歴史

道の駅周辺地域に残る貴重な史跡や、市内の主な歴史的建造物について紹介します!

三池平古墳 みいけだいらこふん

(静岡市指定史跡)



三池平古墳は、標高55mの丘陵上に位置する、4世紀後半に造られた前方後円墳です。大きさは全長68mで三段式です。主体部は、竪穴式石室の中央にくり抜き式の割竹形石棺を納めたものです。石室と石棺の内側には朱が塗られていました。

主な出土品は、銅の鏡が二面、帆立貝形石製品、紡錘車(ぼうすいしゃ)形石製品、鉄刀や鉄剣などの武具、鑿(のみ)、鉄鍬先(てつくわさき)、鎌などの農工具。ガラス製勾玉、車輪石などの装身具です。

三段目後円部の柵で囲まれた大きな七個の石は、石室の天井石のレプリカで、現物は1mほど地下に埋まっています。同様に、石室からの排水溝もレプリカで表示されています。


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一乗寺 いちじょうじ

(曹洞宗 庵原山)

そうどうしゅう あんげんざん




開山 哉翁宗咄(天龍円鑑禅師) 1560年創建

もとは庵原氏の寺で禅林寺でしたが、廃れた寺を太原雪斎(庵原氏出身の高層 今川義元の教育係、後に軍師として活躍)が中興し、臨済宗の一乗寺に改めました。その後、今川家と運命を共にした庵原氏に代わり、朝比奈信置が甲斐武田氏に与して、これらの地を領有し、寺を曹洞宗に改めて再興しました。

本尊は釈迦如来ですが、ほかに元久能寺にあった貴重な仏像「宝冠如来」もあります。静岡市指定文化財の「一切経輪蔵」や、「宝きょ印塔」も見どころです。

庭にある白い座像はこの一乗寺や、静岡の洞慶院の住職を歴任し1985年に曹洞宗大本山永平寺の第77世官長となった、丹羽廉芳(にわれんほう)氏の像です。

豊由気神社 とよゆけじんじゃ




御祭神は豊受姫大神(とようけひめのおおかみ)と木花開耶姫命(このはなさくやひめのみこと)で、二柱とも女性の神様です。

創立年代は不詳ですが、第12代の景行天皇に命じられた日本武尊(やまとたける)が東国を平定に向かい、このいほはらの郷に至った際に、この地に食料庫を設けたことから、後に食を司る神様の豊受大神=「伊勢神宮の外宮に祀られ天照大御神の衣食住を受け持つ神様」を祀ったわけです。

また、拝殿の西南側にある石の鳥居とそれに続く階段を登った高台に天照大御神を祀った社殿があり、元日祭はこの神前で執り行われています。