思い返せば2016年11月7日、東京都高等学校ボードゲーム連盟設立準備委員会さえも設立されていない頃、東京都高等学校文化連盟の連絡先がネット検索できない中、東京都高等学校体育連盟に電話で取り次いでもらい、東京都高等学校文化連盟に加盟の相談を始めました。
2018年6月3日、東京都高等学校ボードゲーム連盟が設立されました。名称こそ正式な組織を装っていますが、高校教諭たちが運営する任意団体にすぎません。私立高校の加盟は徐々に増えましたが、都立学校は未加盟の状況が続きました。
2021年11月14日、第4回選手権大会の開会式と1回戦の途中まで東京都高等学校文化連盟副会長の視察があり、好印象を持っていただきました。2024年3月26日に開催された東京都高等学校文化連盟第2回理事会にて東京都高等学校ボードゲーム連盟の加盟が議題になり、ボードゲーム部門の加盟が正式に承認されました。
2024年度は東京都高等学校文化連盟ボードゲーム部門の1年目であり、その過ごし方を経験しました。高文連事務局とのやり取りを経験したり、都立学校が初めて加盟したり、高文祭総合開会式(兼全国総文祭壮行会)に参加したり、都外高校と附属中学校に門戸を開いた高等学校ボードゲームグランプリが始まったり(台風7号アンピルの影響で中止)、都外高校と附属中学校が参加できる最後の選手権大会が経過措置として開催されたり、東京都高等学校文化連盟規程表彰を申請したり、実に様々なことを部門(連盟)としても会長としても経験しました。
2025年度、1年間の移行期間を終え、東京都高等学校文化連盟の一部門として活動を軌道に乗せようとしています。秋に開催していた選手権大会を中央大会としたり、加盟する都立学校との調和を図ったりと新しい課題にも取り組んでいきます。願わくば、東京都以外でも連盟が設立されたり高文連に加盟したりするときのリーディングケースになれたらと思います。
東京都高等学校文化連盟に加盟した部門として、「東京都高等学校におけるボードゲーム活動を通じて、高校生の健全な育成に資する」べく着実にその実績を積み重ねていくと同時に、東京都以外のボードゲーム系クラブ活動の組織設立及び運営のリーディングケースになれたらと願っています。
~ 高等学校におけるボードゲームが人生を豊かにする文化活動になると信じて ~
2025年4月6日
東京都高等学校ボードゲーム連盟
会長 生田研一郎
(「高等学校ボードゲームグランプリ>グランプリについて」より転載)
2023年度現在までに東京都高等学校ボードゲーム選手権大会が6回開催されました。第1回と第2回は都内高校限定の大会、第3回はコロナ禍での代替大会でした。第4回から第6回は近隣県からの要望により都外高校の参加を試験的に認めての開催でした。
都外高校の選手権大会参加をきっかけに、連盟では都外校の競技的大会の参加について模索を始めました。都大会という大会名称と都外高校への門戸開放というジレンマ、連盟役員の運営負担、参加生徒と引率教員の負担、大会形式、運営費の管理など、様々な観点から検討を重ねました。
このような経緯を踏まえ、高等学校ボードゲームグランプリは「高等学校におけるボードゲームクラブの競技的大会を広く提供することを通じて、高校生の健全な育成に資する」べく開催するに至りました。多くの高校生にとって成長のキッカケとなること、都外におけるボードゲームクラブの活動の目標になること、都外でも連盟が設立される契機になることを願ってグランプリを開催します。
~ 高等学校におけるボードゲームが人生を豊かにする文化活動になると信じて ~
2024年6月17日
東京都高等学校ボードゲーム連盟
会長 生田研一郎
皆さんは「ボードゲーム」に対してどのようなイメージをお持ちでしょうか。
学校現場におけるボードゲームは「ただの遊び」「小さな子供がやるもの」「双六と同じ運だけのもの」「教育的ではない」「学業を妨げるもの」といったステレオタイプのイメージから、クラブ活動も含めて避けられてきた歴史があります。
しかしながら、ボードゲームは教育的な側面が多分に内包されています。ボードゲームには「礼儀」「集中力」「論理的思考」「相手の立場になって考える」「負けることを受け入れる」「不確定要素を踏まえた推論と意思決定」「リソース管理」「感想戦によるフィードバック」など数多くのキーワードがあります。会社などではボードゲームが研修で扱われることもあります。
本連盟は「カタン」や「モノポリー」、「カルカソンヌ」といったようなボードゲームを対象としています。これらは20世紀以降に制作されたボードゲームで、多人数でプレイするものが主流です。ボードゲームをより良くプレイするには「知識」「技術」「メンタル」「運」が適度に必要です。ボードゲームは地頭系部活動と言っても過言ではなく、教育的であり、生徒の健全な育成に適しています。
近年におけるプレイスペースの増加、ボードゲーム漫画の連載、人狼ブームなど、高校生がボードゲームに触れる機会が増加してきました。東京都内では10校前後の高等学校がボードゲームに関するクラブ活動を行っているようです。
このような現状を踏まえ、本連盟は「東京都高等学校におけるボードゲーム活動を通じて、高校生の健全な育成に資する」べく設立するに至りました。
~ 高等学校におけるボードゲームが人生を豊かにする文化活動になると信じて~
2018年6月3日
東京都高等学校ボードゲーム連盟
会長 生田研一郎
2017年(平成29年)6月4日
都内3高校(附属中学含む)によるボードゲーム交流大会を開催、引率顧問による連盟設立に関する意見交換
東京都高等学校ボードゲーム連盟設立準備委員会発足(以降、顧問有志による意見交換と設立準備)(主催:中央大学杉並高校思考ゲーム研究会)
2016年(平成28)年11月7日
ボードゲーム連盟設立準備委員会の設立に先立ち、高文連事務局に加盟の相談を始める
2016年(平成28年)10月1日
都内4高校(附属中学含む)によるボードゲーム交流大会を開催、引率顧問による連盟設立に関する意見交換(主催:中央大学杉並高校思考ゲーム研究会)
2015年(平成27年)10月1日
都内6高校(附属中学含む)によるテーブルゲーム交流大会を開催(主催:中央大学杉並高校思考ゲーム研究会)