みかんのこと

はじけるオレンジ色の恵み、このあたりの柑橘類の紹介です!

はるみ

親の清見とポンカンの良いとこどり

ぷちぷち、サクサクの食感が特徴で香りがよく、とてもジューシー。大きさはオレンジほどあるが、手で簡単にむけて種はほとんどなく、じょうのう膜(ふくろ)ごと食べられる手軽さも人気の理由。清水区興津中町にある現農研機構で1979年に「清見」と「ポンカンF-2432」を交配して育成され、1996年に「はるみ」と命名された。JAしみずでは、2001年度から本格的に出荷を開始。そのおいしさが認められ、静岡県から「しずおか食セレクション」に認定されている。

青島みかん

静岡市発祥で、清水JA管内で最も生産量の多い柑橘。11月下旬から12月上旬にかけて収穫を行い、貯蔵庫で約1~2か月寝かせ熟成させる。果実が扁平で軸が細く、果皮のキメが細かいものがおいしいと言われる。

早生みかん

「早生みかん」は「青島みかん」より丸みを帯びて果皮が柔らかく、中のじょうのう膜(ふくろ)も薄いため、非常に食べやすい。

11月上旬~下旬。出荷直前に収穫される。

ハウスミカン

天候に左右されないように、ハウス内の温度や水をコントロールし、果実が甘くなる最高の条件で管理栽培される。果実は5~6cmと小さいが、濃縮されたコクのある甘さが特徴。

極早生みかん

露地栽培では最初に出荷される。フレッシュな香りと爽やかな酸味は、暑さが残る初秋にぴったり。果実の外見はグリーンだが、食味は甘酸っぱい味わい。

9~10月が旬。

太田ポンカン

静岡市清水区発祥の柑橘。ポンカンの中でも早く出回る品種。皮をむくと特有のさわやかな香りが弾け、甘さもたっぷり。柔らかい果肉で食べやすき、じょうのう膜(ふくろ)が薄いので、そのまま食べても気にならない。

清水区山切の故太田敏雄氏が庵原ポンカンを伊予柑に高接ぎしたところ、その約15年後の1947年に果皮の着色が早い果実を発見。その後の調査で、枝変わりの新種と認定され、「太田ポンカン」として品種登録された。

清見

静岡市清水区発祥の柑橘。「はるみ」や「不知火(しらぬひ)」など、人気品種の親になっている優秀な品種。とてもジューシーで糖度が高く、酸味もまろやか。食べやすく、オレンジに似た風味がある。じょうのう膜(ふくろ)や果肉はとても柔らかい。

清水産は樹上で完熟された濃厚な甘さとたっぷりの果汁が特徴。清水区興津で「宮川早生」に「トロビタオレンジ」を交配して育成された。日本初のタンゴール(みかんとオレンジの交雑種)。

スルガエレガント

気品の高さから、エレガントと命名

静岡市発祥で「駿河甘夏」として作られてきた早生品種。1981年にJA静岡市により「スルガエレガント」として商標登録された。そのため、個人では「スルガエレガント」として販売できない。果皮がなめらかで、爽やかな甘さとまろやかな香りが調和し、それがエレガントであることから名付けられた。

不知火(しらぬひ)

熊本県の不知火町から栽培が始まった。「はるみ」と同じく「ポンカン」と「清見」のかけ合わせから誕生した品種。その中でも、高品質を保つ一定の基準(糖度13度以上、酸度1%以下)を満たした果実だけが「デコポン」としてJAから出荷される。「デコポン」の名前は、軸周りの特徴的な形に由来する。商標登録されているため、個人での「デコポン」の名称の使用は禁止されている。

こん太(キンカン)

ニンポウキンカンの枝変わりとして、1990年に静岡市清水区柏尾の近藤恭史氏発見。静岡県内でしか栽培することができない、清水区発祥の特別なキンカン。ニンポウキンカンと比べて果皮がつるつるとなめらかで、キンカン特有の酸味や苦味はほとんど感じない。糖度はマンゴーが約15度あるのに対し、「こん太」は約20度以上。スイーツのような甘みが特徴で、そのおいしさから静岡県から「しずおか食セレクション」に認定されている。