7月にGoogle Classrooomで配布したGoogleドキュメントのテンプレートで、4年ゼミ生11名が卒業論文を執筆中です。
G Suite for Educationをお使いの方には、おなじみの方法ですが、ご存知ない方もいると思うので、ご紹介します。
卒論執筆用のテンプレートを配布した瞬間から、学生一人ひとりのドキュメントが担当教員の私と共有されていて、執筆状況をいつでも確認できるのが、この方法の特徴です。
アクセスログや編集履歴もわかります。(画面に見えているサムネイルをクリックすると、ドキュメントにアクセスできます。学生が執筆中だとアイコンがあるのでわかります。学生も私のアイコンが出現するので、訪問されていることに気付きます。)
昨夜から今日の午前中にかけて、すべての学生のドキュメントを訪問し、提案モードで誤字の修正を提案したり、コメント機能でアドバイスしたり、執筆中のドキュメントにお邪魔してしまった場合はチャットでやりとりしたりしました。(一昨日は、ZOOMで4人の学生の個別相談に応じました。)
進捗状況は学生によってまちまちですが、1/10の提出締切の前に、彼らの論文の内容はだいたい見えてきた感じです。
この方法だと、提出された後の短い期間で膨大な量の卒業論文を一から読んで評価するということをしなくてもよいので、気持ちの上で圧倒的に楽ですし、適正な評価をする上でも効果的です。
夏休みの作文の宿題などで同じ方法を使うと、2学期が始まる前に作文の評価をかなり終わらせることができるはずです。
もちろん、「書く」という行為を完全に閉じた場所でやることができないという意味では、ちょっと恐ろしい管理システムではありますが…。
2019.12.29
G Suite for Educationを本格的に導入して1年足らずの町田市立第五小学校の先生方と子どもたちが、EDIXのGoogleのコーナーで素晴らしい実践報告をしていました。
びっくりしたポイントの1つが、Googleスライドの使い方でした。国語のワークシートをGoogleスライドで人数分複製し、ファイルを共有して小学生たちに同時に書き込ませる授業です。
これによってどういう状況になるかというと、大きく映し出されている自分のスライドの左側に、クラスメートのスライドが小さく映し出され、それぞれの入力状況を横目で見ながら自分の考えを入力するということになるわけです。
教員はそれぞれのワークシートの進捗状況を一覧しながら、必要に応じて個別に、あるいは全体に、支援を行うことができます。
面白そうだと思ったので、今日のゼミの冒頭で少しだけ時間を使って試してみました。あまり時間をかけなくても済むように、YouTube動画のレビューを書くという「課題」をGoogle Classroomで配信しました。実際にどんな感じになるのかについては、リンク先のGoogleスライドをごらんください。
Googleスライドがプレゼン用のアプリだと思い込んでしまってはいけないということを再認識させられました。
たとえば、Googleスライドは、新聞づくりとかパンフレットづくり、文集づくりなどにも使えます。もちろん、ファイルを共有して共同編集をしながら。
今回は、時間の関係でやりませんでしたが、コメントをつけあったり、ディスカッションをしたり、どういう教材でどういう発問をして、どういうワークシートを共有すると面白い学びができるか、少しずつ探っていきたいと考えています。
2019.7.4