2019年12月29日から一週間に渡り開催される予定のアイドレス・ターン22.5。このテキストはその予備知識として、アイドレスにおける進行単位である「ターン」について簡単に解説し、ターン22.5の開催経緯や今後の予定についてまとめていきます。
そもそもの前提として、アイドレスは「ターン」という区切りで進行するゲームです。
「ターン」自体はシミュレーションゲームやRPGでは一般的な用語で、
敵と味方がルールで決められた行動をとる一つの行動単位となります。
そしてアイドレスのターンは、大きく分けて
①戦力を準備する編成
②その編成を使ってゲーム中の戦争や政治、経済問題を解決する本戦
③そして戦果の確認や回復などを行う事後処理
の三パートから構成されます。
※上記の分類はあくまでゲーム進行の原則を理解してもらうためのもので、実際のゲーム用語とは異なっています。
より詳しく理解したい方は、この原則を念頭において、ルールや実際のゲームログなどを一読してみると良いでしょう。
2017年に開催されたシーズン4については、黒霧さんの作られた「Idress 4 覚書」というサイトが充実しています。
さて、アイドレスは2017年末にターン22が終了し、本来であれば次はターン23に進むのですが、ターン22では大きなトラブルがありました。
アイドレスでプレイヤーは必ず「共和国」か「帝國」のどちらかの陣営に所属してゲームしますが、この共和国全体が運営の芝村さんも想定外な事故により、行動不能になってしまったのです。
運営の想定外ってなんだよ!と思われる方もいるかもしれませんが、アイドレスは芝村さんの裁定だけでなく、AIを用いたシミュレーションシステム「セルフ・クラフト・ワールド」によってゲームが進行するため、こういうことはしばしば、あるいはしょっちゅう起こります。
当然こういった事態はゲームバランス的に問題があるので、是正するために、芝村さんは様々な形でプレイヤーを支援してくださいます。
これはアイドレスが他のオンラインゲームと大きく異なる点の一つです。
そして今回の事故に対する支援措置として、ターン23に進む前に、行動不能になった共和国を復活させる特別イベントとしてターン22.5が開催されることとなりました。
ターン22終了直後からアナウンス自体はされていた22.5ですが、その開催日程が正式に決定したのは2019年の暮れでした。
このタイミングでターン22.5開始が決まった背景には、共和国大統領(陣営代表プレイヤー)である是空とおるさんから、芝村さんに「現在企画中のアイドレス商業化の前に、共和国を復興させたい」という打診があった事が明かされています。
その後、プレイヤーたちの希望とゲーム内情勢、芝村さんの都合をすり合わせて、12/29から一週間と決定しました
それではターン22.5で具体的に何をするのかですが、基本的にプレイヤーはすることなしと予告されています。
今回はあくまで特別ゲームであり、共和国が行動不能状態から復活していく過程を見守るものになるからです。
開催期間の一週間、会場となるニュー・ワールド・チャット(リンク)にて、芝村さんからセルフ・クラフト・ワールドによるシミュレーションされた状況がどうなっているかが語られます(実況すべき出来事が何もなければ、何もなしという事もあると言われています)。
しかしながら、アイドレスでは常に不測の事態が起こる可能性はゼロではないので、そのために芝村さんが運営する組織「宰相府」が後詰に回るというお話も出ています。
また、一部のプレイヤーには万が一を考え、動かせる戦力を準備している人もいます。
というわけで、年末年始はアイドレスターン22.5をはらはらどきどきしながら、見守りましょう。
ここまで読まれた方の中には、じゃあターン23はいつ始まるんだという疑問を持たれる方もおられるかもしれません。
これは現状ではほぼ未定で、開始の半年から一年前に予告と日程調整が行われることが芝村さんからアナウンスされています。
どうしてターン22からこんなに期間が空いてるかというと、現在は小説を主に活動されている芝村さんのスケジュールがびっちりと埋まっており、なかなか時間が取れないこと、
また、アイドレスは参加するプレイヤーも無限に時間を持っていかれるため、出来るだけ多くの人がゆとりをもって参加できるタイミングを調整するためであるとされています。
というわけで、この年末から即アイドレスが再開するというわけではないと思われますが、22.5が終わった年明け以降には「生活ゲーム」というアイドレスのおまけゲームが開催されることが予告されています。
これは名前の通りアイドレスの世界観でマイキャラクター(ゲーム中の用語ではPCと呼びます)になりきって、芝村さんとチャット形式でアイドレスのキャラクターとコミュニケーションできるゲームです。
セルフ・クラフト・ワールドによって制限される場合もありますが、交流するキャラクターやシチュエーションは希望することが出来る夢のゲームです。
芝村さんと直接やり取りするという事で緊張するかもしれませんが、一度ハマると病みつきになる魅力が詰まっているので、まだ参加したことのない方は次回開催の折には参加してみる事をお勧めします。