ひだまりカフェのレシピ[13]
自分の感覚、自分が実感
ひだまりカフェのレシピ[13]
自分の感覚、自分が実感
豪雨やら肌寒い朝夕やらの梅雨から急に真夏の日差しへ。この頃のお天気は何かしら激しいものを内に宿していて、穏やかな日本の季節感も今は昔の話になりつつありますね。
今回のレシピは、最近の入院で大きな気付きを経験され、症状も軽減し、表情も明るくなられたある本人さんのお言葉から。長年悩まれてきた方だけに、沢山の気付きの一つ一つが重みのある大切なものばかり。ミーティングのメモを読み返すと宝石箱のように輝く言葉があふれています。ご本人のお許しを得て、その貴重なお言葉を皆さんにお伝えすることで、少しでも実りのある経験の共有のお手伝いが出来ればと思います。
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以前の自分は、他人の評価が気になって傷つき、強がり、生きるしんどさを感じていた。自分をごまかすのがすごく上手になってしまっていた。出来ないことを認めることが出来ず、折り合いをつけるのがすごく苦手だった。我慢して相手に合わせ、内心いやだなと思ったりしていた。一言でいえば、“面倒くさい人間”だった。
けれど、今は“出来るだけ単純に生きよう”と思うようになった。自分がやりたいと思うことをやり、出来なければ、「ごめん、有難う!」と言えばよいと思う。甘え上手になろうとも思う。極端にならないようにバランスを心がけながら、もういいや、もういっかで行こうと思う。完璧になんて出来るわけがない、だから諦めるべきところは諦める。
本当をいうと、優越感をもちたい気持ちもある。エゴのすごい自分もいる。でも、出来ない自分、いやな自分をこそぶっちゃけてしまおう。馬鹿さ加減も重要だ。失敗も楽しもう。
治療に関しても、今までは誰かがしてくれるものと甘えていた。
対人関係でも、他人は自分をわかってくれるはずと思っていた。でも、自分が自分をわかっていればよいので、それ以上に他の人が自分のことをわかってくれたら有難いのだと思う。
人のせいにせず、自分のことは自分でやろう。
自分が楽しめることを大切にしていこう。
具体的に動けば、具体的な結果が出るだろう。
あまり無難にやるのも面白くない。
今までやっていなかったこともやってみよう。
“ままならなさ”も楽しもう。
出来ないことは出来ないこと、出来ることを精一杯やる。
相手をコントロールするより、相手におまかせ。
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そんな風な気付きを重ねるうちに肩の力が抜けたとおっしゃっていました。その日ミーティングより早い時間に着いて、近所をぶらぶら歩いていらした由。自分の立ち位置がわからず、不安でいつも同じことばかりやっていた自分が、「迷って道がわからなくとも、聞けばよいし、何とかなる。助けてもらえる。死ぬわけではないし…。」と考えられるようになった、自分の感覚として、自分が実感できるようになったと話されていたのが印象的でした。
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MK/yy[201507ひだまりカフェbooklet No.19掲載]
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