LGBTQ+、プライドパレードについて
LGBTQ+、プライドパレードについて
1.LGBTQ+とは
性のあり方は、出生時に割り当てられた「性別」、自分で自分の性別をどのように認識するかという「性自認」、どのような人に対して恋愛感情や性的意識を向けるかという「性的指向」、人に見られたい、あるいは自分で表現したい性のあり方に関する「性表現(ジェンダー表現)」の組み合わせによって決まります。
LGBTQ+は、英語の性のあり方を示す言葉の頭文字を並べたもので、Lはレズビアン(女性同性愛者)、Gはゲイ(男性同性愛者)、Bはバイセクシュアル(両性愛者)、Tはトランスジェンダー(出生時に割り当てられた性別とは異なる性別で生活したい人)、Qはクエスチョニング(自分の性のあり方について決めていない/決められない、答えられない、わからないという人)、そして「+」はさらに他の性のあり方も存在するということを示しています。
また、このほかに、男/女いずれの性別の立場も取らないとするXジェンダー(ノンバイナリー)や性的な欲望や意識がない、あるいは希薄であるというアセクシュアルなどの性のあり方もカテゴリーとして存在します。
2.プライドパレードの歴史
「プライドパレード」は、1969年6月に、アメリカのニューヨークにあったストーンウォール・インというセクシュアル・マイノリティが集まるバーで警察による手入れが行われた際に、客であったセクシュアル・マイノリティが初めて抵抗をして対応したことをきっかけにして、翌年の1970年からアメリカの大都市で始まった性的マイノリティによるパレードやマーチを起源とします。ストーンウォール・インでの出来事が6月最後の週末であったことから、アメリカでは6月をプライド月間として、各地でパレードやLGBTQ+に関連するイベントが開催されています。近年では、大都市などのプライドパレードでは、数百万人規模の観光客や参加者が見込まれており、観光に向けた一大イベントとなってもいます。
日本で性的マイノリティのパレードが初めて開催されたのは、1994年のことでした。場所は東京で、当時はレズビアン&ゲイ・パレードと呼ばれていました。その後、東京以外では札幌などの地方都市でも開催され始め、その後、徐々に全国に拡大していきました。2000年代になると、パレードだけではなく、日程も週末の2日間を使って、ステージイベントやブース設置なども行い、集まる人たちがチラシや冊子を配布することで情報を伝達したり、また交流する機会を設けるなど、パレードで歩く以外の活動も行われるようになってきました。
今では、プライドパレードは、東京、大阪、名古屋をはじめとする日本の大都市で行われるだけでなく、多くの地方都市でも開催されるようになりました。