページ

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