ひだまりカフェのレシピ[06]
“スッポンポン!”
ひだまりカフェのレシピ[06]
“スッポンポン!”
久し振りのレシピですが、今回は家族の会のあるお母さんの迫力に満ちたお言葉“スッポンポン!”
大好きなお友達から、お風呂上りに生まれたまんまの姿で家族の前に登場しちゃうという話をきいて、自分も摂食障害回復途上のお嬢さんの前に登場してみたというこのお母さんのお話に、ミーティングの参加者全員が目を瞠りました。(そのあと、大笑いもしましたが…。)
もちろん、ここでは“皆さんも試してみましょうよ!”と言いたい訳ではないのです。ただ、“世の中何でもあり、自分のまんまでいいんだよ!”というメッセージを文字どおり、“身をもって”示したそのお母さんの心意気にすっかり感心してしまい、レシピでご紹介したくなりました。
摂食障害の本人は大抵、極度に鋭敏なアンテナを常時働かせてまわりの状況を読み、読み過ぎ、疲れ果てるというパターンに陥りがち。家族もだんだんに、本人の様子を覗いながらいつもおちおちしない気持ちで暮らすことになりがちです。すると、家の中の空気も ねっとりと濃く、重たいものになり、家族の皆が息苦しく居心地悪く感じることになりかねません。
特に本人が強いストレスを抱える状況にあると、外では120%頑張り、内では訳のわからぬグズグズを家族に向けがち。どうしてもまわり、特に母親はそれを言葉どおりに受け取って心配でたまらなくなります。すると、その心配を今度は本人のアンテナが察知して、本人も余計にナーバスになる…。そう、母親が心配しすぎると“ピリピリの悪循環”が起こってしまうのです。
そんなときには、一度深く深呼吸をして、この“スッポンポン!”の心意気を思い出してみたらどうでしょう。親が腹をくくるのは非常にむずかしいけれど、非常に大切なこと。
“何とかなるわよ!生まれたときはみんなスッポンポン!自分のまんまで生きていこうよ!大丈夫、スッポンポンの心意気よ!”
たぶん、かなりやせ我慢をしながら、自分にも言い聞かせながらになるとは思うのですが、でも、かのお母さんの勇姿を思い浮かべたら、何だか母親の“空元気”も“本当の元気”になってしまいそうな気がするのです。その元気を、その迫力を、本人にも伝えてあげられたら、本人もきっと安心すると思うのです。
ちなみにそのお母さんのお嬢さん、だいぶ前から普通に食事が出来るようになったそうですよ!
*****
MK/yy[201304ひだまりカフェbooklet No.10掲載]
(C)2013-2017 Sunny place cafe