萩ジオパークとは

萩ジオパークとは?

山口県北部に位置し、萩市、阿武町の全域と山口市阿東地域で構成され、大きなカルデラから小さな単成火山まで、過去1億年間にわたる多様な火成活動の変遷をたどることができるのが特徴です。また、400年以上の歴史を持つ萩焼、江戸時代の面影を残す萩城下町など、マグマの活動が生んだ地質や地形を巧みに利用してきた先人の知恵が今も息づき、大地と向き合って文化を発展させた日本人らしい生き方に触れることができます。

巨大カルデラから小さな単成火山まで

萩では、日本がまだ大陸の一部だった頃の大規模火成活動、大陸の縁が裂けて日本海が形成されていく過程で起こった海底火山活動、そして、日本列島が誕生した後に起こった単成火山群の活動と、1億年間にわたって経験してきた多様な火成活動の記憶に触れることができます。これらの活動の結果、巨大なカルデラから小さな溶岩台地まで、多様な地形が形成されました。

マグマと人が築いた城下町

単成火山の溶岩台地は日当たりと水はけが良く農地に適し、海中の溶岩流は天然礁として好漁場となっています。萩焼は、1億年前の火成活動で生まれた花崗岩の風化した粘土で作られます。多様な火成活動の産物である多様な地質と地形を利用することで、多様な産業が生まれ、人と物が集まることで一大都市、城下町が築かれました。江戸時代の町並みが今も色濃く残る萩では、大地と向き合ってきた人々の生き様に触れることができます。