• 李里花編著. (2021). 朝鮮籍とは何か:トランスナショナルの視点から. 明石書店.【書庫4F, 316.81:R328】

  • 加藤圭木監修. 一橋大学社会学部加藤圭木ゼミナール編. (2021).「日韓」のモヤモヤと大学生のわたし. 大月書店. 【学部B1, 319.1021:H773】

  • 下地ローレンス吉孝. (2021). 「ハーフ」ってなんだろう?:あなたと考えたいイメージと現実. 平凡社.【★】

  • イブラム・X・ケンディ著. 児島修訳. (2021). アンチレイシストであるためには. 辰巳出版.【IGC, 316.8:Ke42】

  • 増村十七. (2021). バクちゃん 2. KADOKAWA.【726.1:Ma68:v.2】

  • 在日本朝鮮人人権協会性差別撤廃部会編. (2020). 内なる壁を突き破る : 在日コリアン女性のハラスメント事例集. 在日本朝鮮人人権協会性差別撤廃部会. 【IGC, 367.21:Z1】

  • 石原真衣. (2020).〈沈黙〉の自伝的民族誌(オートエスノグラフィー):サイレント・アイヌの痛みと救済の物語. 北海道大学出版社.【書庫5F, 382.11:I743】

  • 宇梶静江. (2020). 大地よ!:アイヌの母神、宇梶静江自伝. 藤原書店.【学部B1, 289.1:U583】

  • 内田龍史. (2020). 被差別部落マイノリティのアイデンティティと社会関係. 解放出版社.【書庫5F, 361.86:U144h】

  • 温又柔. (2020). 魯肉飯のさえずり. 中央公論新社.【IGC, 913.6:O65】

  • ちゃんへん著. 木村元彦構成. (2020). ぼくは挑戦人. ホーム社.【IGC, 289.2:C33】

  • 「外国につながる子どもたちの物語」編集委員会編. みなみななみまんが. (2020). まんが クラスメイトは外国人 課題編 : 私たちが向き合う多文化共生の現実. 明石書店. 【★】

  • 増村十七. (2020). バクちゃん 1. KADOKAWA.726.1:Ma68:v.1

  • フランツ・ファノン著. 海老坂武加藤晴久訳. (2020). 黒い皮膚・白い仮面. みすず書房.【学部B1, 316.8:F145】

  • チェ・ウニョン著. 古川綾子訳. (2020). わたしに無害なひと (となりの国のものがたり5). 亜紀書房. 【IGC, 929.13:Sa17】

  • 石坂浩一編著. (2019). 北朝鮮を知るための55章. 明石書店.【学部B1, 302.21:I842k:2019】

  • 深沢潮. (2019). 緑と赤. 小学館.【IGC, 913.6: F73

  • ニケシュ・シュクラ編. 栢木清吾.(2019). よい移民 : 現代イギリスを生きる21人の物語. 創元社.【学部B1, 316.833:Sh993】

  • 温又柔. (2019).「国語」から旅立って. 新曜社.【学部B2, 914.6:O653k】

  • 金明秀. (2018). レイシャルハラスメントQ&A:職場、学校での人種・民族的嫌がらせを防止する. 解放出版社.【IGC, 316.81:Ki41】

  • 下地ローレンス吉孝. (2018).「混血」と「日本人」ハーフ・ダブル・ミックスの社会史. 青土社.【IGC, 361.42:Sh52】

  • 大阪府在日外国人教育研究協議会実践プラン集作成プロジェクト編. (2017). ちがいドキドキ多文化共生ナビ:在日外国人教育実践プラン. 大阪府在日外国人教育研究協議会.【IGC, 371.5:O73】

  • 金村詩恩. (2017). 私のエッジから観ている風景:日本籍で、在日コリアンで. ぶなのもり. 【IGC, 914.6: Ka53】

  • 神奈川新聞「時代の正体」取材班編. (2016). ヘイトデモをとめた街:川崎・桜本の人びと. 現代思潮新社.【学部B1, 316.81:Ka435】

  • 木村元彦. (2016). 橋を架ける者たち:在日サッカー選手の群像. 集英社.【IGC, 783.47:Ki39】

  • 特定非営利活動法人多文化共生人権教育センター. (2016). なくそう!職場のレイシャルハラスメント. 特定非営利活動法人多文化共生人権教育センター.【★】

  • 角岡伸彦. (2016). ふしぎな部落問題. 筑摩書房.【学部B2, 361.86:Ka143f】

  • ミリネ編. 皇甫康子責任編集. (2016). 家族写真をめぐる私たちの歴史:在日朝鮮人・被差別部落・アイヌ・沖縄・外国人女性. 御茶の水書房. 【学部B2, 367.21:Mi493】

  • 内田龍史編著. (2014). 部落問題と向きあう若者たち. 解放出版社.【学部B2, 361.86:U144】

  • 川瀬俊治、郭辰雄編著. (2014). 知っていますか?在日コリアン一問一答. 解放出版社.【IGC, 316.81:Ka97】

  • 田中宏. (2013). 在日外国人:法の壁、心の溝. 岩波書店.【学部B1, 080:I954:v.1429】

  • サンドラ・へフェリン. (2012). ハーフが美人なんて妄想ですから!!:困った「純ジャパ」との戦いの日々. 中央公論新社.【学部B2, 361.42:H113】

  • 浦本誉至史. (2011). 連続大量差別はがき事件:被害者としての誇りをかけた闘い. 解放出版社. 【IGC, 361.86:U84 】

  • 「外国につながる子どもたちの物語」編集委員会編. みなみななみまんが. (2009). まんが クラスメイトは外国人:多文化共生20の物語. 明石書店. 【IGC, 334.41:G14】

  • 在日コリアン弁護士協会 (LAZAK) 編著. (2008). 裁判の中の在日コリアン:中高生の戦後史理解のために. 現代人文社.【IGC, 316.81:Z1】

  • 竹沢泰子編. (2005). 人種概念の普遍性を問う : 西洋的パラダイムを超えて. 人文書院.【書庫2F, 469.6:Ta693】

  • 鄭暎惠. (2003).「民が代」斉唱:アイデンティティ・国民国家・ジェンダー. 岩波書店.【学部B1, 316.81:Te213】

  • 樋口雄一. (2002). 日本の朝鮮・韓国人. 同成社.【書庫4F, 316.81:H565n】

  • 角岡伸彦. (1999). 被差別部落の青春. 講談社.【学部B2, 361.86:Ka143】

  • 福岡安則. (1993). 在日韓国・朝鮮人 : 若い世代のアイデンティティ. 中央公論社.【学部B1, 080:C644:v.1164】

  • McGee, H. (2022). The Sum of Us: What Racism Costs Everyone and How We Can Prosper Together. One World. 【★】

  • Bonilla-Silva, E. (2022). Racism Without Racists: Color-Blind Racism and the Persistence of Racial Inequality in the United States. Rowman & Littlefield. 【IGC 316.85:B64:2022】

  • Hong, C. P. (2021). Minor Feelings : A Reckoning on Race and the Asian Condition. Profile Books.【IGC, 316.85:H84】

  • Winters. M. F. (2020). Black fatigue: how racism erodes the mind, body, and spirit. Berrett-Koehler.【IGC, 316.85:W77】

  • Alexander, M. (2020). The New Jim Crow: Mass Incarceration in the Age of Colorblindness. New Press.【IGC, 327.95:A41:2020】

  • Kim-Wachutka, J. J. (2019). Zainichi Korean Women in Japan: Voices. Routledge.【書庫6F, DS:832.7:K6:K598:2019】

  • Netshitenzhe, J. et al. (eds.). (2018). Whiteness, Afrikaans, Afrikaners: addressing post-apartheid legacies, privileges and burdens. The Mapungubwe Institute for Strategic Reflection (MISTRA) .【Ebook】

  • Craigo-Snell, S. et al. (2017). No Innocent Bystanders: Becoming an Ally in the Struggle for Justice. Westminster John Knox Press.【書庫8F, BR:115:J8:C73:2017】

  • Rocha, Z. L. and Fozdar, F. (ed.). (2016). Mixed Race in Asia: past, present and future. Routledge. 【Ebook】

  • Watson, M. K. (2014). Japan's Ainu Minority in Tokyo: diasporic indigeneity and urban politics. Routledge.【書庫6F, DS:832:W38:2014】

  • Weiner, M. (ed.). (2009). Japan's Minorities: The Illusion of Homogeneity. Routledge. 【書庫6F, DS:830:J36:2008】

  • McKinney, K. D. (2005). Being White: Stories of Race and Racism. Routledge.【書庫5F, HT:1 575:M35:2005】

  • Fukuoka, Y.. Gill, T. (tr.). (2000). Lives of Young Koreans in Japan. Trans Pacific Press. 【書庫6F, DS:83 2.7:K6:F817:2000】

  • Kawai, Y. (2020). A Transnational Critique of Japaneseness: Cultural Nationalism, Racism, and Multiculturalism in Japan (New Studies in Modern Japan). Lexington Books.【書庫6F, DS:822.5:K38:2020】

  • Hooks, B. (1995). Killing rage: ending racism. H. Holt and Co..【書庫6F, E185.615:H645:1995】

  • 原夏美脚本. 吉田修一原作. (2004). 東京湾景:Destiny of Love. (テレビドラマ:日本).

『アンチレイシストであるためには』

‘Racist’ is a label that is often considered to be an insult. Many believe that the word should be avoided at all costs. But what if it were the key to unlocking a future without racism? In this electrifying book, Kendi cuts straight to the point by dispelling the ideal of being ‘non-racist’ and explains what it means to be ‘anti-racist.’ This is a must-read for those interested in the cutting-edge of contemporary race and racism studies. =「レイシスト」とは、しばしば侮辱とみなされるラベルだと考えられているであろう。多くの人が、この言葉は絶対に避けるべきだと考えている。しかし、この言葉が人種差別のない未来を切り開く鍵になるかもしれない。著者はこの本で、「非レイシスト(non-racist)」であることの理想を払拭し、「反レイシスト(anti-racist)」であることの意味を定義している。現代の人種と人種差別の最先端の研究に関心のある方には必読の一冊。 ゲイレン・ノワタースキ IGC事務局

『「日韓」のモヤモヤと大学生のわたし』

韓国グルメ・コスメ・ドラマにk-pop。日本社会には沢山の韓国カルチャーが溢れているが、他方で「日韓」には現在も解決していない多くの問題、歴史感情の溝がある。それらと正面から向き合うための、日本と朝鮮半島の植民地支配をめぐる歴史背景がわかりやすく詳細に学べる一冊。日常のなかの「日韓」をめぐるちょっとしたモヤモヤから目を逸らさないことが、日本社会にはびこるマイクロアグレッションを無くすための、有効な方法であることは間違いない。金理花 IGC事務局

『「ハーフ」ってなんだろう?:あなたと考えたいイメージと現実』

〜耳を傾けるために〜 他者と自己との”差異”を、「超え」たり「無いもの」にするのではなく、むしろ相手との”差異”と向き合い耳を傾けることが必要であると考えています。「ハーフ」や「ミックス」については多くのインタビューからマイクロアグレッションについて考えました。下地ローレンス吉孝 ハワイ大学マノア校

黒い皮膚・白い仮面

「ママ、ニグロだよ!……しっ! 叱られますよ……。どうぞお気になさらないで。子供だもんで、あなたが私たちと同じくらい開けていらっしゃるのがわからないんですのよ」――フランス領マルチニック島で生まれ、フランスの大学で学び精神科医となった著者が、身を焼かれるような差別体験を深く鋭く分析し、真の黒人解放を目指そうとする。70年前の本でありながら現在のブラック・ライブズ・マター運動に繋がっている。 佐藤和子  IGC事務局

『北朝鮮を知るための55章』

「北朝鮮みたいで怖い」「北朝鮮よりマシ」etc…日本社会に平然と飛び交うそれらの言葉は、メディアが過剰なまでにデフォルメしてきたイメージが先行するなかで発せられるようになった、マイクロアグレッションの一つではないか。会ったことはおろか見た事すらない他者への恐怖と憎悪を、かき立ててしまわないか。「北朝鮮」の社会と文化、歴史、政治、南北関係、そして日朝関係。事実を知ることからまずははじめてほしい。金理花 IGC事務局

緑と赤』

マイクロアグレッションを理解するためには、社会的に与えられてしまった「立場」によって、見えている風景がまるで異なってしまうことを知る必要があります。同じ社会で、親しく交わりながら生きていても、見えている風景は違う――それを知らないと、マイクロアグレッションの被害を訴えられても何を訴えられているのかわからず、「被害妄想」「考えすぎ」と二次加害になる応答しかできないかもしれません。「見えている風景の違い」を知るために、文学作品が役立ちます。他にも秀作はたくさんありますが、とりあえずこの1冊を推薦します。 北川知子 大阪教育大学

『レイシャルハラスメントQ&A:職場、学校での人種・民族的嫌がらせを防止する』

レイシャルハラスメントは、人種、民族、肌の色、国籍、出自、宗教的信条や国籍などの要素に基づくハラスメントのこと。そしてハラスメントとは、受け手が望まない、攻撃的、侮辱的、有害で不快な言動・環境を問題化するための概念です。マイクロアグレッションが一過性に終わらず、たびたび繰り返される場合、それはレイシャルハラスメントといえます。本書では1問1答形式で議論や考察のために必要な概念や先行研究がコンパクトに紹介されており、入門書として最適です。北川知子 大阪教育大学

「混血」と「日本人」:ハーフ・ダブル・ミックスの社会史

近代国家・日本は沖縄、北海道へと領土を拡大、「二級市民」を生み出した。朝鮮半島、大陸と侵略することで、その範囲は広がった。そこに差別がなかったという証言はない。そして、戦後、占領軍との「アイノコ」、沖縄のアメラジアンと、「混血」と混血差別が加わった。戦前は帝国であった朝鮮半島からの国民は「在日」となった。著者は「混血」のルーツを植民地支配、駐留軍、グローバリゼーションだと整理する。本書は差別を声高に指摘するものではないが、混血に対する日本社会の視線を可視化する。角田尚子 ERIC国際理解教育センター

『ちがいドキドキ多文化共生ナビ:在日外国人教育実践プラン』

子ども向けに、マイクロアグレッションの問題場面をイラストで提示。悪気なさそうな会話や態度の、何が問題かを「言われた側の気持ち」を確認することで、いっしょに考えるアクティビティ集。「改善の手立て」を問われても簡単には思いつかないが、まずは知ることからはじめよう。「見える」差異は、常に周囲の視線に晒されているということ。その視線に刺されているように感じてしまうのも、マイノリティ少数派だからこそ。そういう相手の気持ちに対する想像力、大事ですよね? 角田尚子 ERIC国際理解教育センター

『なくそう!職場のレイシャルハラスメント』

「職場」となっているが、定義によるとその概念は幅広い。取引先、移動中、業務の延長上にある顧客の自宅や飲食の場など、仕事に関係するあらゆる場所とされている。直接の言動だけでなく、ネットの書き込み、掲示物や配布物などの印刷物、就業規則や内規などにもRHは当てはまる。「仕事上の成功やミス、考え方の違いを特定の人種、民族、国籍に結びつけて評価する。」など、属性を過度に言及したり、判断の基準にする風土が遍在することがマイクロアグレッションになるのだ。角田尚子 ERIC国際理解教育センター

『家族写真をめぐる私たちの歴史―在日朝鮮人・被差別部落・アイヌ・沖縄・外国人女性』

日本社会には様々なルーツを持つマイノリティの人々が暮らしているが、その姿や実際の暮らしはなかなか見えてこない。この本は、在日朝鮮人、被差別部落出身者、アイヌ民族、沖縄・琉球民族、そして、フィリピン、スリランカ、ベトナムなどの外国ルーツを持つ女性たちが、それぞれの生活史を家族写真から読み解いていることに特色がある。マイノリティの女性たちはどう暮らし、どういう差別や困難と直面してきたのか。その声にぜひ耳を傾けてほしい。金理花 IGC事務局

ハーフが美人なんて妄想ですから!!困った「純ジャパ」との戦いの日々』

「ハーフ」であれば「闘いの日々」を送らなければならないことが、マイクロアグレッションの全てを語っている。日本生まれの日本国籍、日本語しか喋れないのに、顔が違う。で、外人扱い。沖縄生まれのハーフの経験として「日本人でもない、アメリカ人でもない、沖縄人ですらないかも」と言う事例も紹介している。「ハーフ」とは誰なのかも多様だが、「純ジャパ」日本社会には厳然とした見えない境界線がある。意識されていないだけに始末が悪い。「指摘」された方は戸惑い、尻込みし、逃げるのだ。 角田尚子 ERIC国際理解教育センター

『クラスメイトは外国人ー多文化共生20の物語』

『クラスメイトは外国人ーわたしたちが向き合う多文化共生の現実』

日本で暮らす様々な背景の外国につながる子どもの日常を描いたまんが。その子どもたちがどうして日本に住み、どのような課題に直面しているのかをストーリーを通して知ることができます。1は、何がマイクロアグレッションとなるのかを考える機会を。2は、マイクロアグレッションにつながる発言の背後にあるもの(なぜその発言が出たのか)に目を向け、自分自身をふりかえり異なる意見に向き合う機会を。背景資料や解説とともに提供してくれます。木野美穂 ERIC国際理解教育センター

『「民が代」斉唱:アイデンティティ・国民国家・ジェンダー』

〜耳を傾けるために〜 他者と自己との”差異”を、「超え」たり「無いもの」にするのではなく、むしろ相手との”差異”と向き合い耳を傾けることが必要であると考えています。紹介したい書籍に挙げた鄭さんは、まず自己の内側にある”差異”を見つめようとします。(下地ローレンス吉孝 ハワイ大学マノア校

The Sum of Us: What Racism Costs Everyone and How We Can Prosper Together

Zainichi Koreans - immigrants from the Korean Peninsula that migrated to Japan during Japan’s imperialism in the 20th century and their descendants - have undoubtedly lived complicated lives at the margins of Japanese society and history. Further at the margins exist the many generations of women, who have collectively struggled against second-class citizenship, gendered hierarchies, and poverty. This book offers rich examples of “microaggressions” experienced throughout the lifetimes of these 1st- and 2nd-generation Zainichi Korean women. ゲイレン・ノワタースキ IGC事務局

Racism Without Racists: Color-Blind Racism and the Persistence of Racial Inequality in the United States

Can there be ‘racism’ without ‘racists?’ Bonilla-Silva, a prominent scholar of the sociology of race, argues ‘yes.’ Find out more about the current era of ‘‘subtle, institutional, and non-racial” (p3) racism in this influential text.=「レイシスト(人種差別加害者)」がいなければ「レイシズム(人種差別)」はあり得るのか? 人種社会学の著名な学者であるボニーヤ・シルバは、「あり得る」と主張しています。 影響力のあるこの本書では「微妙、制度的、そして無人種的な」(p3)人種主義の今の時代について詳細に知ることができます。ゲイレン・ノワタースキ IGC事務局

『Black fatigue: how racism erodes the mind, body, and spirit』

In this book, Mary-Frances Winters defines black fatigue as “repeated variations of stress that result in extreme exhaustion and cause mental, physical, and spiritual maladies” (p1). Using her own life stories as a Black American woman paired with research on the subtle yet devastating psychological impacts of microaggressions that black people often experience, she argues that black fatigue is a critically under-addressed phenomenon that demands articulation and attention. Readers can learn about introductory concepts such as “equity vs. equality” and “nonracist vs. antiracist,” the experiences of Black Americans, and how non-black people can tackle persistent racism in this honest account of “living while black.”=本書の著者は、「黒人の疲労」( “black fatigue”)を「極度の疲労感をもたらして、精神的・肉体的な不調を引き起こす、繰り返されるストレス」(p1)と定義し、黒人アメリカ人女性としての著者自身の体験から、黒人がよく経験するマイクロアグレッションについての微妙でありながら壊滅的な心理的影響を考察する。その上で「黒人の疲労」を明確に示し注意を向けることが必要だと主張する。黒人ではない人々が、人種差別を繰り返さないために必要な取組みが本書から学べる。ゲイレン・ノワタースキ IGC事務局

『The New Jim Crow: Mass Incarceration in the Age of Colorblindness』

The U.S. is globally infamous for having the highest prison population per capita in the world. Rather than a curious statistic, Alexander argues that the institution of ‘mass incarceration’ in the U.S. is the most recent iteration in a long history of systemic anti-black racism. In this current era of ‘invisible racism,’ ‘prisoner’ might just be one label among others that has come to supplement previously explicit racist discrimination. ゲイレン・ノワタースキ IGC事務局

Zainichi Korean Women in Japan: Voices

Zainichi Koreans - immigrants from the Korean Peninsula that migrated to Japan during Japan’s imperialism in Asia in the 20th century and their descendants - have undoubtedly lived complicated lives at the margins of Japanese society and history. Further at the margins exist the many generations of Zainichi Korean women, who have collectively struggled against second-class citizenship, gendered hierarchies, and poverty. This book offers rich examples of “microaggressions” experienced throughout the lifetimes of these first- and second- generation Zainichi Korean women.=在日コリアン(日本の植民地支配によって朝鮮半島から日本へ渡ることを余儀なくされた人々とその子孫)は、日本社会や歴史の周縁で、民族差別や、本国の分断に起因する幾多の困難を経験してきた。 そしてその周縁には、民族差別、性差別、貧困と闘ってきた、多くの在日コリアン女性たちのたくましい姿があった。 本書では、在日コリアン一世・ニ世の女性たちが、世代を重ねていくなかで経験する様々な「マイクロアグレッション」を、著者による豊富な調査事例から知ることができる。ゲイレン・ノワタースキ IGC事務局

Japan's Ainu Minority in Tokyo: diasporic indigeneity and urban politics


"Ainu culture is not just something interesting for the Japanese. It is our life itself." -Hasegawa Osamu (p127) Through his ethnographic research, Watson provides a window for English-speaking audiences into the contemporary lives of people of Ainu ethnicity in Japan. This book is an an invaluable account of ‘Ainu in the city’ outside of the regular confines of historical textbooks and museums.=「アイヌ文化は、日本人にとって単に面白いものではない。我々の生活そのものなのだ」(はせがわ おさむ、p127)。著者のワトソンは、民族誌的な調査を通じ、日本に住むアイヌにルーツがある人々の現代の生活を英語圏に紹介している。歴史教科書や博物館の枠を越え、「都市のなかの『アイヌ』」を紹介する貴重な一冊。ゲイレン・ノワタースキ IGC事務局

Being White: Stories of Race and Racism

If you were born white in America, what would racism look like from your perspective? Through personal stories from white American university students of contemplation, frustration and self-discovery, McKinney demonstrates various patterns in the psychology of white identity construction in the U.S. This book is recommended for those who want to know more about how members of a majority group experience and understand their position in relation to the minority. =もしあなたがアメリカで白人として生まれたとしたら、あなたの視点から見た人種差別はどのようなものだろうか? 著者は人種差別について講義を受けている全米の白人大学生が書いた193の自分史を分析して、彼らにとって「白人であること」とは何かを検討し、提示している。マジョリティ側のメンバーがマイノリティ側に対する自分の立場をどのように経験して理解しているのかを知りたい方にお勧め。 ゲイレン・ノワタースキ IGC事務局

東京湾景』

映画作品ではなくテレビドラマですが、元々2003年に出版された日本の小説です。テーマは在日コリアンである主人公の女性と日本人の男性のラブストーリーです。単純に思われがちですが、お互いがそれぞれの側の親から受ける差別の描写はとてもリアルです。そしてマイクロアグレッションを描写しているシーンも多いです。日本のテレビドラマの歴史においてとても重要な作品だと私は思いますが、あまりヒットしなかったようです。マウロ・ネーヴェス 外国語学部ポルトガル語学科教員