F: 鞭毛 N:核 E:眼点 C:葉緑体 P:ピレノイド
クラミドモナスは2本の鞭毛を持つ緑藻です。この生物はモデル生物として下に挙げたようなメリットを持ち、 鞭毛の構築と運動機構の研究において分野を先導する立場にあります。
最近の研究によれば、クラミドモナスの鞭毛関連遺伝子のほとんどは哺乳類にホモログが存在し、そのいくつかはヒトの遺伝病として古くから知られている不動繊毛症候群(男性不妊症、慢性の気管支炎などの症状を示す)の原因遺伝子であると言われています。
また、最近、腎臓疾患や内臓逆位など、これまで鞭毛・繊毛とは直接関連づけられていなかった疾患との関連も見いだされ、クラミドモナスを用いた研究は医学分野からも注目されています。